ついに発表された新型『GSX-R1000R』ですが……いまわかっていることをまとめました!

新型『GSX-R1000R』のパワーはMAX195馬力!

鈴鹿8耐2025の開催を目前に控えたタイミングで発表されたスズキの新型スーパースポーツ『GSX-R1000R』ですが、現状でわかっていることをまとめてみます!

まず発売のタイミングですが、欧州の海外サイトでは2026年の春に発売予定となっていました。欧州やアメリカが先行となるはずなので、国内導入があるとしたらもう少し後になると予想されます。

先の速報でもお伝えしたことですが、新型GSX-R1000Rは昨年2024年の鈴鹿8耐で「チームスズキCNチャレンジ」が装備していたウイングレットを装備(※オプションとなる可能性あり)しています。

コーナリング脱出時を含めダウンフォースを発生。さらに安定したコーナリングが可能となることは間違いないでしょう。

2026新型『GSX-R1000R』のパワーや重量は?

そしてスーパースポーツというジャンルのため、どうしても気になってしまうのがスペックです。

海外サイトで公表されているエンジン最高出力はMAX195馬力となっていました。ただし欧州と日本では計測方法に違いがあるので、国内に導入された場合は数字が変わる可能性があります。

最大トルクは110Nm(11.2kgf・m)となっています。エンジン最高出力と最大トルク発生回転数は不明です。

※【8/1追記】 最高出力発生回転数は13200回転、最大トルク発生回転数は11000回転です

画像: 2026新型『GSX-R1000R』のパワーや重量は?

従来モデルから数字的に大幅なアップはありませんでしたが、スズキの場合これは特に珍しいことではありません。ファンの人には釈迦に説法ですが、スズキはいたずらにピークパワーを求めず「実際に乗った時の速さ」を重視するので。

わかりやすく言うと、現行モデルの3代目『隼』も最高出力の数値だけで言えばMAX188馬力。でも乗ると異様に速い……というのがひとつの好例です。

エンジンは大幅に見直しが図られている

そのエンジンはインジェクター、シリンダーヘッド、カムシャフト、バルブ、ピストン、クランクシャフトなどの内部部品を全⾯的に改良しています。

排気バルブは変更。バルブの最大リフト量に変更はありませんがリフトカーブも変更。カムシャフトオーバーラップを減らしています。またクランクシャフトのジャーナル径も変更され、低回転から高回転域までスムーズなパワーデリバリーを実現している、とのことです。また、耐久性向上のためカムチェーンの幅が広くなっています。

マフラーも形状の変更がなされていますが、これがもはや純正とは思えない仕上がり。詳細はわかりませんが見た目的にチタン製ではないかと予想されます。

というか……スズキの場合はむしろ『こういうところ』が最大の注目点だったりします。見た目や数字には現れませんが、エンジニアの地道な努力でGSX-R1000Rを徹底的に磨き上げていることが予想されます。乗ってみるまでわかりませんが大きく期待したい部分です!

画像: エンジンは大幅に見直しが図られている

フレームは従来型のアルミツインスパーフレームを継続して使用。GSX-R1000Rの場合、フロントにはSHOWA製BFF倒立フォークを装備し、リアサスペンションにはSHOWA製BFRC-Liteを採用しています。

ちなみに海外サイトに公表されている車両重量は203kgでした。

GSX-R1000Rは『サーキット専用』じゃない

画像: GSX-R1000Rは『サーキット専用』じゃない

そして嬉しいのがスズキのGSX-R1000Rは「ちゃんと公道を走れるバイク」だということ。昨今スーパースポーツはサーキット専用車みたいになりつつある傾向ですが、スズキはきちんと『公道でも楽しめる』ことを大切にしてくれています。

最新の排ガス規制EURO5+に対応しているうえに、ウインカーなど保安部品もついているのでわかっていたことではありますが、今のご時世では大事なことです。

ちょっと面白かったのがメーターです。なんとフルカラーTFT液晶メーターではありません!

私(北岡)は以前にスズキの技術者さんに対し(先代のGSX-R1000Rは)『どうしてカラーTFT液晶じゃないんですか?』と聞いたことがあります。その答えは『メーターをカラーにするのは速さに関係ありませんので……』という割り切ったものでした。メーターをカラーにすることで車両価格が上がることを嫌ったそうです。

もう何年も前の話ですが、この回答を私は「実にスズキらしい!」と好印象に感じて、よく覚えています。

また、バッテリーはリチウムイオンバッテリーが採用され、軽量化にも貢献しています。

新型『GSX-R1000R』は最新の電子制御でコーナリングを追及

画像: 新型『GSX-R1000R』は最新の電子制御でコーナリングを追及

新型『GSX-R1000R』は電子制御面で大きく進化している様子です。

注目したいのは『スマートTLRコントロール』と呼ばれているシステムです。まだ謎が多いシステムなのですが、新型には加速時にフロントタイヤが浮き上がるのを抑制するリフトリミッターが装着されています。

それなのに……

オフィシャル画像では高々とフロントを持ち上げるシーンが多数あるんだが!?

これはまぁ……性能をアピールするためのパフォーマンスということなのでしょう。それとも「このくらいまで」のフロントリフトは許容範囲内ってことか?(笑)

そしてIMUと車輪速センサーが車体姿勢と車速を検出し、車体のバンク角と車輪の回転数に応じて後輪の駆動力をコントロール。コーナリングから理想的な加速ができるようトルクを制御するロールトルクコントロールも装備しています。

サーキット最速のスズキとして、徹底的に『速さへの追求』が行われている模様です。

GSX-R40周年を記念したカラーラインアップ

また現在、発表されているカラーは3タイプです。

これが3色ともに『実にスズキらしい』と思えるラインアップでして……

画像7: 新型『GSX-R1000R』は最高出力195馬力で重量203kg! コーナリングを徹底的に突き詰めてる?【スズキのバイク! の新車ニュース/GSX-R1000R】

スズキらしいブルーとこれまた象徴的なイエローもいい感じ。

そしてキャンディダーリングレッドがベースとなる赤/白ですが……色使い的に往年の「ラッ〇ースト〇イク」カラーを連想してしまうのは私だけでしょうか?

排ガス規制で一度は生産終了となったGSX-R1000Rですが、GSX-R40周年のこのタイミングで再び『The King of Sportbikes』を掲げて復活を果たしたGSX-R1000R。

まさに『王の帰還』です。

まだまだ詳細は不明なところばかりですが、詳細はこれから徐々に明らかになっていくものと思われます。

スズキのスポーツスピリットを象徴する『GSX-R』のハイエンドモデル。

今回の新型GSX-R1000RにはMotoGPでのチャンピオン獲得やEWCで培った技術がフィードバックされている……と考えるのは自然なことではないでしょうか?

おそらく中身は完全に別モノ……期待が膨らんで止まりません!

速報には『GSX-R1000の動画』もあります!

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