2025年10月のジャパンモビリティショーで登場、その後実車も撮りおろしでご紹介したカワサキの「Z900RS SE」。これまでは正確な発売日やスペックは未公開のままだったが、ついに詳細が公開され、その全容が明らかになった。早速最新情報をお届けしよう!
写真:松川 忍、赤松 孝/まとめ:松本正雅
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カワサキ「Z900RS SE」の概要

エンジン一新、クルーズコントロールやドラレコも採用

画像: KAWASAKI Z900RS SE 2026年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:217kg 発売日:2026年2月14日 税込価格:183万7000円

KAWASAKI
Z900RS SE
2026年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:217kg

発売日:2026年2月14日
税込価格:183万7000円

新型のZ900RSはエンジン、シャシー、電子制御を見直して大きく進化。中でもトップグレードであるSEは、Zシリーズの象徴でもある「ファイアーボール」グラフィックを採用。メタリックスパークブラックにZ1由来のアイコニックなオレンジグラフィックを施し、Zらしい強烈な存在感を放っている。

今回はメカニズムが大きく進化。エンジンはカムプロフィールを変更し、圧縮比を10.8から11.8へと増加。最高出力は5PSアップの116PSとなった。クランクシャフトのフライホイールマスは約10%削減され、電子制御スロットル(ETV)を採用。ECU設定も最適化され、低中回転域でのスロットルレスポンスを向上させつつ、高回転域の伸びやかな吹け上がりも実現した。

エキゾーストはエキパイの形状を前モデルよりも前方に張り出したレイアウトに変更。エンジン下のプリチャンバーは小型化され、チャンバー内にはサブ触媒も追加された。

美しいステンレス製のメガホンサイレンサーは従来比で70mm伸びた形状に変更。サウンドチューニングも施され、迫力のエキゾーストノートを実現している。サイレンサーの内部構造も見直され、パンチングサイズや開口面積も変更。低音域を強調しながら、往年の4into1マフラーを思わせる荒々しさも演出している。

電子制御関連ではボッシュ製のIMUを採用、KCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)やKTRC(カワサキトラクションコントロール)、ABSが統合されたほか、クイックシフター(アップ/ダウン)とクルーズコントロールも標準装備され、街乗りからロングツーリングまで、安心感と快適性が一段と高まっている。

SEは足まわりも非常に豪華なパーツで固められている。KYB製の倒立フォークはアウターチューブをゴールド仕上げとし、リアには大型ピストンとガスチャンバーによる優れた路面追従性としなやかな乗り味を実現する、オーリンズ製S46ショックユニットを採用。リモートプリロードアジャスターにより、タンデムや積載に応じたセッティングも容易だ。

フロントのブレーキキャリパーはブレンボ製M4.32ラジアルマウントキャリパーとø300mmディスクの組み合わせ。小径のニッシン製ラジアルポンプマスターシリンダーはスタンダード(ブラックボールエディション)と共通だが、SEはステンレスメッシュホースを標準装備し、しっかりしたタッチと確かな制動力を実現している。

また、SEはUSB Type-C電源ソケットとGPS対応前後2カメラドライブレコーダーを標準装備。快適性と安心感を強化しているほか、ETC2.0車載器も標準装備しており、ツーリング時の利便性も大きく高められている。

メーターは従来通りのアナログ2眼式だが、右サイドのタコメーター下に、今回新設されたクルーズコントロールのマークが入り、あわせて左スイッチボックスも新作となっている。また、今回から新たにスマートフォン接続機能を追加。接続用ユニットは右サイドカバー内に収められ、クラシカルな外観を損なわない仕様としている。ハンドルはグリップ位置を内側に50mm短くしたナロー仕様に変更され、ハンドル装着位置も38mm低くなっている。

シートは改良された「ERGO-FITローシート」を採用。ワディングの内部ウレタンの厚みを変更し、タックロール間のピッチを広げつつ、サイドカバーまで範囲を拡大。シート高はタックロール部の厚みの違いなどにより10mmほど高くなったが、ウレタンの発泡量を変えることでライダーが着座した際の沈み込みの量を調整、足つき性はこれまで通りのものを確保している。

ライディングポジションは従来型よりも若干前傾姿勢になった。従来の乗り味を確保したまま、ライダーがその気になればスポーツライディングも存分に楽しめるという。

画像: カワサキ「Z900RS SE」の概要

「タイムレス」をキーワードに、Z1のDNAを色濃く感じさせる美しい造形と爽快なパフォーマンスを誇る新型Z900RS SE。 発売は2026年2月14日で、カワサキケアモデルとして全国のカワサキプラザ店から発売される。価格は183万7000円だ。

カワサキ「Z900RS SE」の主なスペック・価格

全長×全幅×全高2100×815×1135mm
ホイールベース1465mm
最低地上高135mm
シート高820mm
車両重量217kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量948cc
ボア×ストローク73.4×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力85kW(116PS)/9300rpm
最大トルク98Nm(10.0kg-m)/7700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角25°00′
トレール量98mm
乗車定員2名
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17 M/C 58W・180/55ZR17 M/C 73W
メーカー希望小売価格183万7000円(消費税10%込)

カワサキ「Z900RS SE」の動画・写真

画像: New Z900RS SE / Z900RS www.youtube.com

New Z900RS SE / Z900RS

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