テスター:葉月美優/写真:西野鉄兵/まとめ:大冨 涼

葉月美優(はづき みう)/レースクイーンやアイドル、モデルとして活躍するかたわら、自身のYouTubeチャンネルではバイクライフの模様を日々更新中。webオートバイでは週2回、コラムを更新しています。愛車はスズキ・GSR250、ホンダ・CBR250RR、アプリリア・トゥオーノ660の3台。
▶▶▶YouTubeチャンネル「葉月美優のバイク日記」はこちら
▶▶▶webオートバイ連載「葉月美優のバイクライフ・レポート」はこちら
ハーレーダビッドソン「X500」初見の感想&試乗レビュー

Harley-Davidson
X500
総排気量:500cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:820mm
車両重量:208kg
税込価格:83万9800円
──デザインやカラーなど、見た目で好きなポイントを教えてください。
ぱっと想像する“ハーレー”って、やはりクルーザーモデルのイメージが強いと思うのですが、そうではなく、ロードスポーツモデルに近いようなスタイリングになっているのは斬新ですね。
2025年モデルからラインナップに加わったという、ブルーのボディカラーは、個人的に好きな色だったこともあって(愛車のGSRもブルーなんです!)、かなりお気に入りです。


エンジンにエンブレムが備わっているのも印象的で、光が当たるとその部分がきらりと反射していました。これはデザイン的におしゃれで、素敵だと思います。

──足つきやライディングポジションはいかがですか?

シート高:820mm
ライダーの身長:159cm

シート高:820mm
ライダーの身長:159cm
足つきはさほど悪くなく、両足を下ろした状態でも地面につま先が設置する感じです。車重もそこまで重くないので、片足をステップにのせている状態でも安心できました。
ただ、ハンドルの幅が広く設計されており、私が乗るとすこし腕が突っ張り気味になります。大柄な方であれば窮屈さがなく、良いのかもしれませんが、そうすると今度は膝が窮屈に感じたりするのかも……? とも思います。


──試乗してみていかがでしたか?
大型バイクですけれど、その中でも比較的扱いやすい排気量ですし、乗り味もマイルドです。良い意味でクセのない印象でした。
押し引きでもそうですが、走った感じはものすごく軽やかです。低速は少しギクシャク感があったので、しっかりスロットルを開けてあげた方が楽しく乗れるバイクなのだろうな、と感じました。


クラッチも軽く、スっとシフトが入るので良いですね。でも、個人的にはギアポジションインジケータが欲しい! なんて思っちゃいました(笑)。
とはいえ、シンプルなつくりのメーターは見やすくて、バイクのデザインにもぴったりなので、これはこれでX500の魅力なのだと思います。

──デザイン・乗り味などすべて含めた上で気に入ったポイントを教えてください。
一般的な“ハーレー”のイメージとは違ったスタイリングが、逆に私のようなクルーザーモデルとは縁のなかったライダーには親しみやすさがあって、良いな、と思いました。
低いシート、長いホイールベース、高めのハンドル、前方にあるステップ……それに加えて大排気量で車重も結構ある、ってなると、スポーツモデル好きの私はちょっと乗り慣れていないから、どうしても選びにくいんですよね。

X500はそういったブランドの“クセの強さ”みたいなものがなく、一見した時からなんだか乗りやすそう、と思えますし、実際に試乗してみても、扱いやすいパワーと重さですから、初心者も気負うことなく乗れてしまいます。
「ブランドへの入口を広げるモデル」っていうコンセプトだと伺ったんですが、まさに狙い通りに仕上がっているな、と思いました。
ハーレーダビッドソン「X500」の主なスペック・価格
全長 | 2135mm |
ホイールベース | 1485mm |
最低地上高 | 153mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 208kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 500cc |
ボア×ストローク | 69×66.8mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 35kW(47HP)/8500rpm |
最大トルク | 46N・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 13.1L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.5° |
トレール量 | 100mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-ZR17(58W)・160/60-ZR17(69W) |
メーカー希望小売価格 | 83万9800円(消費税10%込) |
テスター:葉月美優/写真:西野鉄兵/まとめ:大冨 涼