カワサキが「Z1100」「Z1100 SE」国内モデルの詳細を発表！ 1098cc・4気筒エンジンや多彩な電子制御装備が魅力

カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」2026年モデルの特徴

Sugomiの哲学と最新テクノロジーが融合した大排気量Zの集大成

新型Z1100シリーズの核心は、従来のZ1000からさらなる力強さを手に入れたパワーユニットにある。水冷4ストローク並列4気筒エンジンの排気量は1098ccで、最高出力100kW（136PS）/9000rpm、最大トルク113N・m（11.5kgf・m）/7600rpmを発生する。

従来モデルからストロークを3mm延長することで全回転域のパワーフィーリングを向上させつつ、特に街乗りで多用される低中回転域での力強いトルク特性を実現した。新たにETV（電子制御スロットルバルブ）を採用し、ECUセッティングを最適化したことで、ライダーの意思に忠実なリニアで鋭いスロットルレスポンスを獲得している。また、5速・6速ギアをロング化することで、高速巡航時の快適性も高められている。

スタイリングは、カワサキ独自の「Sugomi（凄み）」コンセプトに基づき、獲物を狙う捕食者のような気迫を漂わせるデザインへと進化を遂げた。鋭いラインと力強い曲面が融合したボディワークは、LEDヘッドライトによる精悍なフロントフェイスや、エンジンまわりを包み込むスリムなシュラウドによって、圧倒的な存在感を放っている。

シャーシには、高いマスの集中化を実現する高剛性アルミツインチューブフレームを採用。フロントにはショーワ製SFF-BPフォーク、リアにはホリゾンタルバックリンクサスペンションを装備し、シャープな旋回性能と安定したハンドリングを両立させた。

さらに、ハイグレード仕様の「Z1100 SE」では、フロントにブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを、リアにはしなやかな路面追従性を誇るオーリンズ製S46リアショックを採用し、制動力と走行性能をさらなる高みへと引き上げている。

先進の電子制御システムもフラッグシップにふさわしい充実ぶりだ。ボッシュ製IMUが車体の動きをリアルタイムで検知し、KCMF（カワサキコーナリングマネジメントファンクション）を通じて、トラクションコントロール（KTRC）やインテリジェントアンチロックブレーキ（KIBS）を緻密に統合制御する。

また、シフトアップ・ダウン両対応のカワサキクイックシフター（KQS）やエレクトロニッククルーズコントロール、スマートフォン接続機能を備えた5インチTFTカラー液晶メーターなど、最新のデバイスが惜しみなく投入されている。

車両価格は、Z1100が税込158万4000円、Z1100 SEが税込176万円。3年間の定期点検とオイル交換がセットになった「カワサキケアモデル」として、全国のカワサキプラザで2026年2月14日に発売される予定だ。

カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」2026年モデルのカラー・人気投票

カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」2026年モデルのスペック・燃費・製造国・価格

まとめ：西野鉄兵

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