世界中で高い評価を得ている日本の4大メーカーのバイクたちですが、世界にはまだまだアナタが見たことのないバイクがいっぱい! ということで、先週はEICMAウイークでお休みしましたが、ほぼ毎週火曜日に“知る人ぞ知る”激レアモデルを紹介するこの企画。19回目はスズキインドネシアが発表したばかりの「SATRIA PRO」の登場です! 見た感じはほとんどスポーツバイク、という変わった1台、早速アレコレ見ていきましょう!
まとめ:松本正雅

スズキ「SATRIA PRO」の概要

画像: SUZUKI SATRIA PRO 販売国:インドネシア 総排気量:147cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:765mm 車両重量:115kg 現地価格:3490万ルピア(約32万2853円)

SUZUKI
SATRIA PRO
販売国:インドネシア

総排気量:147cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:765mm
車両重量:115kg

現地価格:3490万ルピア(約32万2853円)

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ジクサー顔負けの車体にGSX-R譲りのエンジン!

一瞬チラ見しただけだと「ああ、ジクサー150か」と見過ごしてしまいそうですが、よく見るとフォルムがちょっと違うような…シートはフラットだし、フレームワークも普通のバイクとは違うような…。

そう! コレはスズキインドネシアが最近発表したばかりの「SATRIA PRO」。「SATRIA」とはインドネシアで展開されるスズキのアンダーボーンスポーツのブランドで、フィリピンやタイでは兄弟モデルが「Raider」の名前で販売されています。ちなみにインドネシアではこの「SATRIA」のスタンダードモデルも同時に新型になり、トップグレードのF150が登場したばかりなのです。

画像1: スズキ「SATRIA PRO」の概要

ヘッドライトはもろにジクサーのLEDユニット。Sマークの入ったウエッジシェイプのメーターバイザーも付いており、マスクはそのまんまジクサーです。ただ、視線をちょっと後方にずらすと、本来ならそこにあるはずのタンクが見当たらないので「おや?」と不思議に思うわけです。

画像2: スズキ「SATRIA PRO」の概要

そして! ラジエターシュラウドの先っちょにご注目いただきたいのですが…。

なんとこのバイク、ウイングレット標準装備なんです!

アンダーボーンスポーツでウイングレットって…と思う人も多いことでしょう。ウイングレットと言えば超高速域でのスタビリティを狙う、MotoGPマシンに付くデバイスのイメージ強いですからね。でも、コレが付くことで走行風の整流効果はありますので、きっとアリとナシでは違う…ハズです。

サイドパネルにはスマホ連携機能だとか、キーレスだとか、アシストクラッチシステムだとか、水冷だとか、自慢のセールスポイントを示すハイテクデバイスの名前が、昼の幕の内弁当のおかずように所狭しと並べられています。

そんな「SATRIA PRO」ですが、エンジンは147ccの水冷DOHCシングルを搭載。このエンジンを見てピンと来た人はかなりの通! そう、このエンジンはかのGSX-R150譲りのユニットなのです! パワーは13.5kW(18.36PS)、トルクは13.8Nm(1.4kg-m)を発揮する、トップクラスの高性能ユニットです。ちなみにクラッチには「SCAS(スズキ・クラッチ・アシスト・システム)」を採用。レバー操作を軽くしてくれる機能も用意されています。

なんでこんなハイメカマシンがアンダーボーンに…と思うかもしれません。ホンダの「WINNER R」の回でもお話しましたが、アジア圏ではアンダーボーンモデルは若者にとって手が届きやすい人気カテゴリー。レースも大いに盛り上がっており、たくさんののホットモデルが誕生しているのです。

レースの成績や人気が販売面に直結するだけあって、各社ともスーパースポーツ用のエンジンをブチ込んだなかなかえげつない高性能モデルを投入。熾烈な競争を日夜繰り広げているわけです。

前後ブレーキは大径のペータルディスク。フロントのローターはなんとキャストホイールのスポーク部にマウントされ、この「PRO」には1チャンネルABSも標準装備されます。

先進装備も積極導入されています。メーターはLCDではありますが大型表示部を備え、専用アプリを介してスマホ連携が可能。電話、メール着信標示のほか、ターンバイターン式のナビにも対応しています。「PRO」はキーレスシステムも標準装備で、その下にはスマホを収納・充電可能な、USBポート付きのストレージボックスも備わっています。

ちなみにスタンダードの「SATRIA F150」も、基本メカニズムはPROと同様で、GSX-R150直系のパワーユニットを採用。顔から後ろのボディワークや車体もPROと同様です。

発表された直後なのでデリバリーはこれからのニューモデルですが、いずれ並行輸入で日本にも入って来そう。現地価格は日本円で32万円とちょっと。日本の街中でもスイスイ走ってくれそうなので、ちょっと乗ってみたいですね!

スズキ「SATRIA PRO」の主なスペック・価格

全長×全幅×全高1955×675×980mm
ホイールベース1280mm
最低地上高150mm
シート高765mm
車両重量115kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量147cc
ボア×ストローク62×48.8mm
圧縮比11.5
最高出力13.8kW(約18.36PS)/10000rpm
最大トルク13.8Nm(約1.4kg-m)/8500rpm
燃料タンク容量4.0L
変速機形式6速リターン
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)70/90R17・80/90R17
乗車定員2名
生産国インドネシア
現地価格3490万ルピア(※約32万2853円)

スズキ「SATRIA PRO」の動画・写真

画像: SATRIA PRO & SATRIA F150 www.youtube.com

SATRIA PRO & SATRIA F150

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