文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事はウェブサイト「ロレンス」で2024年2月1日に公開されたものを一部編集し転載しています。
ダブルヘッダーの激しい戦い
1月19〜20日にベルファストで行われた第3・4戦は、英国のコンラッド ミューズ、そしてフィンランド出身エストニア人ライダーであるハリ クラスがそれぞれ勝者となりました。この2戦でメインイベントの優勝を逃したスターク フューチャー勢ですが、各ライダーがコンスタントに表彰台を獲得することにより、トラクサス プロ クラス チームのランキング首位を堅持しています。
第3・4戦同様にダブルヘッダーで行われたスコットランド・アバディーンの第5・6戦。わずか24時間のインターバルを置いていくつものヒートレースを戦い抜くことは、ライダー、マシン、スタッフにとって非常にハードです。
金曜の主役となったのは、アメリカンライダーのジャスティン ボーグルでした。最初のプロヒートと2番目のプロヒートで見事2勝を記録。ランク首位のジャック ブルネルはそれぞれ2位、3位と無難に走り切りました。残念ながら若手のエディ ウェイドは、最初のプロヒートは6位入賞するものの、次のプロヒートでは負傷をしてリタイアすることになりました。
プロヒート2勝を記録したことで、ボーグルはトラクサス プロ メイン イベントのファースト ゲートを獲得。しかし、前戦の勝者であるハリ クラスに競り負け惜しくも2位。ブルネルは3位に食い込み、スターク フューチャーは表彰台に2名を送り込みました。
ライダー/チームともにランク首位をキープ!! 残るのはあと2戦です!
続く第6戦、プロヒート4ではボーグルが優勝するなど好結果を残し、ボーグルとブルネルはともにメインイベント進出を果たします。しかしメインイベントでボーグルはサスペンショントラブルに見舞われ、表彰台に届かない4位に終わりました。
勝者となったのは、前戦に続きハリ クラス。その後方の争いはトーマス ドゥーとブルネルが繰り広げましたが、最終的にブルネルがパスすることに成功し2位表彰台の獲得に成功するとともに、シリーズリーダーを示す赤いナンバープレートを守り抜きました。
第6戦を消化した時点で、ライダーランキングはブルネルが72点で首位。しかし2位のFUS マーシュ ギアテック レーシング ハスクバーナのハリ クラスとの差は、わずか1点という僅差です。なおボーグルは52点で3位につけています。一方チームランキングはスターク フューチャーが73点で首位。2位マーク マッキャン 64 YouTube チャンネルとの差は13点になっています。
次戦第7戦は2024年2月3日に、バーミンガムのリゾート ワールド アリーナで開催されます。2月24日のOVOアリーナ(ロンドン)の第8戦が早くも最終戦という短期決戦的なシリーズのカレンダーですが、果たしてスターク フューチャーは史上初の電動車によるチャンピオン獲得の偉業を成し遂げるのでしょうか? 残り2戦の行方に注目したいです!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)