写真提供:モリワキエンジニアリング/まとめ:松本正雅
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「CB1000F モリワキ ストリートカスタムコンセプト」の概要

MORIWAKI
CB1000F MORIWAKI STREET CUSTOM CONCEPT
マットブラックのペイントで精悍に仕立てられた、モリワキの「CB1000F ストリートカスタムコンセプト」は、その名が示す通り、ストリートからサーキットまで、あらゆるシーンでスポーティな走りを存分に楽しめるカスタマイズ。2025年10月18日に鈴鹿サーキットで開催された「Honda GO BIKE MEETING」の会場でも展示され、来場者の熱い視線を浴びていた1台だ。

細身のサイレンサーを持つワンピースマフラーとエンジンガードが目を惹くが、全体的な印象はスリムですっきりしたもの。「軽さ」を重視して開発されたCB1000Fの魅力をさらに引き立てながら、パフォーマンスを向上。同時に各パーツの機能美にもこだわり、高い所有感も備えている。

MORIWAKI
CB1000F 鉄馬レーサー
こうした「ストリートカスタムコンセプト」の母体となっているのが、2025年のモーターサイクルショーで初お披露目されたCB1000Fレーサー。9月にはHSR九州で開催されたレース「鉄馬withβチタニウム」のアイアンエキスパートクラスに参戦。宇川 徹選手のライディングで優勝を飾り、圧倒的なポテンシャルを誇示した1台だ。
「ストリートカスタムコンセプト」に採用されているパーツは、この鉄馬レーサーの開発で培った技術とノウハウを惜しみなくフィードバックしたもの。「レースから生まれ、ストリートへフィードバックする」という、モリワキの開発哲学がストレートに反映されているのだ。



セミスモークのメーターバイザーキットを組み合わせたフロントマスクは、まぎれもなく鉄馬レーサーのイメージ。ヘッドライトステーキットも細身の専用品で、ハンドルホルダーアッパーもモリワキのロゴ入り。シートは滑りにくいバックスキン調の表皮に張り替えられ、ショートフェンダーキットがリアまわりをすっきり精悍に仕上げている。



高いプロテクション効果とすっきりした機能美の両立を狙ったエンジンガードはこだわりの詰まった逸品。フルエキゾーストは新作の「ワンピースブラック」で、往年のレーシングパーツを思わせるショートサイレンサーが印象的だ。



前後サスペンションはナイトロンとのコラボパーツが採用され、フロントには調整機構を備えたカートリッジを採用。リアショックは専用セッティングの「レースプロ」モデルを装着する。ガッチリしたスイングアームはまさに鉄馬レーサー同様の補強アーム付き、ブレーキキャリパーもブレンボに換装され、ディスクはサンスター製を装着する。

現時点ではこれらのパーツはプロトタイプだが、モリワキではいずれのパーツもストリート用として市販化を前提に開発を進行中だという。走りを一層楽しめ、所有する喜びを高めてくれる珠玉のアイテムは、CB1000F本来の魅力を大きく広げてくれそう。今後の展開に注目だ。






