優美なデザイン、圧倒的な仕上がりの美しさで、多くのファンを惹きつけているアールズ・ギアのマフラー製品。トップモデルの「ワイバンマフラー」をはじめ、いずれも代表の樋渡治さんが自らテストライドを行い、本当に自分自身が納得し、欲しいと思えるものだけを製品化しているという。
文:齋藤春子/写真:南孝幸

株式会社アールズ・ギア

画像: 三重県亀山市のぼの62-9 TEL.0595-85-8778

三重県亀山市のぼの62-9
TEL.0595-85-8778

レーシングライダーとして全日本やWGPに参戦、またケビン・シュワンツのRGV-Γの開発ライダーも務めた樋渡治さんが、1998年に設立。

レーシングライダーとしての経験と現在のツーリングライダーとしての視点を、マフラーやその他の製品開発に積極的に活かした、「最高性能・最高品質」を追求する妥協を許さないものづくりがユーザーから高い支持を得ている。

画像: 樋渡 治さん/株式会社アールズ・ギア代表取締役

樋渡 治さん/株式会社アールズ・ギア代表取締役

ライダーとしての自分が本当に満足できる製品をつくる

──今回のインタビューでは、アールズ・ギアさんの製品がユーザーから高い評価を得ている理由を探りたいと思います。

「その理由はほぼ明快なんですよ。なぜわかるかというと、私自身がユーザーと会話する機会がすごく多いからです。じつは会社の定休日も、会社にかかってくる電話はすべて私の携帯に転送しているんですよ」

──休日でも社長が電話対応ですか? プライベートの時間がなくなりますよね。

「ツーリング中でも電話はできますからね(笑)。そうやってオートバイ好きの人からの問い合わせに直接対応していると、相手の気持ちもわかりますし、こちらの思いもダイレクトに伝えられる。そういうやり方を、会社の設立当時からずっと続けてきました。なので、うちのリピーターの人達が何を支持してくれているかは大体わかっていて、それは立ち上げ当初からずっと一貫している製品づくりへの姿勢なんです」

──その一貫しているものを簡単に言うとすれば、クオリティの高さでしょうか?

「そうですね。オートバイのマフラーはエンジンパワーを上げたり、車輌を扱いやすくする機能部品ですけれど、4輪と違い外からほぼ見えるものなので、外装部品でもあります。だから性能が出ればOKではなく、付けた時に格好良くなくてはならない、と私は思うんですね。
ライダーとしての自分が装着して楽しめるもの、本当に満足できるものを作るのが最優先なので、まず自分が格好良いと感じるマフラーを作るために、本当にミリ単位で突き詰めてきました。装着するとエンジン特性が良くなるのはもちろん、全体のシルエット、仕上がり、音の良さ、そして愛車が一段も二段もグレードアップしたと感じるスタイルを実現するために、外見の作り込みもこだわり抜いています」

──樋渡さんは、全日本ロードレース選手権やGP500に参戦されていた元レーシングライダーであり、ケビン・シュワンツのRGV-Γの開発ライダーもされていた経歴をお持ちです。レーサー時代から性能に加えて、見た目の良さも重要でしたか?

「さすがにレースは見た目は関係なく、性能だけを追求するものです。ただ、その性能というものは、ピークパワーが何倍アップしたとか、データ上で何馬力出た、という数字の競争ではなく、コースを走ってどれだけタイムが縮まるかなんですよね。当然、ライダーはみんなピークパワーはあればあるだけ嬉しいと言います。
でも実際は、その低中速域の使いやすさも大切なんです。それは街乗りで言うところの“乗りやすさ”で、レーサーはあまりこの言葉を使わないけれど、実際はすごく大切です。自分のフィーリングに合う、使いやすいマシンが作れれば、自然とタイムは出る。一周だけなら少しフィーリングとズレててもタイムは出せるけど、やはり20何周というレースで安定してタイムを出すには、そこの部分がすごく大事になってきます」

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