日本国内では普通二輪免許で乗れる上限の排気量帯が400ccクラス。毎年さまざまなニューモデルが登場しているが、二輪免許保持者の中心層が普通二輪免許、という国内の事情を考えると、このカテゴリーが最もバランスのいいバイク選びができる、というわけだ。ということで、400ccクラスがいま面白い理由を検証してみよう。
まとめ:オートバイ編集部

もともと日本で人気だったヨンヒャクがいま再び熱くなってきた!

画像: Kawasaki Ninja ZX-4RR KRT EDITION

Kawasaki Ninja ZX-4RR KRT EDITION

ライダーの3分の1は実は普通自動二輪免許?

排気量400ccまでのオートバイを運転できる普通自動二輪免許。その昔は「中免」と呼ばれ、非常にポピュラーな二輪免許だったが、現在でも、二輪免許保有者のメインは普通自動二輪免許のようだ。

警察庁がまとめた、令和4年版の「運転免許統計」によれば、二輪免許保有者数は3402万9597人。このうち普通自動二輪免許保有者数は1071万385人と約3分の1。ちなみにこれは大型自動二輪免許(789万8087人)の約1.35倍。保有者のうち10代~50代は550万3171人で、約51.4%、つまり過半数が50代以下なのだ。

1990年代後半以降、国内の400ccクラスはモデル数が激減してしまった時期もあったが、近年確実に息を吹き返そうとしている。若いライダーが憧れ親しんだ「ヨンヒャク」の復権は、もうすぐなのかもしれない。

400ccクラス 注目ポイント1

画像: Harley-Davidson X350

Harley-Davidson X350

海外プレミアムブランドが続々参入!

欧州の「A2免許」(最高出力が35KW=47.6PSまでのバイクに乗れる)対応の関係で、海外メーカーの間で400ccモデルのレパートリーが増えている。これが日本国内にも導入され、気付けばこのクラスは外車のラインアップが豊富になっている。ハーレー・ダビッドソンやトライアンフといったハイブランドもこのクラスに参入しており、外車に興味のあるライダーにとって、400ccクラスは選択肢の多い魅力あるクラスになっているのだ。

400ccクラス 注目ポイント2

画像: Kawasaki ELIMINATOR

Kawasaki ELIMINATOR

ストレスなく走れる性能と選択肢の増加

追い越しダッシュをかけたい時、中小排気量車だと「もうちょっと力があったら…」と感じる瞬間は意外に多い。また、高速道路をメインにロングツーリングに出ると、中小排気量車は長時間高回転でエンジンを回し続けることになり、ストレスを感じることもある。その点、400ccクラスだとパワー、トルクとも十分以上。余分なパワーはいらないけれど、ストレスのない程度に力は欲しい。そんな人には400ccクラスがちょうどいいのだ。

400ccクラス 注目ポイント3

画像: TRIUMPH Scrambler 400 X|Speed 400

TRIUMPH Scrambler 400 X|Speed 400

グローバルモデルの台頭でコスパも良好!

ちょっと前まで、125ccクラスや250ccクラスでよく聞いた「グローバルモデル」が、いまや400ccクラスにも浸透している。生産国はタイ、インドネシア、インド、中国などだが、最新モデルを見ると日本製や欧州製のものと比べても品質の差はないし、価格面でのメリットが非常に大きく、コストパフォーマンスに優れた機種も多い。選択肢が多く、価格も手頃、となればいいことづくめ。後悔しないバイク選びができるのは嬉しい限りだ。

This article is a sponsored article by
''.