まとめ:松本正雅
ヤマハ「スナイパー155」の概要

YAMAHA
SNIPER 155
販売国:フィリピン
総排気量:155cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:795mm
車両重量:119kg(Rは121kg)
現地価格:12万5900ペソ/14万5900ペソ(※約33万2054円/38万4802円)
アジアを股にかけて活躍する“アンダーボーンファミリー”の一員
今回ご紹介するのはヤマハのアンダーボーンスポーツ、その名も「スナイパー」。フィリピンで2021年に登場したモデルで、ライバルがひしめく激戦区であるアンダーボーンスポーツクラスらしく、なんとも刺激的なネーミングのモデルです。

YAMAHA
EXCITER 155
この「スナイパー」には有名な兄弟車があります。それはベトナムやマレーシア、モルジブなどで販売されている「エキサイター」。アジア圏で活躍するヤマハのアンダーボーンスポーツのトップモデルで、デビュー当初は150ccでしたが2021年にフルモデルチェンジ、YZF-R1インスパイア系のスタイリングに新エンジンの採用と、最新技術をふんだんに盛り込んだアップグレードを果たしたモデルです。

今回のこの「スナイパー」は新型エキサイターがベース。というかそのまんまエキサイターだったりします。ホンダやスズキからもハイスペックなスポーツモデルが続々登場しているクラスなので、ヤマハだって負けるわけにはいきません。ということで、「エキサイター」やこの「スナイパー」にも最新技術がふんだんに投入されているのです。




スタイリングはヤマハのスポーツモデルの頂点に君臨するスーパースポーツ・YZF-R1にインスパイされたもの。ヘッドライトは鋭い眼光のLED2眼…ではなく、その上のハンドル部分にもLEDライトをマウントした3眼ユニット。実はコレ、ハイビームとロービームを分離したセパレートデザインなのです。テールランプもLEDで、ユニットの形状はこちらもR1にインスパイアされたデザインとなっています。
大型のデジタルメーターはブルーの反転液晶。ギアポジション表示や燃費計なども備えた、いわゆるいまどきのデジタルメーターであります。シートはこのクラスのお約束でワンピースのロングシートを備えてはいますが、ライダーの着座部分をしっかり絞り込んだ、スポーツバイク同然の形状をしています。ノンスリップ表皮にホワイトのステッチと、仕上げも上等です。




エンジンは155ccのSOHC4バルブ単気筒。可変バルブタイミング機構のVVAを搭載し、最高出力は17.9PSと十分パワフル。ここまで聞いてピンと来た人も多いと思いますが、そう、このユニットはYZF-R15やXSR155などとおんなじエンジン、つまりヤマハのクラス最強ユニットが与えられているわけです。ちなみにアシスト&スリッパークラッチなんかも標準装備であります。
このエンジンを軽量なスチールバックボーンフレームに搭載。もはやシャシーはアンダーボーン、というより普通のスポーツバイク。クラスをかなり逸脱してしまっている車体構成です。それでも分類上はアンダーボーンカテゴリーに入るモデルなんですけど…。ちなみに燃料タンクはシート下に配置され容量5.4リットル。航続距離も十分なものを確保しています。

YAMAHA
SNIPER 155R
この「スナイパー155」は2グレード展開で、上位機種として「スナイパー155R」が用意されています。エンジンやフレーム、デジタルメーターなどの基本装備はスタンダードと一緒なんですが、ボディカラーには専用のマットブラックが採用されています。



スタンダードとの違いは基本的に装備面。Rはフロントのブレーキが2ポットキャリパーに強化されてABSを装備。そのほかにもスマートキーやUSB充電ソケットを標準装備しています。パワースペックに変わりはありませんが、車重はスタンダードの2kg増。価格も現地で約5万2000円ちょっとお高くなっています。

低く構えたフォルムはまさしくスポーツバイク。日本で言うなら、立ち位置としてはYZF-R25とかR3あたりが近い存在なのかもしれません。スーパースポーツ譲りのエンジンと軽量・スリムな車体で俊敏な走りを楽しめる「スナイパー155」。強力なライバルたちを狙い撃ちにする、ヤマハ自慢の1台です。

日本では兄弟車の「エキサイター」が有名で、150の旧モデルの頃からちらほら並行輸入されており、現行型の155も入ってきている模様。基本的に構成の同じ兄弟車なので、ぜひ乗ってみたい、という人はそちらを狙うのもアリでしょう。軽快なフットワークで、日本の道でも楽しそうですね。
ヤマハ「スナイパー155」のカラー・人気投票

レースブルー

シアン

マットブラック(R)
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ヤマハ「スナイパー155」の主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 1975×665×1105mm |
| ホイールベース | 1290mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| シート高 | 795mm |
| 車両重量 | 119(Rは121)kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 155cc |
| ボア×ストローク | 58.0×58.7mm |
| 圧縮比 | 10.5 |
| 最高出力 | 13.2kW(17.9PS)/9500rpm |
| 最大トルク | 14.4Nm(1.5kg-m)/8000rpm |
| 燃料タンク容量 | 5.4L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 90/80-17・120/70-17 |
| 乗車定員 | 2名 |
| 現地価格 | 12万5900ペソ/14万5900ペソ(※約33万2054円/38万4802円) |
ヤマハ「スナイパー155」の動画・写真
The all-new Sniper155!
www.youtube.com






