カワサキ「W800」のルーツは「650 W1」(1966)

Kawasaki
650 W1
1966年
総排気量:624cc
エンジン形式:空冷4ストOHV2バルブ並列2気筒
シート高:815mm
乾燥重量:181kg
W1の流れを汲みつつ独自のヴィンテージ感を実現
往年の名車W1のイメージを再現して1999年に登場したW650は、性能面でアピールする部分が特段なかったにもかかわらず、発売と同時に人気モデルの仲間入りを果たした。カムシャフト駆動にベベルギアを採用した空冷OHCバーチカルツインエンジンは、クラシックスタイルのボディによくマッチしていて、味わい深い走りを体感させた。
そんなW650の後継モデルとして2011年に国内発売を開始したのがW800である。基本的なコンセプトはそのままに、排気量アップなどで正常進化させたモデルだ。
モチーフとなったW1は空冷OHVバーチカルツインを搭載したモデルで、キャブトンマフラーから放たれる歯切れのよいサウンドとともに、360度位相クランク独特の鼓動を感じさせる乗り味が特徴だ。
W800ではOHCヘッドとなっているが、やはり360度クランクを採用していて、鼓動感を楽しめるパワーフィーリングとしている。従来型のW650もそれは同じだったのだが、排気量アップによってその傾向を強めたのもW800の魅力だ。
鋼管製ダブルクレードルフレームをはじめ2本ショック式リアサス、スチール製前後フェンダーなど、スタイリング同様に徹底したこだわりで造りこんでいるのも特色で、W1をルーツに持つバイクである自負を垣間見ることができる。
650 W1各部解説

ヘッドライトケース上にレイアウトされるメーターはオーバルケース内にスピード・タコを一緒に収めたユニークなデザインとなっている。

624ccのバーチカルツインは当時の国産最大排気量。パワーは47PSで、シフトは現行モデルと逆の右レイアウトとなっていた。

フロントは2リーディング式大径ハブを採用し、確実な制動力を確保。当時のカタログでは「ききのよいブレーキ!」と書かれていた。
●主なスペック
エンジン形式:空冷4ストOHV2バルブ並列2気筒
総排気量:624cc
最高出力:47PS/6500rpm
最大トルク:5.4kgf・m/5500rpm
乾燥重量:199kg
シート高:815mm
燃料タンク容量:15L
タイヤサイズ前・後:3.25-18・3.50-18
カワサキ「W1」の系譜
W1S(1968)
それまでのシングルキャブからツインキャブ化された。キャブトンマフラーも採用され、パワーとトルクをアップし、スポーティな性格を強めた。

W1SA(1971)
操作系統を国産車と同じ左シフト・右ブレーキへ変更。印象的なカラーリングが施された燃料タンクなど、スタイリングも従来モデルから大きく印象を変えた。

W3(1973)
エンジンやスタイルなど基本的な部分はW1を受け継ぎながら、ディスクブレーキなどを採用して近代化が施され、乗り味が大きく向上した。

W650(1999)
見た目の美しさにまで配慮して新設計された、ベベルギア駆動の空冷バーチカルツインエンジンを搭載。アップとローハンドル仕様が用意された。

