名車のDNAを継承しているとは言っても、いずれも最新のスポーツバイク。当然ながら、装備や機能に関しては最先端のものが与えられている。ここでは3車の各種装備内容やメーターを比較してみよう。
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝

現代に生まれ変わったCB・Z・刀のメーター・各部装備をチェック

▶ホンダ「CB1000Fコンセプト」編

画像: ▶ホンダ「CB1000Fコンセプト」編

“エフ”らしい凛々しい顔立ち

CB1000Fコンセプトのヘッドライトはリング状のポジションライトに上下2段のLEDヘッドライトの組み合わせ。

ヘッドライト下の2連ホーンの位置が絶妙で、CB750Fの面影がしっかり残っている。メーターは最新のホンダ車らしく、5インチのカラーTFT。

CB1000ホーネットをベースと考えれば、HSTCやライディングモードも採用されていそうだ。

画像: 5インチのカラーTFTディスプレイはベースのCB1000ホーネットと同様のもの。スマートキー採用で、イグニッション部分にはノブを設置。

5インチのカラーTFTディスプレイはベースのCB1000ホーネットと同様のもの。スマートキー採用で、イグニッション部分にはノブを設置。

画像: 左スイッチボックスには「MODE」と書かれたスイッチと十字セレクトキーをレイアウト。これは CB650R 用などに近いデザインだ。

左スイッチボックスには「MODE」と書かれたスイッチと十字セレクトキーをレイアウト。これはCB650R用などに近いデザインだ。

画像: スイッチがあるのでハザードランプ採用は確実そう。セルはキルスイッチとの併用で、この辺りは最新のホンダ車らしいところ。

スイッチがあるのでハザードランプ採用は確実そう。セルはキルスイッチとの併用で、この辺りは最新のホンダ車らしいところ。

画像: サイドカバーは CB750F というより CB400SF などに近い形状。カバーは小ぶりで、シートレールの角度はCB1000ホーネットよりは低そう。

サイドカバーはCB750FというよりCB400SFなどに近い形状。カバーは小ぶりで、シートレールの角度はCB1000ホーネットよりは低そう。

画像: タンデムステップステーの太さと配置が絶妙で、リアのモノショック化によるリアまわりの「スカスカ感」を巧みに解消している。

タンデムステップステーの太さと配置が絶妙で、リアのモノショック化によるリアまわりの「スカスカ感」を巧みに解消している。


▶カワサキ「Z900RS」編

画像: ▶カワサキ「Z900RS」編

丸目ライトと砲弾メーターの優美さ

3車中最もクラシカルな装備なのがZ900RS。メーターはアナログ2眼で、最新モデルのお約束になりつつある電子制御ライディングアシストもトラクションコントロールのKTRCのみという潔さだが、実際乗ってみて機能面での不満はない。

丸目ライトに砲弾メーター、という往年のZの趣こそがこのバイクの魅力の核なのだ。

画像: さすがに現代のバイクらしく、左右のスピード、タコメーターの間には液晶のギアポジションインジケーターがセットされる。

さすがに現代のバイクらしく、左右のスピード、タコメーターの間には液晶のギアポジションインジケーターがセットされる。

画像: 左スイッチボックスにはシーソー式のセレクトスイッチが用意され、これが唯一の近代的なパート。ハザードランプも装備。

左スイッチボックスにはシーソー式のセレクトスイッチが用意され、これが唯一の近代的なパート。ハザードランプも装備。

画像: 右スイッチボックスはキルスイッチとセルボタンだけという、極めてシンプルな内容。これもクラシカル感を高めている要素だ。

右スイッチボックスはキルスイッチとセルボタンだけという、極めてシンプルな内容。これもクラシカル感を高めている要素だ。

画像: 2025年カラーのひとつはゼファーを思わせるレッド。往年のカワサキ車を思わせる、大文字のカワサキロゴがよく似合う。

2025年カラーのひとつはゼファーを思わせるレッド。往年のカワサキ車を思わせる、大文字のカワサキロゴがよく似合う。

画像: サイドカバーの「Z900RS」の文字は Z900 や Z1000 を思わせるデザイン。イエローボールエディションなどではZ1スタイルの「900」ロゴが採用されたこともある。

サイドカバーの「Z900RS」の文字はZ900Z1000を思わせるデザイン。イエローボールエディションなどではZ1スタイルの「900」ロゴが採用されたこともある。


▶スズキ「KATANA」編

画像: ▶スズキ「KATANA」編

鋭い刃先のような威圧感

GSX-S1000をベースとしているだけあって、KATANAの装備は3車中最も先進的だ。

電子制御スロットルを備え、エンジン制御マップのSDMS、5段階のトラクションコントロール、クイックシフター、ローRPMアシストなどを備える充実ぶり。

スタイルこそカタナらしさを引き継いではいるが、中身はしっかり現代のロードスターなのだ。

画像: 大型のLCDメーターはホワイトとアンバーの照明が選択可能。SDMSやトラコンも装備し、起動時には「刀」ロゴ演出まである。

大型のLCDメーターはホワイトとアンバーの照明が選択可能。SDMSやトラコンも装備し、起動時には「刀」ロゴ演出まである。

画像: 直感で操作しやすい、シンプルで大型のシーソースイッチを左スイッチボックスに備えるのはベースのGSX-S1000と同様。

直感で操作しやすい、シンプルで大型のシーソースイッチを左スイッチボックスに備えるのはベースのGSX-S1000と同様。

画像: 右スイッチボックスはシンプルな構成。セルスイッチはキルスイッチと兼用のシーソータイプで、あとはハザードスイッチのみ。

右スイッチボックスはシンプルな構成。セルスイッチはキルスイッチと兼用のシーソータイプで、あとはハザードスイッチのみ。

画像: テールが短く高い位置にあるため、3車中唯一、リアフェンダーとナンバーステーをスイングアームマウントしている。

テールが短く高い位置にあるため、3車中唯一、リアフェンダーとナンバーステーをスイングアームマウントしている。

画像: テールカウルは大胆に切り落としたデザイン。2025年カラーでは、往年のカタナをオマージュしてテールカウルが濃紺になった。

テールカウルは大胆に切り落としたデザイン。2025年カラーでは、往年のカタナをオマージュしてテールカウルが濃紺になった。

文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝

関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.