この記事では、同企画内で「750クラス(401~749cc)」にカテゴライズされる、国内ミドルクラスアドベンチャー、スポーツツアラー、クルーザー、ATスポーツモデルのノミネート車をまとめて紹介します。
Honda NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission
H-016(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2014年にNC700Xから進化したNC750Xは2021年のモデルチェンジでエンジン、フレームなど、あらゆる面に手をいれ大幅に進化した。
エンジン単体の軽量化と吸気・排気を変更し、電子制御スロットル(スロットルバイワイヤシステム)やライディングモードを採用。最高出力は従来モデルから4PSアップ。また、DCT搭載モデルも用意されている。2023年には新色2色を採用し、継続の白と合わせ3色設定となっている。
Honda X-ADV
H-017(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
NC750系の基本メカニズムをベースに、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を活かしたスクーター的イージーライドと、オフロード向けの足まわりを組み合わせて2017年に誕生したクロスオーバーモデル。
2021年のモデルチェンジでは、スロットルバイワイヤを採用し、エンジンの細部見直しをはじめ、新フレーム、ライディングモードやスマホとの連携機能・HSVCSなどの装備も採用された。
Honda Rebel 500
H-021(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
CBR500の471cc水冷並列ツインエンジンを搭載したアッパーミドルクラスのアメリカン・クルーザーモデル。
2020年のマイナーチェンジで、ヘッドライト、ウインカーなどをLED化、メーターパネルにギアポジションインジケーターを追加し、前後サスペンション設定も変更。アシストスリッパークラッチ採用などによるクラッチの操作荷重低減などが図られた。
2023年モデルは平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合。カラーバリエーションを一新した。
YAMAHA Ténéré700 ABS/Ténéré700 Low アクセサリパッケージ/Ténéré700 Rally アクセサリーパッケージ
Y-013(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
本格的なオフロード走行もこなすビッグオフローダー。鋼管製ダブルクレードルフレームに、ストロークの長い倒立フロントフォーク、アルミ製スイングアーム&リンク式モノクロスサスを装着。エンジンはMT-07系の688cc水冷並列ツイン。2022年モデルでは新排出ガス規制に適合させ、アルミ製アンダーガードも新形状となった。
2023年9月には2024年モデルが発売され、カラーと諸元には変更はないが、5インチカラーTFTメーター、前後ON/OFFに加えリアのみOFFが可能な3モードABS、前後ウインカーにLEDを採用するなど装備面を充実させ、クイックシフターがアクセサリー設定された。
また、アクセサリーパッケージとして「Ténéré700 Low」と「Ténéré700 Rally」もラインアップ。
YAMAHA TMAX560 ABS/TMAX560 TECH MAX ABS
Y-014(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
独創のATスポーツ、TMAXシリーズはアルミ製フレームや足まわり、561ccパラツインエンジン、D-MODEやトラクションコントロールなどを熟成させながら、シート形状やポジションなども見直し、スマートフォン接続可能でフルマップタイプのナビ機能も利用できる7インチカラーTFTメーターを搭載。電動調整式スクリーン、グリップ&シートヒーター、クルーズコントロールなどを備える上級版のTECH MAXも設定されている。
SUZUKI V-Strom650 ABS
S-014(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
人気のロングセラーアドベンチャーツアラー・Vストローム650は、街中から高速道路、山岳路にいたるまで、走る道を選ばず長距離ツーリングを快適に楽しめるオールラウンドモデル。
高回転域までのスムーズな出力特性が特徴の645cc水冷Vツインエンジンを、アルミ製のツインスパーフレームに搭載し、2段階から選択可能なトラクションコントロールを採用。
高さを3段階に調整できる大型可変ウインドシールドや液晶のメーターパネル下に12Vアクセサリーソケットなど装備も充実。2022年モデルで新排出ガス規制に適合し、今年2月にはカラー変更された2024年モデルがリリースされた。
SUZUKI V-Strom650XT ABS
S-015(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
Vストローム650のハイグレードモデルであるVストローム650 XT。スタンダードモデルがキャストホイールであるのに対し、650 XTはワイヤースポークホイールを採用。
加えてナックルバイザーやアンダーカウルを装備し、スタンダードモデルよりアドベンチャーイメージが高められている。
2024年2月にスタンダードモデル同様、ボディーカラーが変更され全3色のラインアップとなった。
Kawasaki VERSYS 650
K-014(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ニンジャ650、Z650から派生した、ミドルクラスでは希少なオンロードアドベンチャーがヴェルシス650。
兄貴分のヴェルシス1000の流れを汲むボディデザインを採用し、エンジンは定評のある180度クランクの649ccパラレルツインに、低中回転域での実用トルクを重視したセッティングを施して搭載。
アップライトなポジション、ロングストロークを持つ前後サスペンションで、ロングツーリングも快適にこなせる1台となっている。