前回は、26日(金)のフリープラクティスの日のレポートをしました。金曜日からたくさんの来場者がいて賑わっていましたが、予選日の27日(土)はもっと賑わっていました。
この日は、夕方からアプリリアレーシングのマルコ・ベッツェッキ選手、トラックハウスMotoGPの小椋藍選手とラウル・フェルナンデス選手のサイン会があり、その整理券をゲットしたいお客さんたちが朝から行列を作っていました!


予選は、アプリリアブースから見ていました。アプリリアのグッズを身に着けている方も多いように感じました。


前日のプラクティスで上位10名はQ2のみ走り、10位以下はQ1でタイムを競います。Q1で上位2名がQ2も走ることができます。
Q1出走:ホルヘ・マルティン選手、小椋藍選手
Q2出走:マルコ・ベッツェッキ選手、ラウル・フェルナンデス選手
予選Q1
小椋藍選手がトップを走っていましたが、フランコ・モルビデリ選手(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング)とアレックス・マルケス選手(グレシーニ・レーシング)に抜かれ、セクター最速タイムを更新していくうちに他のライダーが転倒し、イエローフラッグでタイムキャンセルとなりました。なので、小椋選手は惜しくも3位……悔しい……。ということで、小椋選手は13番手グリッド、マルティン選手は17番グリッドに決定。
予選Q2
フランチェスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)、マルク・マルケス選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ファビオ・クアルタラロ選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、ベッツェッキ選手というタイム順で順調でしたが、最後の1分20秒あたりからみんなセクタータイムをどんどん更新していて最後のチェッカーでかなり変わりました。
1位バニャイア選手、2位ジョアン・ミル選手(ホンダ・HRC・カストロール)、3位マルク・マルケス選手。ベッツェッキ選手は9位、ラウル・フェルナンデス選手は10位となりました。
スプリントレース
MotoGPでは、予選の後にスプリントレースが開催され、1位〜10位までがポイントを獲得できます。
今年も木村亜美さんと一緒にアプリリアレーシングのアンブレラガールを務めました。私も、マルコ・ベッツェッキ選手に傘をささせていただきました。

MotoGPのアンブレラガールを務めるのは3年目。間近で、選手の緊張感をしっかりと感じました。ベッツェッキ選手は、基本的にはバイクの上に座っていて、スタート時間が近づくとチーム員と抱擁します。そして、バイクから降りてじっと下を向いたまま動きません。緊張か集中しているのか、ルーティンなのかはわかりませんが、とても繊細なのだと思いました。




今年は、ピットウォールからスタートを間近で見ることができました。車高がスーッと下がる瞬間を生で見ました!


スタートも迫力があってものすごくカッコよかったです。あっという間に去っていったと思ったら、1コーナー側からものすごい悲鳴が……。更に画面に表示されているのは、アプリリアレーシングの2台。なんと、マルティン選手のマシンが暴れ転倒し、その流れでベッツェッキ選手に当たり2台ともクラッシュしてしまいました。スタート後数秒で唯一のリタイア組に。ベッツェッキ選手は自力でピットへ帰って来ましたが、マルティン選手はメディカルセンターへ運ばれ、鎖骨の骨折が判明し翌日に帰国。マシンはボロボロになっていました。


2台の激しい転倒は衝撃的でしたし、マルティン選手は怪我の多い年で本当に可哀想ですが、2人とも命に別状がなくてよかったです。
フェルナンデス選手は8位、小椋選手はで9位で二人ともポイントゲットで、メーカーランキングにもしっかり貢献!


この日予定されていた、ベッツェッキ選手のサイン会は急遽中止に。そのアナウンスを聞いて、泣きだしてしまう小さな子どももいました。私も、楽しみにしていたのでとても残念でした。整理券をゲットしてくださった方には、ベッツェッキ選手のポストカードがプレゼントされました。


そんなこんなで色々な事があり、気持ちを落ち着かせるためにカフェテリアへ。MotoGP期間中はずっと混んでいるのかと思いきや、閉店近くなると意外と空いていました。暑いときは、アイスやシュワシュワな飲み物が1番ですね!

ということで、マルティン選手は決勝レースは欠場となりましたが、ベッツェッキ選手は予定通り参戦しました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
レポート:葉月美優
