アメリカの名物レースが2026年からMotoGPの併催として開催

ドルナスポーツとハーレーダビッドソンは、8月15日にレッドブルリンク-シュピールベルクのメディアセンターで、5月10日に開催を発表したハーレーダビッドソンのバガーバイクによる新たなグローバルレースの大会名称と開催日程を発表した。
www.motogp.com前戦のオーストリアGP期間中にとある発表が行われていた。それが来シーズンからハーレーダビッドソン・バガー・ワールドカップがMotoGPで併開催されるというものだ。
2020年にアメリカで初開催、2021年にはモトアメリカのシリーズ戦として開催されているキング オブ ザ バガーズ。同国では絶大な人気を誇るアメリカンVツインによるロードレースカテゴリーだ。主要参戦メーカーであるハーレーダビッドソンはMotoGPと手を組み、2026年度からMotoGPの開催期間中にハーレーダビッドソン ロードグライドを用いたレースを開催すると発表した。
全6戦で行われ、レース形式は1ラウンドにつき2レースを実施する。ワンメイクで車両はキング オブ ザ バガーズでも使われているロードグライド。主なスペックは重量約280kg、最高出力200馬力以上、最大トルク245Nmだ。
確定してはいないが、8チームほどが参戦することが想定されている。ツーリングモデルによるロードレースカテゴリーはヨーロッパには馴染みのないことで、早速さまざまな声が上がっている。
新規顧客開拓、エンターテイメント性向上のためドルナが打った新たな一手。キング オブ ザ バガーズではエキサイティングなレースが毎戦展開されているだけに、ヨーロッパでどのような評価が下されるのかに注目したい。
ハーレーダビッドソン・バガー・ワールドカップ 暫定スケジュール
開幕戦アメリカズ(MotoGP第3戦):3月27日~29日 (サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)
第2戦イタリア(MotoGP第8戦):5月29日~31日(ムジェロ・サーキット)
第3戦オランダ(MotoGP第11戦):6月26日~28日(TT・サーキット・アッセン)
第4戦イギリス(MotoGP第13戦):8月7日~9日(シルバーストン・サーキット)
第5戦アラゴン(MotoGP第14戦):8月28日~30日(モーターランド・アラゴン)
最終戦オーストリア(MotoGP第16戦):9月18日~20日(レッドブルリンク)
マルク・マルケスがスプリント13勝目
予選ではマルク・マルケスがドイツGP以来のポールポジションを獲得。バラトンパーク初のポールシッターとなった。2番グリッドには好調のマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)、3番グリッドにはファビオ・ディ・ジャナントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)がつけた。
気温23度、路面温度36度のドライコンディションのなか、13周のスプリントレースがスタート。
狭く切り返しが続くターン1から2は接触が懸念されていたが、スタート直後にいきなりアクシデントが発生。
イン側にいたファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)が止まりきれず、エネア・バスティアニーニ(Red Bull KTM Tech3)と接触し転倒してしまった。
この接触をかわしトップのままスタートを切ったマルク・マルケスは早くも後続との差を開きにかかる。

マルク・マルケスがホールショットを奪う。この直後にクアルタラロが転倒を喫してしまう。
マルケスの後ろにつけたのはディ・ジャナントニオとフランコ・モルビデリ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)のVR46勢。チームメイトとのバトルを制したディ・ジャナントニオがマルク・マルケスを追う。一方、2番グリッドスタートのベッツェッキはスタートで出遅れ7番手まで後退している。
中盤にはペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)がターン11で転倒。上位での走行を続けていたが、ウィークを通して3度目の転倒を喫してしまった。
トラックリミットの警告が出されるも、トップのマルク・マルケスは独走体制を築いておりペースをコントロール。最終的に2秒のギャップを築いたマルク・マルケスがトップチェッカーを受け、今季スプリントで13勝目を挙げた。
2位にディ・ジャナントニオ、3位にはモルビデリが入りVR46勢は揃って表彰台を獲得。ランキング2番手のアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)が8位、ランキング3番手のフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)は13位でノーポイントに終わった。
小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)は21番グリッドからのスタートながら、15位でのフィニッシュ。決勝はポイント獲得を狙う。

VR46の2台が揃ってスプリントで表彰台を獲得。