2025年、MotoGPの初戦が開催されたタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで、ドゥカティのレーストラックアカデミー『DRE』が行われ、本誌ハチ黒が初参加した。数年ぶりのサーキット走行で教習車は新型パニガーレV4S。向かうところ不安ばかりのDRE体験記を紹介する。
文:オートバイ編集部・黒田

ドゥカティ「パニガーレV4S」レーストラックアカデミー体験記

画像: 笑みの国『タイ』に世界中から約300人の受講生が参加!

笑みの国『タイ』に世界中から約300人の受講生が参加!

バイク好きなら大満足。夢のようなアカデミー

ドゥカティが世界規模で展開しているライディングスクール「DRE(ドゥカティ・レーストラック・アカデミー)」を知っているかな。もちろんこれまでに日本でも幾度となく開催されている歴史のあるアカデミーだ。

このアカデミーの魅力は単にサーキット走行が楽しめるだけではなく、ライディングスキルの向上、サーキット走行の基本テクニックを習得できるプログラムが組まれていることだ。この由緒あるアカデミーが微笑みの国『タイ』で開催されると言うので、オートバイ誌編集長の私、ハチ黒が参加してきた。

なにを隠そう、実は中学生の時から4年ほどタイのバンコクに父親の仕事の関係で住んでいたことがあるので思い出深い国でもあるのだが、今回はバンコク市内に滞在している時間がないほどの弾丸ツアーだった。

画像: 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒。やる気は満々だ。

月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒。やる気は満々だ。

今回DREが開催されたサーキットは、モトGPの開幕戦が行われたばかりの「チャーン・インターナショナル・サーキット」で、パニガーレなら余裕で時速300キロオーバーが可能な高速サーキットだ。しかし、このサーキットまでの道のりが長かった。飛行機に5時間半、到着したらそのままクルマで7時間かけてサーキットまで移動。なんと飛行機よりもクルマの移動の時間が長かったのだ。

ヘロヘロになりながらホテルに到着すると、目の前にサーキット、隣にスポーツスタジアム、そして野外ステージなどが併設され、ひとつの巨大なテーマパークのような感じだ。

今回のDREは世界中で募集したことで約300人が参加し、数日間に分けて開催された大規模なアカデミーとなった。そしてDREは豪華なインストラクターが参加することでも有名だが、日本人グループを担当してくれたのは、1993年ロードレース世界選手権GP250チャンピオンの原田哲也さん。WGP通算17勝、通算表彰台55回を誇るレジェンドライダーだ。

そして教習に使用した車両は、最新の「パニガーレV4S 」、パニガーレの頂点に君臨するモデルだ。これで国際サーキットを走れるのだから夢みたいなアカデミーだよね。でも不安も…。サーキットを走ったのは「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」以来、と言うことはライセンスを失効したのが2017年だから、なんと8年ぶりのサーキット走行になる。バリバリヒザを擦って走っていたあの頃のように走れるのか !?

What’s DRE 01
ドゥカティオーナーでなくても参加できる夢のようなレーストラックアカデミー!

画像1: ドゥカティ「パニガーレV4S」でサーキットを激走! 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒のレーストラックアカデミー体験記

海外で開催されるDREとなると言葉の不安があるが、ドゥカティジャパンのスタッフが同行するので全く問題ない。そして自分に適したレベルのクラスで受講できるのでまわりを気にする必要はないし、インストラクターが先導してくれるので安心して走行できる。今回は原田哲也さんが先導してくれた。

What’s DRE 02 
教習車は最新のパニガーレV4S

画像: エンジン:水冷V型4気筒 排気量:1103cc 最高出力:216PS/13500rpm 最大トルク:12.3kgf・m/11250rpm 装備重量:187㎏ シート高:850mm

エンジン:水冷V型4気筒
排気量:1103cc
最高出力:216PS/13500rpm
最大トルク:12.3kgf・m/11250rpm
装備重量:187㎏
シート高:850mm

今回のアカデミー最大の魅力は前後オーリンズ製の電子サスペンションと鍛造アルミホイールを装着したパニガーレの上級モデル「V4S」でサーキットを走れることだろう。

画像2: ドゥカティ「パニガーレV4S」でサーキットを激走! 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒のレーストラックアカデミー体験記
画像3: ドゥカティ「パニガーレV4S」でサーキットを激走! 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒のレーストラックアカデミー体験記

What’s DRE 03
MotoGPライダーが激走した同じコースを走れる!

画像4: ドゥカティ「パニガーレV4S」でサーキットを激走! 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒のレーストラックアカデミー体験記

タイのチャーン・インターナショナル・サーキットは、1周4554mの国際サーキットでMotoGPも開催される。

コース設計は富士スピードウェイも設計したヘルマン・ティルケ氏、長いストレートが2本ありパニガーレV4Sなら300km/hオーバーも夢じゃない高速サーキットだ。

画像5: ドゥカティ「パニガーレV4S」でサーキットを激走! 月刊『オートバイ』編集長・ハチ黒のレーストラックアカデミー体験記

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