新車価格が約223万円のバイクは常識的に考えると『高いバイク』なのですが……隼に惚れるとその感覚がもろくも崩れさる……という、とりとめのない話の続きです。

走る前から納得するけど、走り出したらもっと納得する

隼は不思議なバイクです。

スズキが世界に誇るアルティメットスポーツであり、すさまじい動力性能を秘めたモンスターバイク。もちろん価格も10%消費税込みで223万3000円とアルティメット級となっています。

ところが、いったん隼に惚れてしまうと『このバイクはまぁ、それくらいするよね』と何故か納得してしまう。例えば私(北岡)のように憧れるばかりで手が届かないとしても……その価格を高いとは思わない。

これはもう『惚れたら負け』の典型のようなものですが、バイク乗りの人であれば理解してもらえるだろうと思っています。ましてや隼乗りの人であれば無条件で賛同してくれるはず(笑)

それでは『隼の223万円を高いと思わない10の理由』の後編、いってみましょう!

⑥走り出して5秒で価格に対して納得する

例えば、はじめて『隼』というバイクを運転した場合……おそらくほとんどの人が走り出して5秒くらいで「あ、これは200万円以上するわ」と感じると思います。

隼は最高速とか絶大なパワーに目が行きがちですけど、実際に乗ってみると『それだけじゃない』ということに気付くんです。

画像1: ※写真は2024モデルです

※写真は2024モデルです

でもそれを感じるのに特別なことをする必要な何もありません。普通にクラッチをつないで走り出せばいいだけ。

でもその瞬間に「雷に打たれたような衝撃」を感じることになるはず……

だってすべてが、あまりにも『上質』だから。

画像2: ※写真は2024モデルです

※写真は2024モデルです

1340ccの大排気量4気筒エンジンは264kgの車両重量をまったく感じさせないまま、フワリと走り始めます。そこからアクセルを開け足していくと、滑るように加速してゆく。

その時のフィーリングはバイクというよりも、4輪車の高級セダンのような趣です。力強く、でも優しい。この感覚も『隼』独特のものだと私は思っています。

画像: ⑥走り出して5秒で価格に対して納得する

しかも、その上質さはエンジンフィーリングだけではなく『乗り心地』にも同じことが言えるんです。

ゆっくり走っている中の、どっしりとした安心感を支える前後サスペンションのしなやかさが異次元すぎる。ひと昔前のスポーツバイクにありがちなガチガチに硬いサスとはまるで違う。『性能のいいサスペンションってこういうことなのか……』と脳がダイレクトに理解します。

街中で普通に走るだけ。それだけでも隼は『別格』だと感じるんです。

⑦前傾ライディングポジションなのに長距離がラク

画像1: ⑦前傾ライディングポジションなのに長距離がラク

よく隼は「ツアラー」だと言われることがあります。

私個人としては、ぶっちゃけると『こんなに前傾姿勢のツアラーがあってたまるか!?』と思うのですが、高速道路ではかなりの長距離でも「いつの間にか走り終わっている」というのも事実です。

その理由は(私としては)先の『⑥』でも少し触れた「乗り心地の良さ」と「どっしりした安定感」が土台にあって、そのうえで『エンジンフィーリングが心地良すぎて時を忘れる』というのが理由ではないかと思っています。

画像2: ⑦前傾ライディングポジションなのに長距離がラク

しかも新型『隼』にはボタンひとつでクルージングスピードを固定できるクルーズコントロールが装備されています。

これがねぇ……私を含む2型の隼(初期型も含む)オーナーとしては涙が出るほど羨ましい。クルーズコントロールがあると疲れた時に少し腕を休めたり、身体を伸ばしたりする余裕が生まれます。

その結果、さらに遠くまで走れる。クルーズコントロールに関しては完全に新型のアドバンテージでしょう。本当に羨ましい。新型欲しい。

⑧仲間ができる、仲間と集える

隼に乗ったら、そのオーナーたちが『一度は必ず……』と志すのが鳥取県八頭町にある隼駅(若桜鉄道)への聖地巡礼です。

そして毎年、真夏に行われる『隼駅まつり』が素晴らしい!

画像1: ⑧仲間ができる、仲間と集える

昨年2024年は参加台数が過去最高で2500台、イベント来場者数は約2700人と記録を更新しました。今年2025年は雨だったけど、それでも元気いっぱい! その勢いはまだまだとどまるところを知りません。

このイベントは例年真夏の8月に開催されるため死ぬほど暑いうえに、特に『スゴい何か』が催されるわけでもありません。基本はみんなで集まって、記念写真を撮って、また来年ね!ってなるだけ。

でもそうやって『集まれる機会』があるのは得難いことです。

画像2: ⑧仲間ができる、仲間と集える

ソロ参加の人も多いですし、全国各地から隼乗りが集結するので前日・当日はイベント会場までの道のりでも隼をたくさん見かけます。

道すがら、ちょっとだけ勇気を出して『隼駅まつりですか?』と声を掛ければ仲間ができること間違いなし!

⑨ワインディングで誰でも『楽しい!』を感じられる

隼は時速300kmレベルのモンスターバイクだというのも事実のため、乗ったことが無い人は『乗り手を選ぶバイク』だと思いがちです。

でもそれこそが大きな間違い。実際に隼をワインディングで走らせてみると……

画像1: ⑨ワインディングで誰でも『楽しい!』を感じられる

『え? 俺ってこんなにうまく走れたっけ!?』

と驚愕することになります。

誤解を恐れずに言えば『バイクが勝手に曲がっていってくれる』ような感覚まである。圧倒的な安定感に支えられて、まるで恐怖心を持たないままバイクを深々を寝かせていける。そしてバイクとの一体感がハンパない……

画像2: ⑨ワインディングで誰でも『楽しい!』を感じられる

ちなみにこれも新型のアドバンテージのひとつですが、ブレーキが前後連動のコンバインドブレーキだというのも(2型以前のオーナーにとっては特に)大きな魅力のひとつ。

264kgの重量を持つスポーツバイクを、意のままにコントロールできます。なんならブレーキレバーを握るのは指一本で十分なレベル。実のところ、圧倒的なエンジンパワー以上に『安心感を感じさせてくれる車体』が隼の魅力だったりするんです。

⑩時間が経っても古くならない

私にとってはけっこう重要なことなのですが、隼は『普遍的なバイク』だと思っています。

だって考えてみてください。現行モデルの3型が国内で初登場したのは2021年の4月……実はもう4年も前のことなんです。

画像: ⑩時間が経っても古くならない

でも2025年の今日でもまったく『4年前に発売されたバイク』には感じません。

それが証拠に今日を持ってなお『新型 隼』って呼ばれることが多いんです。普通は発売から4年も経ったら『新型』なんて言われません。

モデルサイクルが長いというか、長く『現行モデル』でいてくれるのもオーナーにとっては重要です。買ってすぐにフルモデルチェンジです!とか言われたらちょっとガッカリしません? でも隼にはそれがない。長い間『新型』のままで居てくれるのって嬉しいですよね!

やっぱり10個じゃ足りませんでした……

画像: やっぱり10個じゃ足りませんでした……

さて、ここまで『隼の新車価格が約223万円でも高く思えない理由』を10個にまとめてみましたが……いかがだったでしょうか?

なるべく一般的な範囲での『理由』を厳選したつもりです……がっ!

(下に続きます)

結論を申し上げますと『やっぱり10個じゃ無理』でした!

なのでここから番外編を発動します! ここから先は遠慮しません。なのでマニアックな方向へ転がる可能性があります。ご注意ください。

さてと、それではギアを1段上げまして……

最後の【番外編】へオーバースピードで突っ込みます!

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