この記事では、同企画内で「400クラス(251~399cc)」にカテゴライズされるホンダのノミネート車をまとめて紹介します。
Honda NX400
H-023(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ミドルクラスのクロスオーバーモデルとして欧州で登場したNX500の国内仕様がNX400。NXは「ニュー・クロスオーバー」の略称で、ワインディングからグラベル、ロングランと、さまざまなシーンで楽しめるマルチパーパスモデルに仕立てられている。
メカニズムのベースとなっているのは前モデルの400Xで、エンジンやフレームなどは基本的に踏襲しつつ、PGM-FIのセッティングを変更して加速性能を向上。車体関係は新デザインのホイールを採用してばね下の軽量化を図ったのに加え、SFF-BPフォークのセッティングを見直し、パフォーマンスを向上させている。
スタイリングも個性的なマスクを備えた斬新なものになり、5インチカラーTFTメーターやスマホ接続可能な「Honda Road Sync」の採用など、装備も充実している。
Honda 400X
H-024(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
国内唯一の400ccアドベンチャーモデルとして2013年に登場し、2019年のマイナーチェンジでヘッドライトがLED化。さらにフロントのホイール径も18インチから19インチに変更された。2022年1月にはショーワ製SFF-BPフォークを採用し、ダブルディスク化。
足まわりを中心にアップデートが施されたほか、ヘッドライトやウインカーなど細部も進化。2023年12月をもって生産が終了した。
Honda CBR400R
H-025(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2024年モデルのスタイリングはカウル形状に変更を受け、CBRらしい、アグレシッブな最新スーパースポーツへと変身。
あわせてハンドルが低い位置に移され、より前傾の強いスポーティなライディングポジション設定としている。エンジンはカムの変更、FIシステムや吸気系の見直しなどの改良を重ね、中低速でのトルクが増強。また、HSTCやスマホとの連帯が可能なHonda RoadSyncも搭載された。
Honda CB400 SUPER FOUR
H-026(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
デビューは1992年で国内の400ccスポーツクラスの代表的なモデル。回転数に応じて2/4バルブと切り替えるハイパーVTEC Revoを採用したエンジンが特徴で、ダブルクレードルフレーム、リアツインショックと、車体まわりはコンベンショナルな構成。2022年10月で生産を終了している。
Honda CB400 SUPER BOL D'OR
H-027(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
高速クルージングでの快適性を高めるハーフカウルを装備したCBスーパーフォアのバリエーションモデル。特徴的なカウルの両サイドに収納スペースも設けられ、2019年モデルよりABS、スポーツグリップヒーター、ETC2.0車載器を標準装備したが、2022年10月で生産終了となった。
Honda GB350
H-028(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2021年4月に登場したオーソドックスなスタイルのシングルスポーツ。
フロント19・リア18インチホイールにツインショック、環境性能に優れるロングストロークの348cc空冷単気筒エンジンを搭載。路面状況に応じてエンジントルクを制御してスリップを抑止するHSTC、前後独立ABS、オールLEDの灯火類など最新技術を採用。
2023年7月には令和2年排出ガス規制に適合させ、カラーバリエーションを変更し価格も改定された。
Honda GB350 S
H-029(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
GB350のスポーティバージョンとして、2021年7月に登場。リアホイールを17インチ化しワイドなリアタイヤを組み合わせ、より深いバンク角を確保するために形状を変更したマフラーも装着。
ショートタイプの前後フェンダーや専用シート、フロントフォークブーツを標準装備し、ライディングポジションはやや前傾ぎみに設定されている。
2023年7月に新排出ガス規制適合、プコブルーのボディカラーを新規追加し価格も改定された。
Honda GB350 C
H-030(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
国内導入がアナウンスされてから期待が高まる一方のクラシックモデルがホンダのGB350C。2021年にベースモデルのGB350が登場して以来、400ccクラスで不動の地位を誇るシングルスポーツ・GBシリーズの人気をさらに高めてくれそうな、魅力にあふれたモデルだ。
生産国のインドではすでに「CB350」の名前で発表されており、どうやら国内仕様もほぼそのままの形で市販されそうだ。前後のディープな大型フェンダー、フォークカバー、セパレートシートなどを採用し、マフラーもキャブトンタイプに変更。
タンクやサイドカバーも形状を見直した専用品で、それ以外の細部のパーツにいたるまで、クラシックテイストを追求したものが装備されており、単なるバリエーションモデルの域を超えた、細やかな手の入った上質さが特徴。現時点で発表されているボディカラーはブラックとブルーの2色。