テスター：葉月美優／写真：西野鉄兵／まとめ：大冨 涼
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葉月美優（はづき みう）／レースクイーンやアイドル、モデルとして活躍するかたわら、自身のYouTubeチャンネルではバイクライフの模様を日々更新中。webオートバイでは週2回、コラムを更新しています。愛車はスズキ・GSR250、ホンダ・CBR250RR、アプリリア・トゥオーノ660の3台。
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カンナム「スパイダー RT リミテッド」初見の感想＆試乗レビュー
CAN-AM
SPYDER RT LIMITED
総排気量：1330cc
エンジン形式：水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高：755mm
乾燥重量：464kg
税込価格：442万9600円～
──デザインやカラーなど、見た目で好きなポイントを教えてください。
全く馴染みがなかったモデルだったので、第一印象は「迫力がすごい！」の一言しか言えませんでした（笑）。
フロントマスクはちょっと車っぽい、それでもシート周りとかはホンダの「ゴールドウイング」のようなビックツアラーを彷彿とさせるフォルムで、とても解放的かつ、ゆったり感があります。カンナムならではスタイリングが素晴らしいな、と思いました。
あと、パニアケースもラグジュアリーですよね。これだけ大容量なのに「収納っぽさ」がなく、車両と一体化していて自然なデザインになっているのが良いと思います。
風防やシートヒーターが標準で装備されているのもポイントですね。高速道路を使った長距離のツーリングでも快適そうです。
サイドケース、トップケースをあわせた総積載容量は177Lとかなりビッグ。トップケースはフルフェイスのヘルメットがぴったり入るサイズ感でした。
サイドケース、トップケースをあわせた総積載容量は177Lとかなりビッグ。トップケースはフルフェイスのヘルメットがぴったり入るサイズ感でした。
──ライディングポジションはいかがですか？
シート高：755mm
ライダーの身長：159cm
ライディングポジションは写真のような感じで、背中が直立するうえ足を置く場所の自由度も高いので、とてもラクな体制で乗ることができました。
ライダーが座るシートとタンデムシートはどちらも広く、比較的どんな体型の方が乗ってもストレスなく走行ができるかと思います。
ハンドルを切って操作をするので、ハンドル位置が遠すぎたり、近すぎたり、あるいは（ハンドルの）幅が広すぎたりして握りにくくないかが心配でしたが、比較的小柄な私でも、ヒジに充分なゆとりをもって、グリップを握ることができました。
操作感も軽く、バックや小回りもしやすかったです。
方向転換中は車を運転しているような感覚でした！
──試乗してみていかがでしたか？
これだけ大きいですし、ハンドルでの操作をメインに動かすモデルなので、はじめは乗れるかな……と不安だったんですけれど、乗ってアクセルを少しひねったら、もう安心。スロットルに対する車体の動きもリニアで滑らかですし、何より安定感が普通のバイクとはちがいますね。はじめて乗るのに、全く怖さがなかったです。
あと、ブレーキがしっかり効くのも良かったです。車重も重いですから、加速した状態でのブレーキングはイマイチかな、と予想していたら全くそんなことなく、かなりカッチリとブレーキがかかります。
スラローム前の直線でしっかり開けて→ブレーキ→スラロームまで、とてもスムーズにこなせましたし、ハンドリングがとてもよく、肝心のスラロームはとても機敏に、軽々曲がるのが良いですね。これにはとても感動しました。
低速での動きも良く、何よりエンストの心配や倒れてしまう心配がないのはすごく安心できます。エンジンのフリクション感や振動なんかもないですから怖くないですし、何より快適に乗ることができますね。
これなら高速道路とかで渋滞にハマってしまってもラクそうですし、バックギアの安定感もすごいんです。爽快感とかも加味すると「3輪のオープンカー」に乗っているみたいでした！
──デザイン・乗り味などすべて含めた上で気に入ったポイントを教えてください。
とにかくこの存在感満点のフォルムでゆったりツーリングを楽しめることと、操作方法さえレクチャーを受けたら誰でも気軽に乗れる、というところがお気入りのポイントです。
見た目が大きいので「ちょっと私には……」と遠慮してしまう気持ちもわかりますが、試乗できる機会があるなら本当に一度乗ってみてほしい！
さすが3輪！ と唸ってしまうほど安定感が抜群ですし、ハンドリングが軽やかですから操作感もクイックなんです。
あとはこのラグジュアリーな雰囲気と、高いタンデム性能ですよね。
わたし、普通の二輪のバイクだと、タンデムシートにひとを乗せたくなくて。というのも、後ろに重量物が乗っていると、いつもと操作感が全く違くなってしまうものですから、すごく怖いんですよね。
けれどもスパイダーは、とにかく安定感があるので転倒の怖さがありませんし、発進時のパワーとよく効くブレーキのおかげで後ろに人を乗せても全く怖くないんです。
「これならタンデムできる！」と個人的にすごく感動したので、二輪のバイクとは別に、とっても欲しいなと思いました‼
カンナム「スパイダー RT リミテッド」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2833×1554×1464mm |
| ホイールベース | 1714mm |
| 最低地上高 | 115mm |
| シート高 | 755mm |
| 車両重量 | 464kg（乾燥） |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
| 総排気量 | 1330cc |
| ボア×ストローク | 84×80mm |
| 最高出力 | 115HP（85.8kW）/7250rpm |
| 最大トルク | 130.1N・m/5000rpm |
| 燃料タンク容量 | 26.5L |
| 変速機形式 | 6速セミAT |
| ブレーキ形式（前・後） | Φ270mmディスク・Φ270mmディスク |
| タイヤサイズ（前・後） | 165/55R15・225/50R15 |
| 乗車定員 | 2人 |
| メーカー希望小売価格 | 442万9600円～（消費税10%込） |
テスター：葉月美優／写真：西野鉄兵／まとめ：大冨 涼
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