2018年に衝撃のデビューを飾ったのがスズキのKATANA。かつて世界を衝撃の渦に巻き込んだ意欲作、GSX1100Sを思わせる斬新なスタイリングを採用、GSX-R1000の血を引く強力なエンジンが生み出す走りも魅力だ。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/ライダー:太田安治/写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|スズキ「カタナ」全体・各部・走行シーン(12枚)
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/ライダー:太田安治/写真:南 孝幸
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スズキ「KATANA」各部装備・ディテール解説

日本刀をイメージした、タンクからアッパーカウルにかけての美しいラインは健在。いつ見ても新鮮な印象の個性的な造形だ。

フロントカウル下には「刀」のロゴとキャラクターラインがあしらわれており、かつての名車へのリスペクトが感じられる。

夜間走行時に見やすいアンバーのバックライトを採用。SDMSは3段階、トラクションコントロールは5段階から選択可能。

GSX-R1000をルーツに持つ4気筒ユニットのパワーは150PSを発揮。アシスト&スリッパークラッチも標準装備されている。

サイレンサーをブラックアウトして精悍な印象を演出。サブチャンバーを設けることでサイレンサーもコンパクトな形状としている。

倒立フォークはアウターチューブの色がゴールドに、前後ホイールがブロンズ仕上げになっている。ブレーキキャリパーはブレンボ製。

アルミスイングアームは、GSX-Rに採用されているものと同タイプの堅牢なもの。フレームはベースのGSX-S1000と共通だ。

往年のカタナのエッセンスを取り入れたデザインのシート。ホールド性に優れ、表皮も滑りにくい。タンデムシートは非常に小ぶり。
スズキ「KATANA」主なスペック・製造国・燃費・価格
全長×全幅×全高 | 2130×820×1100mm |
ホイールベース | 1460mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 73.4×59.0mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 110kW(150PS)/11000rpm |
最大トルク | 105N・m(10.7kgf・m)/9250rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 100mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・190/50ZR17M/C(73W) |
乗車定員 | 2名 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 16.2km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 166万1000円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/ライダー:太田安治/写真:南 孝幸