文:丸山淳大/写真:松川 忍/モデル:坂元誉梨
今月の看板娘
“よりぴ”こと坂元誉梨ちゃん
グラビアアイドルをはじめ、女優やタレントとして活躍、美容師免許や内装業など意外な側面も。オートバイ女子部に所属し、愛車のホンダ CL250でツーリングを満喫中。

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撮影協力ショップ
RIDER'S BASE Riberty

神奈川県座間市西栗原2丁目12-8
神奈川県座間市に位置するライダースカフェ。広々とした店内で名物「座間焼きそば」をはじめとした絶品フードが人気だ。店内にピットスペースを有し、洗車や整備もできる。
不調の早期発見でトラブルを未然に防ごう!

バイクの車体の中でも構造が複雑なのがエンジンと電気系だ。つまり、メンテナンスの初心者が手を出すのは非常に難しいパートになるのだが、あくまでも機関が正常か否か?を点検、確認するだけなら特に難しいことはない。
エンジンなら、始動や吹き上がりの状態、異音の有無などは乗っていればわかるはずなので、日頃からセンサーを働かせておくのが肝心だ。また、エンジン外観を観察するだけでも不調の芽を見つけることができる。
電気系の故障は不調の症状が出たり出なかったり不安定な事が多い。エンジンが温まったり、雨が降って車体が濡れるとエンジンが吹けなくなるなど症状が安定しない場合は電気系トラブルの疑いが深まる。ただし、故障診断は難しいので、ここでは特にバッテリーコンディションについて詳しく解説したい。
人間は年齢を重ねると、常に体の何処かに不具合を抱えることになり、好調の日が永遠に訪れることがなくなるが、大切な愛車くらいはいつも調子よく維持していきたいものである。
1.まずはエンジンオイルのチェック!

エンジンオイル量の確認方法は、取扱説明書に必ず記載されている。車と同じようなディップスティックを使用する機種もあるが、サイトグラスを採用するのが一般的だ。
オイル量は少ないのはもちろん、多すぎるのも良くない。オイル量が極端に多いと、ブリーザーから余剰分を吹いたり、エンジン回転が重ったるくなることもある。逆に、液面が見えないほど量が少ないと油圧不足を招いてエンジンの焼付きに繋がる恐れもある。
車体を正立させた状態でアッパーレベル、ローレベルの目印線の間にオイルの液面があれば適正だ。
オイルはエンジン各部を循環しており、エンジンが止まってからクランクケースに落ちて戻って来るまでタイムラグがあるので、エンジン停止後5分くらい経過してから量を確認するようにしたい。

量が多すぎる

量が少なすぎる

量が適正
▶オイルの乳化具合も要確認!

オイルの乳化とは、オイルが白く変色する現象で、水分が混入すると発生する。主な原因はクランクケース内の結露や、冷却水の混入だ。ちょい乗りが多いと油温が上がりきらず結露が発生しやすい。

フィラーキャップを開けて、キャップ裏に乳化して白くなったオイルが付着していない確認。また、匂いを嗅いでみてガソリン臭があればオーバーフローによるガソリン混入のおそれもある。
▶オイル漏れを目視で確認!
・エンジンカバー(重要度小)

▲クランクケース左右のカバー類の合わせ面からオイルが漏れたり滲んだりすることは多い。たいていエンジンを降ろさず脱着できるので、オイル漏れの中でも軽度な部類となる。
・ヘッドカバーガスケット(重要度小)

▲ヘッドカバーガスケットは密閉性を高め、振動の影響を受けにくくするため、厚みのあるゴム製となる。劣化でオイル漏れをしやすいが、交換はエンジンを降ろさずできることが多い。
・ヘッドガスケット(重要度中)

▲過走行や、オーバーヒートなどにより、ヘッドガスケット部分からオイルが漏れることもある。水冷車は水漏れの可能性もあり。交換時はヘッドの歪みチェックも必要。
・ベースガスケット(重要度大)

▲シリンダーベースからのオイル漏れは、シリンダーヘッド、シリンダーを外す必要あり。どうせ外すので、ピストンリングなども一緒に…となると修理費用も積み上がっていく。
・クランクケースの合わせ目(重要度極大)

▲単気筒の縦割りクランクケースの場合、エンジンを降ろして全バラとなる。多気筒車の上下割なら、エンジンを降ろして裏返し、腰下分解のみで完結させる裏技の可能性もあり。
2.ブリーザードレンは定期的に清掃を!

オイルの余剰分などクランクケースから排出されるミスト状のオイルは、ブリーザーホースを通ってエアクリーナーボックスに送り込まれる構造となっている。
エアクリーナーがオイルに浸って詰まらないように、エアボックスにはドレンホースが設けられている。このドレンホースにオイルが溜まっていたら掃除しておきたい。


