文:太田安治、オートバイ編集部/写真:小川 勤
ネオ・クラシック「レベリオン 」CB1000Fカスタマイズコンセプトの特徴

TSR
Neo-Classic Rebellion CB1000F
レース技術が注がれた新時代の「エフ改」がバージョンアップ
全日本ロードレースや鈴鹿耐久ロードレース、世界GPで幾多の優勝を飾り、EWC(世界耐久選手権)では2シーズン連続チャンピオンを獲得するなど、レーシングチームとして輝かしい実績を持つのが鈴鹿サーキット近くに本拠TSR(テクニカル・スポーツ・レーシング)。
レースでのノウハウをフィードバックした各種チューニングパーツの販売も行っているが、近年はCBRシリーズ、CBシリーズをメインとして公道走行用パーツのラインアップを増やしている。
その象徴とも言えるのがEWCで協力関係にあるアールズギアとのコラボレーションによって誕生し、「レベリオン」と名付けられたCB1000Fのカスタム車両だ。
すでにサーキットやイベント会場で展示されていたが、今回の撮影時にはエキゾーストパイプからサイレンサーまでを一体としたショート管スタイル(実際は3ピース構造)をマットブラック塗装で仕上げたTSRオリジナルのエキゾーストシステムを装着。ネオ・クラシック感がさらに高められていた。

▲車体パーツの各所に変更が施されており、その佇まいは1990年代のNKカスタムシーンを想起させるデザイン。これが最新バイクなのだから驚きだ。
オリジナルのペイントとマフラー、ハンドル、ステップのカスタマイズが目を惹くが、実は変更点は多岐に渡っている。前後ホイールはマグネシウム鍛造品で、スリット入りの前後ディスクプレートはサンスター製のオリジナル。
前後ホイールとスイングアームピボットのアクスルシャフトはクロモリ製だ。可倒式のブレーキ/クラッチレバーもEWCのチャンピオンチームらしいプロダクト。他にも細かなパーツが変更されているから、詳しくは「TSRオンラインショップ」のWEBページを参照して欲しい。
鈴鹿ツインサーキットでの走行会に参加する形で試乗させてもらったが、ハンドルとシートの形状、ステップ位置の変更でライディングポジションが変わっているため、ハンドリングはスタンダードと大きく異なる。
オートバイとライダーの一体感が高く、前後タイヤの接地感もダイレクトに伝わってくるので、サスペンション設定を調整すれば本気モードのサーキットライディングも楽しめるだろう。
国内のレース界とカスタム界が最も熱かった1980〜90年代を思い起こさせる仕上がりだ。

▲タンクにはレッド×濃紺の”スペンサー”グラフィック仕上げ。略称であるH.A.R.Tの正式名称は「ホンマ・アツイ・ライダーズ・タマシイ」。

▲本来は展示専用のマシンだが、特別に試乗させてもらった。ライポジと前後ホイールの変更で、走行フィーリングは別物になっていた。
