ホンダがまたひとつ、革新的な機構を発表した。その名もEクラッチ。「クラッチレバーを操作することなく発進から停止までバイクを操作できる」というものなのだが、どんな仕組みなのか、ATとはどう違うのか、いま分かっていることを簡単にお伝えしよう。
文:オートバイ編集部

ホンダ「Eクラッチ」の特徴

画像: Honda E-Clutch

Honda E-Clutch

メリットいっぱいの便利な新システム!

ジャパンモビリティショー2023でも公開されたホンダの新技術「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」。名前だけだと何のことだかわからないかもしれないが、実はかなり革新的な技術なのだ!

この「ホンダEクラッチ」システムを簡単に説明すると、ライダーの代わりにシステムが電子制御でクラッチ操作を行い、ライダーはクラッチレバー操作を行わずに、発進から変速、加速、停止まで行える、言うなれば「クラッチ・バイ・ワイヤー」だ。

構造は意外にシンプルで、クラッチを操作するレリーズ部分にギアとカム、モーターからなる電動操作ユニットをつなげ、これらをECUを介してコントロールすることで、最適なタイミングでクラッチ操作を行うもの。ATとは違って、ライダーによるシフト操作自体は必要なので、左足でチェンジペダル操作をする必要はあるが、まるでセミATのような感覚で走ることができるのが特徴だ。

クラッチレバーの操作が要らないだけでもかなりのメリットだが、万一の転倒でクラッチレバーが折れても、シフトチェンジが可能ならそのまま帰ってこれるというメリットもある。今後の展開が楽しみだ。

画像: Honda E-Clutch Teaser Movie www.youtube.com

Honda E-Clutch Teaser Movie

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DCTとはどう違う?

DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は2系統のクラッチがそれぞれ偶数段(2、4、6速)と奇数段(1、3、5速)のギアをつなぐ役割を担っていて、これを交互につなぎ変えて変速、ATモードも備える。Eクラッチは、クラッチ操作をバイクがするシステムで、変速はライダーが行う。

画像: DCTとはどう違う?

見た目は普通のMT?

Eクラッチはクラッチユニットに関するシステムなので、ミッションのは既存のマニュアル車とまったく一緒で、クラッチ部分にユニットを追加するだけ、というシンプルなもの。既存のモデルにも追加可能な上、コストも抑えられ、MT車との価格差も少ない。ちなみに運転にはMT免許が必要。

画像: 見た目は普通のMT?

足でシフトを操作、クラッチを握れば即MTに!

Eクラッチシステムはクラッチ操作をバイクが行うものだが、基本的には通常のMT車とまったく一緒。なので、シフトチェンジはライダー自身が行う。クラッチレバーを操作しなくても、シフトペダルを動かせば変速が可能だが、ライダーがクラッチレバーを握った瞬間にシステムはOFFになり、通常のマニュアルミッション車と同じになるので、半クラッチが求められるような走行状況にもフレキシブルに対応できるのだ。※以下は操作の手順。

画像: ここでは発進の手順を見てみよう。発進前、ギアはニュートラル。ここでライダーはクラッチレバーを握ることなく、ギアをローに入れて発進できる。

ここでは発進の手順を見てみよう。発進前、ギアはニュートラル。ここでライダーはクラッチレバーを握ることなく、ギアをローに入れて発進できる。

画像: シフト操作は通常のMT車と一緒で、左足でシフトペダルを操作してギアをローにすればOK。あとはアクセルを開ければ、そのまま発進してくれる。

シフト操作は通常のMT車と一緒で、左足でシフトペダルを操作してギアをローにすればOK。あとはアクセルを開ければ、そのまま発進してくれる。

画像: アクセルを開けて発進。あとはクラッチレバーを使わずにシフトチェンジをすればいい。停止するときはそのまま止まり、ギアをニュートラルかローに戻す。

アクセルを開けて発進。あとはクラッチレバーを使わずにシフトチェンジをすればいい。停止するときはそのまま止まり、ギアをニュートラルかローに戻す。


Eクラッチを搭載したCB650R・CBR650Rが登場

ホンダはEクラッチを搭載したモデルをEICMA2023(ミラノショー)で発表した。それが新型「CBR650R」と「CBR650R」だ。国内での販売も予定されている。

画像: CB650R E-Clutch 欧州仕様・2024年モデル

CB650R E-Clutch
欧州仕様・2024年モデル

画像: CBR650R E-Clutch 欧州仕様・2024年モデル

CBR650R E-Clutch
欧州仕様・2024年モデル

文:オートバイ編集部

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