バッテリーの電圧が不安でグリップヒーターを装着するのをためらっていた人にぴったり! 液晶モニターで電圧がリアルタイム表示される製品を紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

エンデュランス「グリップヒーター HG」テスト&レポート

画像: ENDURANCE グリップヒーター HG 税込価格:1万1880円(車種別専用セット 1万2760円〜2万460円) 販売元:エンデュランス CT125・ハンターカブ用キットにはスロットルスリーブ(上の写真で右下)と電源ハーネスが含まれる。汎用セットだけでも装着できるが、加工の手間と時間を考えれば専用キットを選んだ方がいい。

ENDURANCE グリップヒーター HG

税込価格:1万1880円(車種別専用セット 1万2760円〜2万460円)
販売元:エンデュランス

CT125・ハンターカブ用キットにはスロットルスリーブ(上の写真で右下)と電源ハーネスが含まれる。汎用セットだけでも装着できるが、加工の手間と時間を考えれば専用キットを選んだ方がいい。

多彩な機能でバッテリー上がりの不安を払拭

グリップヒーターは標準装着、またはメーカー純正アクセサリーとした車種が増え、3シーズン活躍するアイテムという認識が広がった。僕も10年以上使い続けていて、冬以外でも朝晩やツーリング先の山間部、雨の日など、意外なほど使用頻度が高いことを実感している。

用品店では多くの製品が販売されているが、これまで僕が試してきたメジャーブランド品だと加温能力、消費電力、温度調整といった基本性能は大差ない。選ぶポイントはグリップの外径や表面パターンの違いによる握り心地、スイッチ位置や表示部のデザインなどの付加機能になる。

エンデュランスの『HG』は、現在のバッテリー電圧と設定出力を常時表示する液晶モニターを備えていることが特徴。アイドリング時など発電量が低いときには自動的に出力を絞り、発電量が小さい旧車や小排気量車用に最大出力を抑える機能もある。グリップヒーター使用時に不安になる「バッテリー上がり」を起こしにくいように配慮した設計だ。

基本的には汎用品だが、車種別の専用セットも用意されていて、今回装着したホンダ「CT125・ハンターカブ」用の場合はスロットルパイプと電源ハーネスが付属。最も面倒な電源の取り出しとスロットルパイプのリブを削り取る作業が不要なのでスムーズに装着できた。

手が冷えてライディングに支障が出る前に着けておきたいアイテムだ。

画像: 液晶モニターには現在のバッテリー電圧と発熱レベルが常時表示される。モニター下のスイッチも大きめで操作しやすい。

液晶モニターには現在のバッテリー電圧と発熱レベルが常時表示される。モニター下のスイッチも大きめで操作しやすい。

画像: 右側グリップの交換はスイッチボックスを開き、スロットルパイプのタイコ部分にはまっているワイヤーを脱着する。外すときによく観察しておけば難しい作業ではない。

右側グリップの交換はスイッチボックスを開き、スロットルパイプのタイコ部分にはまっているワイヤーを脱着する。外すときによく観察しておけば難しい作業ではない。

画像: CT125・ハンターカブ用はヘッドライトケース内に電源カプラーが備わっているので、電源取り出しはキットのハーネスを繋ぐだけ。エレクトロタップ不要でギボシを圧着/接続する手間も不要。

CT125・ハンターカブ用はヘッドライトケース内に電源カプラーが備わっているので、電源取り出しはキットのハーネスを繋ぐだけ。エレクトロタップ不要でギボシを圧着/接続する手間も不要。

画像: 手のひらに染み込むような暖かさがグリップヒーターの特徴。グリップの直径は34mmで、長さは115mm、120mm、125mm、130mmの4種類が用意されている。

手のひらに染み込むような暖かさがグリップヒーターの特徴。グリップの直径は34mmで、長さは115mm、120mm、125mm、130mmの4種類が用意されている。

画像: エンデュランス「グリップヒーター HG」使用レビュー|小排気量車にもおすすめ、液晶モニターでバッテリー電圧が確認できて安心

テスター太田安治の欲張りリクエスト
以前に旧モデルを使用していたが、電圧が表示される安心感は絶大で暖かさも充分。新モデルは反転液晶モニター採用で表示が格段に見やすくなった。現状で不満はないが、時計や外気温の表示ができたら便利かな。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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