2024年5月10日から12日にかけて行われたMoto3 第5戦フランスGP。前戦のスペインGP以上のファンがサーキットに足を運び、盛り上がりをみせた今大会は、ダビド・アロンソ(CFMOTO Gaviota Aspar Team)が制した。2年目ながらチャンピオン争いの本命であるアロンソは、第5戦フランスGPで早くも今季3勝目を飾ってみせた。

前戦の反省を活かしたアロンソが今季3度目のトップチェッカー

第4戦スペインGPでは圧倒的な走りを見せながらも、決勝の結果に繋げることができなかったアロンソ。しかし、速さは失っておらず、予選では3戦連続となるポールポジションを獲得してみせた。

アロンソのライバルであり、ランキングトップのダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)2番グリッド、3番グリッドには復帰戦となるホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)がつけた。

日本勢の最上位は山中琉聖(MT Helmets - MSI)の10番グリッド。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は14番グリッド、古里太陽(Honda Team Asia)が17番グリッドからのスタートとなり、日本勢は予選で上位進出することができなかった。

気温26度、路面温度38度のドライコンディションの中、20周の決勝レースがスタート。スタートでは2番グリッドスタートのオルガドが先行しトップでターン1を通過した。

オルガドは2位にポジションを上げてきたダビド・ムニョス(BOE Motorsports)を抑え込みながらレースをリード。しかし、自らタイムを上げていくことはなく、先頭集団に多くのライダーが加わり混戦のままレースは進んでいった。

画像: オルガドがレースの大半をリードしていくも、先頭集団は混戦に。

オルガドがレースの大半をリードしていくも、先頭集団は混戦に。

そんな中、9周目にコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が動き、オルガドをパスしてトップに浮上。ベイヤーがトップに立ったことにより、先頭集団は少し減り9台になった。

そんな中、ここまで動きを見せなかったアロンソが動いた。残り3周で一気にトップに立つと、これにオルガドも反応し、トップの座を奪い返す。

しかし、ファイナルラップのターン1でアロンソが再び仕掛け、トップに再浮上。その後バックストレートでオルガドに迫られるものの、得意のブレーキングで先行を許さなかったアロンソがそのままトップチェッカーを受けた。

画像: 前戦のリタイアを教訓に、最後の最後で勝負で出たアロンソがトップチェッカーを受けた。

前戦のリタイアを教訓に、最後の最後で勝負で出たアロンソがトップチェッカーを受けた。

早くも3勝目を挙げたアロンソは、ポイントを93にまで伸ばし、ランキングトップのオルガドに1ポイント差に迫っている。2位はオルガド、3位にベイアーが入った。

前戦から成績が上向いている山中は終始トップ集団でレースを展開し、最終的に7位でゴール。鈴木も9位に入り、ともにシングルフィニッシュを果たした。

古里は14位という結果に終わったが、それでも日本勢全員がポイントを獲得している。

画像: アロンソは早くも3勝目をマーク。オルガド、ベイヤーが対抗馬になりそうな予感。

アロンソは早くも3勝目をマーク。オルガド、ベイヤーが対抗馬になりそうな予感。

2024 Moto3 第5戦フランスGP 決勝結果

画像: resources.motogp.com
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一騎打ちになりそうなMoto3クラスのタイトル争い ベイヤーは割って入れるか?

今大会ではアロンソの速さが際立ったレースとなった。5戦終了時点で3勝を挙げたのはもちろんだが、直近の3戦で2度、全てのセッションをトップで終えるというとてつもない結果を残している。

前戦では勝てる可能性が極めて大きい中、自らのミスで優勝を逃してしまったアロンソだが、今回は前回の反省を活かし、冷静にレースを進めていったのが印象的だった。

これまで全ての優勝で独走優勝というのはなく、決勝の勝負強さが光っているアロンソ。失敗を繰り返さないところやレースでの勝負強さはとても17歳とは思えない成熟ぶりである。

アロンソがこれから独走でレースに勝つことがあれば、2018年にMoto3でチャンピオンに輝いたホルヘ・マルティンのように手のつけられないライダーになることだろう。

そんなアロンソのライバルであるオルガドもこれまで1勝を含む4度の表彰台を獲得。第4戦では表彰台に上がることはできなかったが、それでも7位入賞を果たしており、抜群の安定感を誇っている。

ポイント上でも2人が頭一つ抜き出た印象だが、ランキング3位につけているベイヤーもタイトル争いに加わりたいところ。第5戦では今季初優勝を挙げたベイヤーだが、レース内容が非常によく、今回も決勝での強さが光っていた。

昨年、ルーキーだったベイヤーだが、チャンピオン争いを繰り広げた佐々木歩夢がチームメイトだったこともあり、デビューイヤーながら多くの学びがあったに違いない。

ランキング首位のオルガドに32ポイント差と少し話されてはいるが、ここ数戦の内容が良いだけに、タイトル争い第3の男として盛り上げてくれることに期待したい。

5月24日から26日にかけて行われる第6戦カタルーニャGPからも目が離せない。

レポート:河村大志

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