1980年代のダートトラック最強車をイメージリーダーに

フランスのビアリッツで毎年6月に開催されるバイクイベント、ホイール&ウエーブス・フェスティバル。’20年から’24年まで5年続けてカスタムコンテストを開催しているホンダはその’24年、CL500(トルコは販売しているCL250)をベース車として指定した。ヨーロッパ各国のホンダディーラーはそれぞれ自国のカスタムビルダーとコンタクトを取って参加車両を製作し、その車両は各国を代表する形でコンテストに臨む(1国から複数の参加もある)。この年はイタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギーにスイス、また初参加のトルコを加えた計9カ国、16のビルダーが車両を製作し参加した。

イベントの現場で実車を見ながら投票、あるいは英仏独伊にスペイン、ポルトガルの6カ国語に対応するホンダカスタムズのウェブサイト(Honda Customs https://www.hondacustoms.com/)経由の投票。その得票上位5台が後にWeb上で発表された。

画像: 1980年代のダートトラック最強車をイメージリーダーに

惜しくも1位は逃したものの、投票プロセス全体を通してその1位に迫るほどで2位となったのが、このCL500“オーシャンズトラック”。フランスのOceanes Motos(オーシーアン・モトス)が作製したものだ。

白、赤、青といったホンダトリコロールのボディカラーに赤いフレームは本場アメリカで1984〜1987年にAMAフラットトラック(当時ダートトラック)を4連覇したリッキー・グラハムのホンダRS750Dや、そのイメージをもって1986年に販売された市販車のFTR250、また後に続いたFTR223を彷彿させてくれる。いや、ベースが本来スクランブラースタイルのCL500/250なら、このオーシャンズトラックに少し手を入れれば新しいFTR500/250が作られるのでは? というような印象さえ持てるような作りだった。

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フラットトラックスタイルのシングルシートやテールまわりの処理。リヤウインカーも小型のものを備えるから、公道走行版も視野に入ってくる。

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フレームはホンダレッドでペイント、燃料タンクはCL500純正にホンダ・トリコロールを施し、'80年代のホンダ・ウイングマークを加えている。

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排気系はIXレース ヘキサゴン デュアルエンドで、ナンバーはリヤショック下側から伸びるステーで支持。

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左右のバーエンドミラーやフロントゼッケンプレートに埋め込まれたツインプロジェクターヘッドライトも、スタイリングを損なわずにストリートを走れる印象を作る。

取材協力:Honda Customs

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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