Honda MVX250F
当時価格：42万8000円（北海道、沖縄は6000円高。一部離島は除く。）
全長×全幅×全高：2010×735×1155mm
ホイールベース：1370mm
シート高：780mm
車両重量：155kg
ホンダが1983年2月1日に発売した「MVX250F」は、当時のレーシングテクノロジーをフィードバックした異色の250ccスポーツモデル。
ロードレース世界グランプリで活躍した「NS500」の技術を応用した新開発の排気量249cc・水冷2ストローク90度V型3気筒エンジンを採用。クランクケース前方に2気筒、後方に1気筒を配置したホンダ独自のレイアウトにより、40馬力の高出力を達成しつつ、スリムさとコンパクトさを実現した。
また、前後気筒の往復運動が生み出す力を緻密にバランスさせることで、2ストロークエンジン特有の1次振動を理論上ゼロにすることで、ライダーのストレスを大幅に軽減している。燃料供給には、国産市販車初採用となるスクエアタイプのフラットバルブキャブレターを新設計し、吸入効率向上とエンジンのさらなるスリム化に貢献した。
車体は、ダブルクレードル型フレームを採用し、乾燥重量は138kg。レース経験から導かれたフロント16インチホイールと、定評のあるプロリンク式リアサスペンションの組み合わせにより、高い操縦性と優れた取り回しを実現している。
強力なライバルが多かったこともあって、本モデル自体は短命に終わり、後継の「NS250R」へとバトンを渡すこととなったが、ホンダの2ストローク史において重要な意味を持つモデルだった。
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エンジン形式：水冷2ストロークピストンリードバルブ90°V型3気筒
総排気量：249cc
ボア×ストローク：47.0×48.0mm
圧縮比：8.0
最高出力：40PS/9000rpm
最大トルク：3.2kgf・m/8500rpm
燃料タンク容量：17L
変速機形式：6速リターン
キャスター角：26°30′
トレール量：91mm
ブレーキ前・後：油圧式ディスク・機械式ドラム
タイヤサイズ前・後：100/90-16 54S・110/80-18 58S
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