文:丸山淳大、オートバイ編集部/写真:関野 温
電気の力でホカホカツーリングを楽しもう!


冬に寒さを感じなければ乗らない理由がなくなる
車体に取り付けるものから着用するものまで、多種多様な電熱アイテムが存在する現在。冬の寒さを理由にバイクから遠ざかるくらいなら、電熱アイテムに全力で頼り切ってしまうのをおすすめしたい。
まず手はじめに導入したいのが走行風にさらされ、かじかんでしまいがちな“手”を温める電熱アイテムだ。ホットグリップは新車標準装備される例も増えてきており、それだけ効果的。ただし、温かいのは掌だけなので、手の甲側も加温できる電熱グローブを併用すれば盤石だ。
次は体の保温である。上半身だけでもかなり効果があるが、下半身のインナーまで着用し全身電熱化してしまえば、守りは鉄壁。雪のちらつく天気でも快適なツーリングが楽しめる。
また、電熱アイテムは電源に関しても考慮したい。車体電源のものは配線を取り回すなど、取り付けの手間がかかる場合もある。一方、モバイルバッテリーを電源とする場合、配線処理は必要ないが、利用時間が有限となってしまうので、使用環境などに応じて商品を選びたい。
【検証方法】サーモカメラで表面温度をチェック!

精度に万全を期するため、リアルガチな超高額の業務用サーモグラフィカメラをレンタル。信頼性の高い測定データが得られた。

\あると便利!/
12Vアイテムには“安定化電源”

電圧と電流を指定して電力供給できる安定化電源を使用。12Vにセットしてバイク装着時の保温状況を再現した。安定化電源はバイク整備にも便利だ。

電熱ベスト
▶カエディア「電熱ベスト エレクトリックサーモ インナーベスト KDR-MX-V1WH」

税込価格:7700円
サイズ:M、L、XL、XXL
電源:モバイルバッテリー
バイク以外の時も使える電熱ベスト
モバイルバッテリーを電源とし、バイクだけでなく釣りやキャンプにも使えるKaedear(カエディア)の「エレクトリックサーモインナーベスト」は、胸部分に2個所、背中側に1箇所にヒーターを内蔵。
温度は3段階に調整でき、最大出力は10Wで60℃となる。裏地には肌触りの良いフリース素材を採用しつつも、重ね着してもモコモコしない薄さを実現。外側は撥水素材なので、天候問わず走るツーリングライダーに最適だ。

▲ベストを着用しサーモカメラで見てみると、胸のヒーターが僅かに見える。次に半分脱いでみると、ヒーター部はもちろん、ベストに触れていた上半身全体の温度が上がっている。つまりアウターではなくインナーとして着用しないと電熱効果はない。

▲ベストを着用しサーモカメラで見てみると、胸のヒーターが僅かに見える。次に半分脱いでみると、ヒーター部はもちろん、ベストに触れていた上半身全体の温度が上がっている。つまりアウターではなくインナーとして着用しないと電熱効果はない。

▲内側をサーモカメラで撮影。ヒーター部は部分的に白くなっており、赤い部分よりも高温になっている。熱は部分的に見えるが、着ると上半身全体がしっかり暖かい。

▲前側と背中側それぞれ単独スイッチを装備しており、オンオフや温度調整など独立制御が可能。走行風を受ける前側を強く、背中側を弱めておくなど工夫すれば省エネになる。
電熱インナーパンツ、インナータイツ
▶コミネ「EK-113 エレクトリックインナーパンツ12V」

税込価格:2万4200円
サイズ:WM、WL、M、L、XL、2XL、3XL、4XL
電源:車体12V
最大45.5Wのパワーで強力加温!
出力「強」モードで比較すると、このアイテムの下で紹介する同社製インナータイツの倍近い消費電力のヒーターでしっかり暖かい電熱インナーパンツ。タイツよりも厚みがあるので、重ねて上に着用するパンツは大きめがオススメ。同じくコミネの様々な電熱アイテムと併用も可能だ。

▲履いた状態で外からサーモカメラで撮影すると、ヒーターの位置がはっきりわかるほどしっかり発熱しており、温かさが実感できた。ストレッチ素材なので、動きやすいのも特徴。
▶コミネ「EK-11312Vエレクトリックインナータイツ」

税込価格:1万6500円
サイズ:WM、WL、M、L、XL、2XL、3XL、4XL、5XLB
電源:車体12V
体にフィットしつま先まであたたか
もも、スネだけでなく、足先までヒーターを内蔵するコミネのエレクトリックインナータイツは、インナーパンツよりも薄手でかさばらず、上からパンツが履きやすい。ヒーターは前側のみなので、足の曲げ伸ばしにも違和感は少ない。車体12Vを電源とする。

▲足はもちろん、走行時に冷えやすいつま先部のヒーターで無敵感ある温かさ。サーモカメラでもつま先を中心にしっかり加温されているのが一目瞭然だ。

