"650cc"スポーツネイキッドの魅力をノアと横田が語る！国内外のラインアップも紹介

2024-08-22

webオートバイ編集部 @ webオートバイ

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大人気の650クラスとはいかないまでも、国内4メーカーは650スポーツネイキッドをラインアップしている。さらに海外メーカーも含めれば、それなりにボリュームのあるクラスといえる。
文：ノアセレン、横田和彦／写真：南孝幸

650ccスポーツネイキッドの魅力とは
国内外の排気量600cc～700ccスポーツネイキッドモデル一覧

650ccスポーツネイキッドの魅力とは

無理のないベストバランス、長い歴史こそがその証明だ！

ハタと気づいた。あれ？もしかして650ってもの凄い歴史があるんじゃない？だってバイク黎明期から650って排気量はあったもの。今や排気量の垣根なんてあってないようなもの。ビッグネームだった「ナナハン」だって過去のものだし、1000がひとつのベンチマークかと思いきやそのちょっと上とか、ちょっと下とか、各メーカー好き放題だもんね。そんな中で650がずっと生き残ってる…しかも各社から出てるんだぜ。これは何か意味があるな！

かく言う僕は、ブロス650に始まり、Vストローム650を長らく愛し、そして今はニンジャ650を相棒とするなど、実はかなりの650マニアなのだ。というのも僕は趣味だけではなく実用でもバイクを使うし、スポーツ走行もしたいし快適性も欲しい。しかもレギュラー仕様じゃないとイヤ。と、欲張りなのです！

事実650クラスは400と同じような車格なのに、高速道路でも十分なパワーがあって荷物を満載してもタンデムしても不満なし。リッターのようなブッ飛ぶ力強さはないけれど、そのぶん使い勝手が良くてランニングコストも良心的。色んな使い方の最大公約数が650なんじゃないかな。そんなナイスバランスだからこそ、「無理なく所有＆乗り続けられる」んだ。だからロッパンというカテゴリーがなくならないんだね！（ノアセレン）

画像1: "650cc"スポーツネイキッドの魅力をノアと横田が語る！国内外のラインアップも紹介

わかってるヤツは650を選ぶ！
650スポーツこそが究極の全方位死角なしマシンだ！

ベストバランスを持つ実力重視のネイキッド！

大排気量バイクに憧れる気持ちは痛いほどよくわかる。ボクも250から750、さらに1000ccオーバーへと歩んできたから。大排気量・大パワーって超魅力的だよね。だからあの頃、歳上のベテランライダーが「600ccくらいのミドルネイキッドが一番だ」なんて言っても、若かりしボクにはまったく響かなかった。

しかし、バイク歴を重ねてイロイロなモデルに乗ると、それぞれの良し悪しが見えてくる。リッターバイクの堂々とした風格やパワーは魅力だけど、車体の重さなどが気になる。中型モデルは軽いがパワー感がいま一歩。その点、600cc前後のバイクは車重とトルク＆パワーのバランスがバツグンに良い。そのためどんな走行シチュエーションでも不満を感じない。

さらにネイキッドはアップライトなポジションによって思い通りにコントロールしやすいため、交通量が多い幹線道路やタイトなカーブが連続するような峠道でもキビキビと驚くほどの軽快さで駆け抜けていける。

この痛快さはリッターバイクにはないもので、あの頃のボクにはわからなかった世界。今ならあのベテランライダーの言葉の意味がわかる気がする。ミドルネイキッドはビギナーに優しいだけじゃなく、通が選ぶバイクでもあるのだ！（横田和彦）