この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、排気量800cc~1100㏄のスポーツモデル、ツアラー・クルーザーモデルのノミネート車をまとめて紹介します。
Honda NT1100
H-006(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
街乗りからロングツーリングでも楽しめる万能スポーツツアラーを目指して誕生。CRF1100Lアフリカツインをベースとした車体に、吸排気系が見直され、よりスムーズな特性をもつ1082ccユニカムエンジンを搭載。
ミッションはDCTで5つのライディングモードやトルクコントロールなど電子制御技術を搭載しイージーライドを可能にする装備も充実。2024年モデルで新色のレッドが追加され2色設定となった。
Honda Rebel 1100/Rebel 1100 Dual Clutch Transmission
H-010(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
大型クルーザーモデルとしての快適性と風格あるスタイルを追求した車体と、優れた足つき性で人気のレブル1100。クラッチ操作のいらないDCTモデルもラインアップしている。
2024年2月に発表されたニューモデルはフレーム色がマットブラックに変更。イリジウムグレーメタリックと、ホイール色がブロンズに変更されたガンメタルブラックメタリックの2色展開となっている。
Honda Rebel 1100 T/Rebel 1100 T Dual Clutch Transmission
H-011(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
レブル1100のバリエーションモデルであるレブル1100T。フロントに装備されたカウルにより大型クルーザーに相応しい迫力のある車体を表現。高い防風効果を発揮し快適性も両立している。
リアには右16L、左19Lのハードタイプのサドルバッグを標準装備し、通常モデルよりも積載性能がアップ。レブル1100と同じく2024年2月に発表されたニューモデルは、カラーリングはそのまま、ホイールがブロンズカラーに変更された。
YAMAHA BOLT R SPEC ABS
Y-004(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
シンプルなボバースタイルと軽快な乗り味を兼ね備える個性的ミドルクルーザーとして人気のボルト。Rスペックは、専用カラー、ゴールドのリザーバータンク付きリアサス、スポーク部に切削加工を施したキャストホイールなど、上質なディテールを備えているのが特徴となっている。
YAMAHA TRACER9 GT ABS/TRACER9 GT+ ABS
Y-008(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
MT-09と基本メカニズムを共用するスポーツツアラー。GT+最大の特徴はヤマハ車初採用となるACC(アダプティブクルーズコントロール)。
ミリ波レーダーが先行車の有無と、車間を検知することで、先行車に追いついた場合、一定の車間を保ち、設定速度を変えることなく追従走行を可能に。前後アシストUnified Brake System(前後アシストUBS)や、レーダー連携Unified Brake System(レーダー連携UBS)も搭載し高次元な快適な走行を実現。
YAMAHA NIKEN GT
Y-009(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
モデルチェンジして登場した大型スポーツタイプのLMWモデル・ナイケンGT。新型CP3エンジンとなることで845ccから888ccへと排気量がアップ。新設計のスチール鋳造、アルミ鍛造、スチールパイプのハイブリッド構造を採用したフレームを搭載し、前後サスペンションの見直しが図られた。
さらに、シフトダウンにも対応するクイックシフター、7インチ高輝度TFTメーターなど大幅な進化を遂げた。受注生産モデルであり、2024年4月21日をもって受注が終了した。
SUZUKI GSX-S1000GT
S-007(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ネイキッドスタイルのGSX-S1000をベースに、フルカウルを装備したスポーツツアラー。軽量で高剛性なメインフレーム、GSX-Rをルーツとする強力なエンジンなどがもたらす優れたパフォーマンスと、ツアラーには必須の優れた安定性、快適性、扱いやすさを実現。
さらに高速走行を快適にする最新のエアロダイナミクスも取り入れた個性的なスタイリングが与えられ、新時代の「グランドツアラー」と呼ぶのにふさわしい快適でスポーティな走りを実現している。
また、ライディングをサポートする電子制御システム S.I.R.S.やSTCS、SDMS、クルーズコントロール、専用アプリを介してスマートフォン連携や地図の表示などもできるカラーTFTメーターなどを装備。2023年10月発売の2024年モデルではカラー変更を受けた。
SUZUKI GSX-8R
S-009(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
新時代のスーパースポーツモデルとして登場したGSX-8R。GSX-RシリーズのDNAを引き継ぎつつも、これからの新しい時代に向けてデザインされたフロントカウルやセパレートタイプのハンドル、ショーワ製サスペンション(8SはKYB製)など、兄弟者のGSX-8Sと異なる車体構成を採用することで、よりスポーティなライディングを可能に。
革新的な2軸1次バランサースズキクロスバランサーを採用したエンジンは、低回転域から扱いやすく、高回転域までスムーズに吹け上がる特性とすることで、街中からワインディング、ツーリング、サーキットと様々なシーンで幅広い走りを楽しませてくれる。
シルバー、ブルー、ブラックの印象が異なる3色のボディカラーが用意されている。
Kawasaki Ninja 1000SX/Ninja 1000SX 40th Anniversary Edition
K-001(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2020年のフルモデルチェンジで車名をニンジャ1000SXに変更。電子制御デバイスも進化して、ライディングモード、クイックシフター、クルーズコントロールを追加。カラー液晶メーターは多機能化され、Bluetoothを介してスマホとの連携が可能となった。
シート、スクリーン、マフラーの改良、灯火類もフルLED化、ETC 2.0車載器を標準装備するなど装備面も充実。2024年モデルは3色設定となり、それとは別にGPZ900Rを彷彿とさせるカラーリングのNinjaブランド40周年記念モデルも発売。
Kawasaki Ninja H2 SX/Ninja H2 SX SE
K-003(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
プレミアムスポーツ・ニンジャH2から発展したスポーツツアラー。扱いやすさと燃費性能を実現するバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載。専用トレリスフレームはタンデムやパニアケースの装着を想定した設計で長距離走行をサポート。
2022年にマイナーチェンジを受け、ボッシュ製レーダー式システムARASを新搭載。ACC(アダプティブクルーズコントロール)など電子制御システムを強化。
また、従来からのスマートフォンとの連帯機能に加え、新インフォテイメントアプリ「Kawasaki SPIN」により、電話、音楽、ナビゲーションなどのサードパーティ製アプリケーションを液晶スクリーンに表示、操作することが可能となった。
ニンジャH2 SX SEはショーワのスカイフックテクノロジーを搭載したセミアクティブサスペンションKECSを装備。2023年モデルではオートハイビームが採用され、2024年モデルではSX SEはカラーとグラフィックが変更された。