Honda NS250R
当時価格:53万9000円(北海道、沖縄は9000円高。その他一部離島は除く)

全長×全幅×全高:2005×720×1125mm
ホイールベース:1375mm
シート高:780mm
車両重量:161kg
ホンダが1984年5月に市場投入した「NS250R」は、1983年のロードレース世界GPチャンピオンマシン「NS500」の技術を惜しみなく投入した、フルカウル装備の高性能2ストロークスポーツモデルだ。
エンジンは、水冷90度V型2気筒2ストローク(249cc)を採用。V型レイアウトにより一次振動を低減しつつ、軽量・スリム・コンパクト化を実現。さらに、シリンダー内壁には耐焼付性・耐摩耗性に優れた新素材コーティング「NSシリンダー」を採用し、高出力化に対応した。電気的に排気容積を自動調整するATAC(自動調整トルク増幅排気機構)も搭載し、最高出力45PS/9500rpmという高出力を発揮する。

車体は、コンピュータ解析で軽量・高剛性を追求したアルミ製の角型断面パイプ・ダブルクレードルフレームを採用し、フルフェアリングを標準装備。足回りには、前輪にエアアシスト、後輪に多段階調整が可能なプロリンク・サスペンションを装備し、前輪には制動姿勢変化を緩和するTRAC(アンチダイブ機構)と、前ダブル・後シングルのディスクブレーキを採用した。
オールアルミ製の前16インチ・後17インチNSコムスターホイールを装備。大光量ハロゲンヘッドライト(角型)やフロントフォークスポイラー、カバー付サイドスタンドなど、高性能スポーツバイクにふさわしい充実した装備が与えられた。
「NS250R」は、当時のホンダが持つレーシング技術の粋を集め、ライバルを凌駕する性能を目指した本格的なレーサーレプリカだった。
エンジン形式:水冷2ストローク90°V型2気筒
総排気量:249cc
ボア×ストローク:56.0×50.6mm
圧縮比:7.0
最高出力:45PS/9500rpm
最大トルク:3.6kgf・m/8500rpm
燃料タンク容量:19L
変速機形式:6速リターン
キャスター角:2.7°15′
トレール量:100mm
ブレーキ前・後:油圧式ダブルディスク・油圧式シングルディスク
タイヤサイズ前・後:100/90-16 54S・110-90-17 60S




