ヤマハは2025年11月4日、イタリア・ミラノで開催されているEICMA 2025にて、新型「YZF-R7」を発表した。大きく進化した新型の詳細を早速見ていこう。
▶▶▶写真はこちら|ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデル(57枚)

ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの特徴

画像: YAMAHA YZF-R7 海外仕様車・2026年モデル 総排気量:689cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:830mm 車両重量:189kg ※諸元は欧州仕様車

YAMAHA
YZF-R7
海外仕様車・2026年モデル

総排気量:689cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:830mm
車両重量:189kg

※諸元は欧州仕様車

サーキットでの走行性能を追求したアップデートを実施

ヤマハの人気のミドルウェイトスーパースポーツ・YZF-R7の2026年モデルがEICMAで公開された。最新の電子制御システムを導入し、シャシーを最適化したことにより、よりスポーツ性能に磨きがかかった。

新型R7は新たにYCC-T(ヤマハ・チップ・コントロールド・スロットル)を搭載。ライダーの入力に対してECUが理想的なスロットル開度を計算し、すべての回転域においてスムーズかつリニアな加速フィールを実現してくれる。

画像1: ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの特徴

また、フラッグシップであるYZF-R1と同様の6軸IMUを採用し、車体の状態を速やかにECUに伝達。トラクションコントロールシステムや、後輪のスライドを検知してエンジン出力を調整するスライドコントロール(SCS)、ブレーキング時のスライドを補正するブレーキコントロール(BC)、そして加速時のフロント浮き上がりを制御するリフトコントロール(LIF)といった、最新の電子制御システムがまとめて導入された。

加えてエンジンブレーキマネジメントシステム(EBM)では、エンジンブレーキのかかり具合を2段階に調節可能。この時に後輪がロックすることを防ぐバック・スリップ・レギュレーター(BSR)や、スタンディングからの加速でタイヤの空転などを制御するローンチコントロール(LC)も搭載。リアABSの解除モードも用意され、サーキット走行やレースに特化した機能も追加されている。

画像2: ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの特徴

そして、これら電子制御システムのメリットを最大限に引き出すため、R1やR9と同じ、走行モード・YRC(ヤマハ・ライド・コントロール)を新搭載。「SPORT」「STREET」「RAIN」の3つのプリセットモードに加え「MyRide」アプリを通じてライダーが手動で設定を変更できる2つのカスタム設定を作成できる。

クイックシフターも最新の第3世代を採用。2つのセッティングが選べ、セット1では加速中のアップシフトと減速中のダウンシフト、セット2では加速中のダウンシフトと減速中のアップシフトがそれぞれクラッチレスで操作できるようになり、公道走行におけるストレスの軽減に加え、サーキット走行時もスムーズなシフトチェンジをサポートしてくれる。

画像3: ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの特徴

新型は、各種電子制御システムだけでなく、車体設計も大幅に見直された。

フレームのパイプのレイアウト、直径、厚みなどが変更された結果、車両重量はそのままに、ねじり、縦、横の剛性が向上。高速域での安定性が高められた。

サスペンションはフルアジャスタブルとなっており、ピストンロッドをアルミ化して350g軽量化。ホイールには、軽量かつ慣性低減に貢献する「スピンフォージド」ホイールを初採用し、タイヤはブリヂストン・S23を標準装備する。

画像4: ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの特徴

ライディングポジションも変更された。ハンドルバーの位置変更や燃料タンクの再設計により、上半身の動きやすさがアップ。シート高も従来モデルより5mm低い830mmとなった。

そのほか、4つのテーマと専用トラックモードを備える5インチフルカラーTFTディスプレイを採用。クルーズコントロールとスピードリミッターも搭載された。

専用の「Y-TRAC Rev」アプリを使用すれば、ラップタイム、リーンアングル、速度、電子制御の介入レベルなどの走行データを記録・分析し、プロのようなデータ解析も可能となる。

デザインは、特徴的なM字型のダクトはそのままにフロントフェアリングの幅をスリム化。ヘッドライトも新しくなり、空力効率の向上が図られている。

カラーバリエーションは、シリーズを象徴するブルーやオーソドックスなブラックに加え、ヤマハ発動機の創立70周年を記念したアニバーサリーカラーが登場。1999年の初代R7を彷彿とさせる赤と白をベースとした懐かしいカラーリングとなり、エンブレムもゴールドの音叉マークとなった。

ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルのカラー・人気投票

【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?

お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

  • 画像3: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    アニバーサリーホワイト
  • 画像4: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    アイコンブルー
  • 画像5: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    ミッドナイトブラック
  • 画像6: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    アニバーサリーホワイト
    73
    98
  • 画像7: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    アイコンブルー
    12
    16
  • 画像8: 【世界初公開】70周年記念色を纏うヤマハ「YZF-R7」2026年モデル登場! 最高峰R1からフィードバックされた6軸IMU×電子制御で走行性能をブラッシュアップ【2026速報】
    ミッドナイトブラック
    15
    20

投票ありがとうございました!

ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの動画・写真

画像: 2026 Yamaha R7: Supersport Performance Refined- YouTube youtu.be

2026 Yamaha R7: Supersport Performance Refined- YouTube

youtu.be

ヤマハ「YZF-R7」欧州仕様車・2026年モデルの主なスペック

全長×全幅×全高2070×725×1160mm
ホイールベース1395mm
最低地上高135mm
シート高830mm
車両重量189kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量689cc
ボア×ストローク80.0×68.5mm
圧縮比11.5
最高出力54.0kW(73.4PS)/8750rpm
最大トルク68.0N・m(6.9kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量14.0L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°
トレール91mm
ブレーキ形式(前・後)Φ298mmダブルディスク・Φ245mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W)
※諸元は欧州仕様車

ヤマハ「YZF-R7」関連のおすすめ記事

画像: ▶▶▶EICMA2025(ミラノショー)関連の記事一覧 www.autoby.jp

▶▶▶EICMA2025(ミラノショー)関連の記事一覧

www.autoby.jp

This article is a sponsored article by
''.