スーパーカブ90やCT125・ハンターカブで何度も釣りに行ってるんですが、ロッドの積載が悩ましいんですよね。最初のころは振り出し竿だったので苦労しなかったんですが、2ピースロッドや3ピースロッドを使い始めてからは本当に難しくて。ターゲットが、シーバス、ヒラメ、マゴチなので竿が結構長いんですよ。最終的にM&Fカビィの長尺マルチラックが最強だったんだけど、リア側に積むというのもやってみたくて、頑張って自作してみるよ。

シーバスロッド・サーフロッドを積載したい

というわけで、シーバスロッドやサーフロッドに対応できるフィッシングロッドホルダー。
中でも9~10フィートクラスの2ピースロッドや3ピースロッドを傷つけないよう、安定して、かつ取り外ししやすいロッドホルダーにしたいんですよ。

これまではカビィの長尺マルチラックを使ってて、これがもう最高に使いやすいんだけどウインカー位置を純正から変更したので、今はちょっとお休み中。

ちなみに長尺マルチラックに3ピースロッドを積むとこんな感じ。積載もしやすいし、見た目も良いし凄く気に入ってる。

画像: シーバスロッド・サーフロッドを積載したい

ウインカーを改良したらまた復活させるんだけど、せっかくなのでリア側にロッドを積載するスタイルもやってみたいな、と。

というわけで今回はリア側に9フィートクラスのシーバスッドを積載できるように頑張ってみるよ。

まずはロッドを保持する部分を作るよ

今どきのロッドってカーボン製なので、ロッドをそのまま固定するとバイクの振動で割れてしまいそうでちょい怖い。

まずはロッドが丸ごと入るようにすればいいんじゃないかと考えて、ホームセンターに樹脂パイプを探しに行ってみた。でも樹脂パイプって意外と重いのね。
重量がかさむと車体への固定もしんどくなるし、なるべく軽量におさめたい。

なので考えを変えてみた。ロッドホルダー自体での衝撃吸収を考えるよりは、衝撃吸収できるロッドケースに入れたまま装着できるようにすればいいじゃないかと。

ちなみに自分が使ってるのはこういうタイプのロッドケース。セミハードになるのかな。U字型の軟質樹脂板によって形状が保たれてる構造。
太さも最低限なので、ロッドケースとしてはかなりスマート。
amazonでも売ってるけど、釣り具屋で買った方が安い気がする。

X'SELL(エクセル) ロッドケース

amzn.to

これを保持できそうなものを探していたら、見つけましたよ。
エアコンの配管カバーなのかな。スリムダクトLD-70-Kというもの。なんといっても軽い。
半円というか半角丸四角断面みたいな感じなので、そこにロッドケースをはめ込もうという作戦。

画像1: まずはロッドを保持する部分を作るよ

因幡電工 スリムダクトLD ブラック LD70K

amzn.to

モナカ構造で、組み合わせると角丸四角断面の筒になるみたい。でも今回は半分しか使わない。

画像2: まずはロッドを保持する部分を作るよ

ロッドケースが滑り落ちると困るので、エンド部分に引っかかりを作りたい。
そこで同じスリムダクトLDシリーズのコーナーパーツ。

画像3: まずはロッドを保持する部分を作るよ

これも半分しか使わない。外側部分だけね。

画像4: まずはロッドを保持する部分を作るよ

では作業開始。スリムダクトを程よい長さにカット。自分は約90cmにしたよ。

画像5: まずはロッドを保持する部分を作るよ

次に、コーナーパーツの余分な部分をカット。ついでに内側のデコボコも減らしておくよ。
スリムダクトに装着した時に、底部分を支える様になってればOK。

画像6: まずはロッドを保持する部分を作るよ

そしたらコーナーパーツに3Mの強力両面テープを貼り付け。

画像7: まずはロッドを保持する部分を作るよ

スリムダクトとコーナーパーツを貼り付けるよ。

画像8: まずはロッドを保持する部分を作るよ

両面テープだけでは取れてしまいそうなので、リベットでさらに固定していくよ。下穴をドリルで開口。

画像9: まずはロッドを保持する部分を作るよ

とりあえず4カ所。

画像10: まずはロッドを保持する部分を作るよ

そしたらハンドリベッター。

画像11: まずはロッドを保持する部分を作るよ

リベットを打ち込んでって。

画像12: まずはロッドを保持する部分を作るよ

こんな感じ。リベット+両面テープなのでそれなりにしっかりついてるはず。

画像13: まずはロッドを保持する部分を作るよ

これで長さが大体93cmくらい。

画像14: まずはロッドを保持する部分を作るよ

この状態でテストしてみたところ、車体につなぐステーとの締結部分が削れそうなので、アルミの平板で補強するよ。
厚さ3mmで幅30mmのアルミフラットバー。

画像15: まずはロッドを保持する部分を作るよ

1m買ったけど、これを程良い長さにカットして3Mの両面テープでダクトカバーに貼り付け。もちろん両面テープだけじゃアレなので、最終的には車体への取付ステーに共締めするよ。

ロッドケースはベルトでロッドホルダーに取り付ける予定なんだけど、ベルト位置がずれてしまうといけないので、ベルト保持部分を作るよ。
といっても、余ってた1インチの荷掛けベルトを切って、リベットでつけるだけ。

画像16: まずはロッドを保持する部分を作るよ

リベットを通すための穴を開けるのが、今回の作業で一番大変だった。

画像17: まずはロッドを保持する部分を作るよ

そしたらこんな感じ。ここに適当なベルトを通すよ。

画像18: まずはロッドを保持する部分を作るよ

これでロッドケース保持部は完成。ステーとの締結部は下側と中央部の2カ所なので、アルミフラットバーの補強ものその2点間にしてみた。

画像1: 9ftクラスの2ピースロッドや3ピースロッドを後部に積載できるようにロッドホルダーを自作してみるよ〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.336〉
画像2: 9ftクラスの2ピースロッドや3ピースロッドを後部に積載できるようにロッドホルダーを自作してみるよ〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.336〉

次は車体側のステーを仕上げていくよ。

ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

車体への取り付け部はDRC フィッシングロッドホルダーを活用するよ。
バスロッドとかならこれをそのまま使うのが良いんだけど、ライトショアジギングロッドとかだと、ロッドがでかすぎるのよね。

DRC CT125(JA65) ハンターカブ '23-25 フィッシングロッドホルダー D60-03-005

amzn.to

このフィッシングロッドホルダー、ピボットあたりからステーを取り出す構造はものすごく良いので、ベースはそのまま使うよ。なのでロッドを差し込む円筒部分だけ外そう。

画像1: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

で、残った部分に穴があるので、ここが下側の締結ポイント。今回はロッドホルダーにしてるけど、ほかにも可能性が広がりそう。

画像2: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

次は上側の締結ポイント。なるべく上の方で固定したいので、キャリアにステーをつけることにするよ。

ホームセンターで散々探して買ってきたのがこれを2本。こだわったのは長さと厚み。
薄いとしなって怖いからね。これは厚み4.5mmあってガッチリ強い。

ハイロジック 長穴ワイド棚受150×300 F-965

amzn.to

L字の短辺側がちょっと長い気もするので、実物あわせして無駄な部分は後でカットすることに。

画像3: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

もとから開いてる穴が半端な大きさだったので、M6ボルトが通るようにドリルで拡大。

画像4: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

で、こんな感じ。垂れてる部分がロッドケースの上側締結部ね。

下側はまっすぐのI字になるようカットして、上下で挟み込むよ。取り外しも楽だし、かなりガッチリ固定できるのよね。

画像5: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

下のステーにネジ穴切るかナットを溶接できると楽なんだけど、そんな技術はないのでM6のボルトナットで固定しといた。

画像6: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

エアーインテークに干渉しないようにしつつ、下のロッドホルダー基部と左右位置が合うように位置調整。

画像7: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

あとは、取付部にあわせてロッド保持部に穴を開けてボルトで止めれば完成。
上下の鉄ステーをアルミ板でつないで、そこにダクトカバーが共締めされてる構造。

画像8: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

取り付け部分には念のため防振のゴムワッシャーも挟んでおいた。ボルトはロッドへの影響を少なくするため、低めのボルトにしておいたよ。

画像9: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

最後に固定ベルトをベルトループに通すよ。

ベルトは正直なんでも良いんだけど、ある程度伸縮性があった方が良い気がする。なのでゴムベルトにしてみた。

画像10: ロッド保持部を車体に装着するためにベースを作るよ

DOKEEP 伸縮ベルト

amzn.to

自作ロッドホルダー完成

というわけで完成。

画像1: 自作ロッドホルダー完成

できあがったので実際に試してみるよ。

まずはロッドケースの取付。といってもベルトを3カ所で留めるだけ。
取り付けたのは3ピースロッドを入れた100cmのロッドケース。

画像2: 自作ロッドホルダー完成

ヘンリービギンズのシートバッグベーシックSサイズなら、ほぼ干渉せずに同時装着できた。

引いて見るとこんな感じ。

画像3: 自作ロッドホルダー完成

シマノのネッサBB 1002Mを入れた120cmのロッドケースだとこんな感じ。

画像4: 自作ロッドホルダー完成

シマノの人気サーフロッドであるネッサシリーズは、3ピース構造なのでバイク積載に優しいのよね。グレードもコスパの良いモデルから高級モデルまで、非常にラインナップが豊富。人気ロッドなので中古の選択肢もあるし。

22 ネッサ BB

amzn.to

ネッサはサーフロッド寄りだと思うので、3ピース構造でMLくらいのシーバスロッドがあると嬉しいんだけどな。

いつも使ってるヘンリービギンズのシートバッグベーシックSだと大丈夫なんだけど、それ以上でっかいシートバッグを付けると干渉しちゃうのが難点。このままじゃキャンプ釣りツーリングがちょっと厳しい。

そこで、同じくヘンリービギンズの2wayシートバッグ
本来は横向き(左右方向が長い)に積むバッグだけど、敢えて縦に積んでみたら良い感じになった。
ただ、縦積みなのでシート側に落下防止で念のためベルトかなんか通しておいた方が安心かも。

2wayシートバッグの上にテントとかを積めばキャンプ装備+最低限の釣り装備も積載できそう。

画像5: 自作ロッドホルダー完成

9フィートクラスの2ピースロッドでも積載は安定してた。ただ、長さがあるので取り付け位置のセッティングは慎重に考える必要がありそう。

画像6: 自作ロッドホルダー完成

弱点

使ってみたところ2点ほど、弱点というか欠点が判明。まずは鍵穴にかぶるので、シートを開けにくい。つまり給油の時に気を遣う。

とはいえ、まるで鍵を差し込むことも回すこともできないってわけではなく、狭くて操作しにくいって感じ。

画像: 弱点

あと、スタンドは正直出しづらくなる。なので、スタンドを出す時は丁寧に。

まとめ

完成するまでだいぶ試行錯誤したけど、最終的に凄く満足。フロントもリアも良い感じにロッドを積載できるようになったけど、せっかくだからしばらくはリア積載を改修しつつ、活用していこうかな。

レポート:若林浩志

スーパー・カブカブ・ダイアリーズの記事・動画 一覧

画像: ▶▶▶YouTubeチャンネル|SUPER CUBCUB DIARIES www.youtube.com

▶▶▶YouTubeチャンネル|SUPER CUBCUB DIARIES

www.youtube.com

若林浩志/プロフィール

This article is a sponsored article by
''.