偶然の出会いに始まり長く格好良く楽しまれる1台に

「12年前に出会って、ひと目惚れしました」とオーナー・杉山さん(以下同)の言うこのGS1200SS。即購入して大型免許を取得し車両を直し、そこから必要な部分に、そして自らの好きな要素を採り入れるようにと手を入れてきた。

「コンセプトはストリートレーサー風のカスタムで、音量や排出ガスといった部分は車検に対応できるようにという点も重視しています」

低く構えたハンドルや、純正アクセサリーのシングルシートカバーを加えたテールのランプまわり。それにハヤブサ用を加工流用したというフロントフォーク/ステムなどからは、確かにレーシーな印象も感じられる。そしてもう一度全体をよく見ると、フロントカウルも低くなっている。

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「ステーを移設して3cmほど下げています。元々スクリーンをカットして全高を下げていたのですが、それだと乱流が出るのでカウル自体を下げるようにしました」

パーツを換えながら、全体のバランスにも気を遣って細部までしっかりと手が入る様子も分かってくる。杉山さんはこの車両でツーリングにも仕事にも買い物にも行くというマルチユースで向かい合う。油温とエンジンオイルには気を遣い、整備ももちろん重視しているという。

「自分で手が入れられるようなところは自分でやって、難しいところはプロに任せるようにしています。油冷というかGS1200SSにずっと乗ってきましたが、もうこれ(GS1200SS)は一生ものだと考えています」

こう言う杉山さんが頼るのは、この車両を手に入れてほどなく知り合った飯田さん。飯田さんは同じモデル=GS1200SSに乗り、自ら多くの手を入れていくうちにショップ(飯田レーシングファクトリー)をオープンするに至り、多くのユーザーが頼るようになった。飯田さんの車両の進化に杉山さんも刺激を受けてカスタムが進んだとも言う。

旧知で一緒に油冷を楽しんできたプロが近くにいる上に、自身もきちんとした目で愛車を見る。油冷を取り巻く環境に対しても、既に予備エンジンを用意済み。今後電装などのリフレッシュもきちんと視野に入れているから、長く乗るという面では心配は少なさそう。油冷モデルへのこの姿勢、参考にしたくなる。

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ステム打ち替えでハヤブサ用ステアリングステムをセット。セパレートのハンドルはスープアップ(絶版品)、左右マスターはFRANDOラジアル。ミラーはマジカルレーシング・レーサーレプリカミラーのタイプ5ヘッド。油温を管理するNプロジェクト油温計とデイトナ・アクアプローバ電圧計も追加している。

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フロントカウルは3cm下げ加工して低く構えるシルエットを作る。ヘッドライトカバーを追加、またフロントカウルダクトに自作でメッシュを追加など、自分で手を入れたパートも多い。

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丸型2灯としたテールランプや耐久レーサー風2段レイアウトのリフレクター配置もオーナーによるもので、フェンダーレスキットは飯田レーシングファクトリー製。シートはハイシート化しつつ左右エッジを落として足の動きの自由度を高めるなど、よく考えた手の入り方が光る。

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1156ccの油冷直4エンジンはGS1200SSノーマルで、KTM純正のバックプレッシャーバルブ(内圧バルブ)を追加してエンジン回転のスムーズ化を狙う。オイルキャッチタンクは飯田レーシングファクトリー製。

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キャブレターは純正のCVR32+TPSにGSX1400用ハイフローエアクリーナーを加え、オオニシエキパイ+ノジマ・ロックオンサイレンサーの排気系に合わせてセッティングしてある。

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フロントフォークはハヤブサ純正倒立にウイニングラン特注の延長キットを加えて車高も調整。フロントブレーキはブレンボ・アキシャルキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。

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スイングアームはGS1200SS純正にスタビライザーを追加しオーリンズ・ブラックラインショックを組み合わせる。リヤブレーキはブレンボP2-CR84キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクだ。

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ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-Rで3.50-17/5.50-17サイズのブラックを選択。タイヤはブリヂストンRS10でサイズは120/70ZR17・180/55ZR17を履く。

取材協力:飯田レーシングファクトリー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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