スーパーチャージャーエンジンにセンターハブステア!


カワサキとの提携以来、積極的にニューモデルを開発しているビモータですが、開発中と言われていたアドベンチャーツアラーがついに完成、その姿がお披露目となりました。その名は「TERA」。

最大の注目ポイントは、なんといってもこのフロントの足まわりでしょう!なんと!このTERAは、テージH2に続き、フロントにセンターハブステアを採用しているのです!機構そのものはテージH2のものをベースとしているように見えます。ちなみにスタンダードはオーリンズのTTX36ショックを装着し、ホイールトラベルは114mm。オプションのマルゾッキ製セミアクティブサスを装備すると、ホイールトラベルは145mmにまで伸びるようです。果たしてどんな乗り心地なのか、非常に気になるところですね。


エンジンはニンジャH2 SXのものをベースとした、998ccのスーパーチャージド4気筒ユニット。テージ同様、電子制御系はカワサキのものがベースで、3モードのKTRC、コーナリングマネージメントのKCMF、ローンチコントロールのKLCM、クイックシフターのKQSなど、ライダーアシストも充実しています。マフラーはアクラポビッチの専用品で、ビモータのロゴも入ったダブルネーム仕様になっています。
仕立ても上質な超高級アドベンチャーツアラー


LEDヘッドライトやテールランプなどはカワサキ車のユニットを使用してはいますが、全体のスタイリングが醸し出すオーラは並みのアドベンチャーとは一線を画すもの。大きなスクリーンとアルミパニアケース、ブロックパターンタイヤがワイルド感を盛り上げています。

そして、パニアケースの内側はこんなに豪華な仕上げ!ダイヤモンドキルティングが施されたレザーの内張は、まるで超高級サルーンの内装のようです。シート表皮もイタリアの国旗をあしらったもので、こちらも上質な仕上がりとなっています。

価格は未発表ですが、テージH2の価格(866万8000円)を考えれば、このTERAがいくらくらいの価格になりそうかはおおよそ察しがつきますが、アドベンチャーツアラーとしては間違いなく世界最速、最強で最も高価な超高級モデルです。果たして日本上陸はあるのか、今後の動向に注目しましょう。詳細は12月1日の月刊『オートバイ』1月号でもお届けしますのでお楽しみに!
TERAの主なスペック
| 全長×全幅×全高 | NA | 
| ホイールベース | 1445mm | 
| 最低地上高 | 174mm | 
| シート高 | 820mm | 
| 車両重量 | NA | 
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC並列4気筒 | 
| 総排気量 | 998cc | 
| ボア×ストローク | 76×55mm | 
| 圧縮比 | 11.2 | 
| 最高出力 | 147.1kW(200PS)/11000rpm | 
| 最大トルク | 137N・m(13.97kg-m)/8500rpm | 
| 燃料タンク容量 | 22L | 
| 変速機形式 | 6速リターン | 
| キャスター角 | NA | 
| トレール量 | NA | 
| ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク | 
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C 58W・190/55ZRR17M/C 75W | 
				
				


