数年前から若者を中心に広まったワイドパンツやオーバーサイズの流行は、2025年には一過性のブームを超えてファッションの定番として定着した。BMCの新製品「俺のジーンズ」は、このストリートの潮流をライディングウエアに持ち込んだ意欲作だ。12.5オンスのセルビッチデニムが作るシルエットと、それを成立させるためのコスト戦略について分析する。
画像: BLUE MONSTER CLOTHING 俺のジーンズ 育成型バイク用ジーンズ カラー:100 ブルーリンス サイズ:S・M・L・XL・3L・4L・5L 店頭発売日:2026年1月16日(金)2りんかん45店舗 店頭販売価格:税込1万6980円 ▶▶▶2りんかん「俺のジーンズ」取扱店舗一覧   ▶▶▶BMC公式オンラインストアでも販売中!

BLUE MONSTER CLOTHING
俺のジーンズ
育成型バイク用ジーンズ

カラー:100 ブルーリンス
サイズ:S・M・L・XL・3L・4L・5L

店頭発売日:2026年1月16日(金)2りんかん45店舗
店頭販売価格:税込1万6980円

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2026年1月中旬、全国の2りんかん店頭に並び始めたBMCの「俺のジーンズ」。この製品の特異性は「機能がない」ことばかりが強調されがちだが、ファッションの文脈で捉え直すと、また違った側面が見えてくる。それは、ストリートファッションの潮流に対する、バイクウエア側からの遅れてきた回答という側面だ。

ここ数年、ファッションシーンでは大きな地殻変動が起きていた。かつて主流だったスキニーやタイトフィットは影を潜め、若者を中心にワイドパンツやオーバーサイズが爆発的に普及した。そして2025年を迎える頃には、その流行は「ブーム」という枠を超え、完全にひとつのスタイルとして定着したといえる。

しかし、空気抵抗や安全性を重視するバイクウエアの世界では、依然としてスリムなシルエットが主流であり続けた。「俺のジーンズ」が興味深いのは、このギャップに橋を架けようとしている点だ。

あえて選ばれた「ルーズフィット」の意味

画像1: あえて選ばれた「ルーズフィット」の意味

「俺のジーンズ」のシルエットは、明らかに太い。これは単なる懐古趣味的なヴィンテージの再現ではない。現代のストリートで普通とされるバランス感覚を、ライディングギアに落とし込んだ結果だ。

バイクを降りて街を歩く際、細身のライディングパンツではどうしても周囲から浮いてしまう。しかし、このルーズなシルエットであれば、現代の街並みに違和感なく溶け込むことができる。

画像2: あえて選ばれた「ルーズフィット」の意味

スタイリングの要となるのは、トップスとボトムスのバランスだ。下半身にボリュームが出るため、上半身はショート丈のブルゾンなどでコンパクトにまとめる「Aライン」を作ると収まりがいい。

あるいは、あえてトップスも少しゆとりを持たせれば、より今っぽいリラックスした雰囲気を演出することも可能だ。「バイク用だから」という言い訳をせず、純粋に服として楽しめるシルエット。それがこの製品の最大の強みである。当然ながら、バイクに乗らない日も街着として活用できる。

12.5オンスという「軽さ」の選択

画像: 12.5オンスという「軽さ」の選択

この現代的なシルエットを支えているのが、採用された生地のオンス数だ。BMCは今回、重厚なヘビーオンスではなく、あえて「12.5オンス」のセルビッチデニムを選んでいる。

もしこれが15オンスを超えるような極厚生地であれば、生地が硬すぎて筒状になり、不自然な張りが出てしまっただろう。12.5オンスという、適度な厚みとコシを持つ生地だからこそ、ルーズな中にも自然な生地のたわみが生まれ、洗練された印象を与える。海外生産を選択し、コストを抑えながらも、この絶妙な厚みのセルビッチ生地を調達した点は見逃せない。動きやすさと、シルエットの美しさを両立させるための、現実的な解だ。

街着と装備の境界線上で

画像: 街着と装備の境界線上で

税込1万6980円という店頭価格設定も、本格的なライディングパンツやヴィンテージデニムの相場を考えれば、充分に戦略的なプライスだ。ファストファッションよりは高価だが、2万円〜3万円台が主流のレプリカジーンズや高機能バイクウエアに比べれば手に取りやすい。それでいて、赤耳(セルビッチ)といった、服好きを納得させるディテールは押さえられている。

若者の間で定着したワイドシルエットを取り入れ、バイクウエア特有のコスプレ感を排除した「俺のジーンズ」。それは、高機能パンツへのアンチテーゼであると同時に、バイク乗りが街中で「普通の人」として振る舞うための、有効な迷彩服でもある。流行のシルエットを手に入れ、かつ愛車に跨れる。そんな都合のいい一本を探していたライダーにとって、これは試す価値のある選択肢となるだろう。

まとめ:西野鉄兵

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