シーバスロッド・サーフロッドを積載したい
というわけで、シーバスロッドやサーフロッドに対応できるフィッシングロッドホルダー。
中でも9~10フィートクラスの2ピースロッドや3ピースロッドを傷つけないよう、安定して、かつ取り外ししやすいロッドホルダーにしたいんですよ。
これまではカビィの長尺マルチラックを使ってて、これがもう最高に使いやすいんだけどウインカー位置を純正から変更したので、今はちょっとお休み中。
ちなみに長尺マルチラックに3ピースロッドを積むとこんな感じ。積載もしやすいし、見た目も良いし凄く気に入ってる。

ウインカーを改良したらまた復活させるんだけど、せっかくなのでリア側にロッドを積載するスタイルもやってみたいな、と。
というわけで今回はリア側に9フィートクラスのシーバスッドを積載できるように頑張ってみるよ。
まずはロッドを保持する部分を作るよ
今どきのロッドってカーボン製なので、ロッドをそのまま固定するとバイクの振動で割れてしまいそうでちょい怖い。
まずはロッドが丸ごと入るようにすればいいんじゃないかと考えて、ホームセンターに樹脂パイプを探しに行ってみた。でも樹脂パイプって意外と重いのね。
重量がかさむと車体への固定もしんどくなるし、なるべく軽量におさめたい。
なので考えを変えてみた。ロッドホルダー自体での衝撃吸収を考えるよりは、衝撃吸収できるロッドケースに入れたまま装着できるようにすればいいじゃないかと。
ちなみに自分が使ってるのはこういうタイプのロッドケース。セミハードになるのかな。U字型の軟質樹脂板によって形状が保たれてる構造。
太さも最低限なので、ロッドケースとしてはかなりスマート。
amazonでも売ってるけど、釣り具屋で買った方が安い気がする。
X'SELL(エクセル) ロッドケース
amzn.toこれを保持できそうなものを探していたら、見つけましたよ。
エアコンの配管カバーなのかな。スリムダクトLD-70-Kというもの。なんといっても軽い。
半円というか半角丸四角断面みたいな感じなので、そこにロッドケースをはめ込もうという作戦。

因幡電工 スリムダクトLD ブラック LD70K
amzn.toモナカ構造で、組み合わせると角丸四角断面の筒になるみたい。でも今回は半分しか使わない。

ロッドケースが滑り落ちると困るので、エンド部分に引っかかりを作りたい。
そこで同じスリムダクトLDシリーズのコーナーパーツ。

これも半分しか使わない。外側部分だけね。

では作業開始。スリムダクトを程よい長さにカット。自分は約90cmにしたよ。

次に、コーナーパーツの余分な部分をカット。ついでに内側のデコボコも減らしておくよ。
スリムダクトに装着した時に、底部分を支える様になってればOK。

そしたらコーナーパーツに3Mの強力両面テープを貼り付け。

スリムダクトとコーナーパーツを貼り付けるよ。

両面テープだけでは取れてしまいそうなので、リベットでさらに固定していくよ。下穴をドリルで開口。

とりあえず4カ所。

そしたらハンドリベッター。

リベットを打ち込んでって。

こんな感じ。リベット+両面テープなのでそれなりにしっかりついてるはず。

これで長さが大体93cmくらい。

この状態でテストしてみたところ、車体につなぐステーとの締結部分が削れそうなので、アルミの平板で補強するよ。
厚さ3mmで幅30mmのアルミフラットバー。

1m買ったけど、これを程良い長さにカットして3Mの両面テープでダクトカバーに貼り付け。もちろん両面テープだけじゃアレなので、最終的には車体への取付ステーに共締めするよ。
ロッドケースはベルトでロッドホルダーに取り付ける予定なんだけど、ベルト位置がずれてしまうといけないので、ベルト保持部分を作るよ。
といっても、余ってた1インチの荷掛けベルトを切って、リベットでつけるだけ。

リベットを通すための穴を開けるのが、今回の作業で一番大変だった。

そしたらこんな感じ。ここに適当なベルトを通すよ。

これでロッドケース保持部は完成。ステーとの締結部は下側と中央部の2カ所なので、アルミフラットバーの補強ものその2点間にしてみた。


次は車体側のステーを仕上げていくよ。
ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ
車体への取り付け部はDRC フィッシングロッドホルダーを活用するよ。
バスロッドとかならこれをそのまま使うのが良いんだけど、ライトショアジギングロッドとかだと、ロッドがでかすぎるのよね。
DRC CT125(JA65) ハンターカブ '23-25 フィッシングロッドホルダー D60-03-005
amzn.toこのフィッシングロッドホルダー、ピボットあたりからステーを取り出す構造はものすごく良いので、ベースはそのまま使うよ。なのでロッドを差し込む円筒部分だけ外そう。

で、残った部分に穴があるので、ここが下側の締結ポイント。今回はロッドホルダーにしてるけど、ほかにも可能性が広がりそう。

次は上側の締結ポイント。なるべく上の方で固定したいので、キャリアにステーをつけることにするよ。
ホームセンターで散々探して買ってきたのがこれを2本。こだわったのは長さと厚み。
薄いとしなって怖いからね。これは厚み4.5mmあってガッチリ強い。
ハイロジック 長穴ワイド棚受150×300 F-965
amzn.toL字の短辺側がちょっと長い気もするので、実物あわせして無駄な部分は後でカットすることに。

もとから開いてる穴が半端な大きさだったので、M6ボルトが通るようにドリルで拡大。

で、こんな感じ。垂れてる部分がロッドケースの上側締結部ね。
下側はまっすぐのI字になるようカットして、上下で挟み込むよ。取り外しも楽だし、かなりガッチリ固定できるのよね。

下のステーにネジ穴切るかナットを溶接できると楽なんだけど、そんな技術はないのでM6のボルトナットで固定しといた。

エアーインテークに干渉しないようにしつつ、下のロッドホルダー基部と左右位置が合うように位置調整。

あとは、取付部にあわせてロッド保持部に穴を開けてボルトで止めれば完成。
上下の鉄ステーをアルミ板でつないで、そこにダクトカバーが共締めされてる構造。

取り付け部分には念のため防振のゴムワッシャーも挟んでおいた。ボルトはロッドへの影響を少なくするため、低めのボルトにしておいたよ。

最後に固定ベルトをベルトループに通すよ。
ベルトは正直なんでも良いんだけど、ある程度伸縮性があった方が良い気がする。なのでゴムベルトにしてみた。

DOKEEP 伸縮ベルト
amzn.to自作ロッドホルダー完成
というわけで完成。

できあがったので実際に試してみるよ。
まずはロッドケースの取付。といってもベルトを3カ所で留めるだけ。
取り付けたのは3ピースロッドを入れた100cmのロッドケース。

ヘンリービギンズのシートバッグベーシックSサイズなら、ほぼ干渉せずに同時装着できた。
引いて見るとこんな感じ。

シマノのネッサBB 1002Mを入れた120cmのロッドケースだとこんな感じ。

シマノの人気サーフロッドであるネッサシリーズは、3ピース構造なのでバイク積載に優しいのよね。グレードもコスパの良いモデルから高級モデルまで、非常にラインナップが豊富。人気ロッドなので中古の選択肢もあるし。
22 ネッサ BB
amzn.toネッサはサーフロッド寄りだと思うので、3ピース構造でMLくらいのシーバスロッドがあると嬉しいんだけどな。
いつも使ってるヘンリービギンズのシートバッグベーシックSだと大丈夫なんだけど、それ以上でっかいシートバッグを付けると干渉しちゃうのが難点。このままじゃキャンプ釣りツーリングがちょっと厳しい。
そこで、同じくヘンリービギンズの2wayシートバッグ。
本来は横向き(左右方向が長い)に積むバッグだけど、敢えて縦に積んでみたら良い感じになった。
ただ、縦積みなのでシート側に落下防止で念のためベルトかなんか通しておいた方が安心かも。
2wayシートバッグの上にテントとかを積めばキャンプ装備+最低限の釣り装備も積載できそう。

9フィートクラスの2ピースロッドでも積載は安定してた。ただ、長さがあるので取り付け位置のセッティングは慎重に考える必要がありそう。

弱点
使ってみたところ2点ほど、弱点というか欠点が判明。まずは鍵穴にかぶるので、シートを開けにくい。つまり給油の時に気を遣う。
とはいえ、まるで鍵を差し込むことも回すこともできないってわけではなく、狭くて操作しにくいって感じ。

あと、スタンドは正直出しづらくなる。なので、スタンドを出す時は丁寧に。
まとめ
完成するまでだいぶ試行錯誤したけど、最終的に凄く満足。フロントもリアも良い感じにロッドを積載できるようになったけど、せっかくだからしばらくはリア積載を改修しつつ、活用していこうかな。
レポート:若林浩志
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