世界中で高い評価を得ている日本の4大メーカーのバイクたちですが、世界にはまだまだアナタが見たことのないバイクがいっぱい! ということでほぼ毎週火曜日に“知る人ぞ知る”激レアモデルを紹介するこの企画。記念すべき20回目はカワサキがフィリピンで展開する唯一のスクーター「BRUSKY 125」の登場です! 果たしてどんなモデルなのか? 早速その詳細を見ていきましょう!
まとめ:松本正雅

カワサキ「BRUSKY 125」の概要

画像: KAWASAKI BRUSKY125 販売国:フィリピン 総排気量:125cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:760mm 車両重量:NA 現地価格:7万7000ペソ(約20万2808円)

KAWASAKI
BRUSKY125
販売国:フィリピン

総排気量:125cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:760mm
車両重量:NA

現地価格:7万7000ペソ(約20万2808円)

▶▶▶カワサキ「BRUSKY 125」の写真はこちら

ストリートをキビキビ走る軽快スクーター

今回ご紹介するのはカワサキの「BRUSKY 125」。見てお分かりの通りスクーターです。

4輪オフローダーやジェットスキーなども手掛けるカワサキですが、オートバイに関しては基本的にスポーツモデル、しかもギアつきモデルが中心。ライダーに強烈なインパクトを与える「カワサキらしさ」と「最強・最速」にこだわっているだけあって、基本的にスポーツモデルしか自社開発をしていません。

画像: KAWASAKI J300

KAWASAKI
J300

とは言っても、ディーラーで「スクーターとかないの?」と聞かれることだって多いでしょう。かつてはカワサキ自身もスクーターを展開していた時期があり、スズキとの業務提携でスカイウェイブ250タイプSとアヴェニス150をOEM供給され、2002年から「エプシロン」ブランドで国内販売していましたし、欧州ではKYMCOのOEM供給による「J300」を2014年から展開していたのです。ただ、残念ながらいずれも現在はラインアップから外れています。

また、最近ではカワサキはCIの世界統一化を図り、ブランドイメージをとても高めています。そのラインアップもグローバル化が進み、地域色豊かで独創性に富んだ独自のオリジナルモデル、というのも少なくなっています。

そんな中、現存する唯一のカワサキブランド・スクーターがこの「BRUSKY」。フィリピンで展開されているスクーターで、こちらも過去のカワサキ・スクーターの例に漏れず、OEM供給による販売。ベースとなったのはカワサキが出資しているマレーシアの二輪メーカー・モデナスが製造する「カリスマ125S」というモデルで、ルックスはまったく一緒です。

しかし、ライムグリーンのストライプが入った、ちょっとスポーティなグラフィックデザインは「カワサキらしさ」をそこはかとなく感じさせるもの。カワサキディーラーの店頭で、ニンジャやZに混じってコイツが置いてあっても違和感を感じない仕上がりになっています。

LEDウインカーを上部に備えた、眼光鋭い2眼ヘッドライトが印象的なフロントマスクは、カワサキ車…と言われると、なんだかニンジャっぽく見えてくるからあら不思議。いったんノーズを絞り込んでからサイドパネルをウイングレット風に張り出すレイヤー構造もいまどきのスポーツバイク然としています。ちなみにハザードランプは標準装備です。

エンジンは空冷のSOHC2バルブ単気筒。最高出力は9.52HPで、このクラスではまずまずといったところでしょうか。いまどきのバイクですが始動はセル/キック併用式となっているのも個人的には好きです。ホイールは前後14インチ。走破性も高く、軽くスリムな車体との組み合わせによる、軽快なフットワークが自慢のようです。

フロントブレーキはΦ220mmのディスクですが、リアブレーキはオーソドックスなドラム式。ホイールは前後とも細身の10本スポークのキャストが採用されています。

装備関係は意外に質素です。写真で見ると近未来感プンプンの色使いですが、メーターはシンプルド直球のアナログ1眼。文字盤が160km/hフルスケールなのはご愛嬌、といったところでしょうか。実際の使用ではおそらく3分の2も使わないと思いますが…。その下には申し訳程度にコンパクトなデジタルトリップメーターと燃料計がビルトインされています。

シート下トランクはしっかり用意されていて、ヘルメットは半キャップ程度なら収納できそう。開閉はイグニッションキー横のスイッチでできるほか、盗難抑止効果の高いシャッターキーも採用されています。イグニッションまわりのパーツレイアウトはなんだかホンダ車にも似ていますね。

画像: カワサキ「BRUSKY 125」の概要

キャッチコピーは「ALWAYS ON DUTY」。毎日任務遂行中、とでも言いましょうか。ストリートをキビキビと駆け抜ける働き者の1台、というイメージのようです。プロモーションビデオでも、このBRUSKYに乗った青年がいきいきと街でデリバリーをしている様がフィーチャーされています。

装備がシンプルなのもあって、現地価格は約20万円ちょっとと比較的お手頃。ABSやCBSを持たないため、国内で見かけることもなさそうですが、もし街ですれ違ったら、思わず二度見してしまいそう。日本の道にも合いそうな1台なので、ぜひ乗ってみたいですね。

カワサキ「BRUSKY 125」のカラー・人気投票

【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?

お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

  • 画像13: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    グローリアスブラック
  • 画像14: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    ダッチェスホワイト
  • 画像15: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    カリビアンシアン
  • 画像16: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    グローリアスブラック
    64
    36
  • 画像17: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    ダッチェスホワイト
    11
    6
  • 画像18: 【え? カワサキのスクーター!?】毎日任務遂行中! カワサキ「BRUSKY 125」はお手頃スポーツスクーター【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.20】
    カリビアンシアン
    25
    14

投票ありがとうございました。

カワサキ「BRUSKY 125」の主なスペック・価格

全長×全幅×全高1890×850×1150mm
ホイールベース1250mm
最低地上高120mm
シート高760mm
車両重量NA
エンジン形式空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
総排気量125cc
ボア×ストローク52.4×57.9mm
圧縮比10.0
最高出力9.52HP/7500rpm
最大トルク10Nm(約1.2kg-m)/6000rpm
燃料タンク容量5.1L
変速機形式Vベルト無段変速
ブレーキ形式(前・後)Φ220mmシングルディスク・ドラム
タイヤサイズ(前・後)80/90-14・90/90-14
乗車定員2名
生産国フィリピン
現地価格7万7000ペソ(※約20万2808円)

カワサキ「BRUSKY 125」の動画・写真

画像: Ready ka na ba, bro? The new Brusky 125! www.youtube.com

Ready ka na ba, bro? The new Brusky 125!

www.youtube.com

This article is a sponsored article by
''.