2023年10月15日、MotoGP第15戦がインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われた。これまで6勝を挙げ、ポイントランキングをリードしているペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)はチャンピオンに手が届きつつある。来シーズンGASGAS Factory Racing Tech3から最高峰クラスに参戦することが決まったアコスタは、ここマンダリカでも他を圧倒してみせた。

カネットがポールポジション獲得!日本勢は苦戦

画像1: カネットがポールポジション獲得!日本勢は苦戦

日本GPでは小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が2位表彰台を獲得。野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)、羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)の3名全員が各々今季ベストと言える走りを見せた。

しかし、今大会は日本勢が苦戦。フリー走行から上位に食い込むことができず、3名とも予選Q1から出走となった。

小椋はセッションを通してQ2進出圏内をキープ。しかし、ライバル勢がタイムを更新し、最終的に小椋はQ1を5番手で終える結果に。無念のQ2進出とはならなかった。

羽田は10位、野左根は15位でQ1敗退。今回は日本人ライダー全員がQ1敗退となってしまった。

予選Q2はアロン・カネット(Pons Wegow Los40)が序盤にトップタイムを記録。ライバル勢はカネットのタイムを上回ることができず、セッションは終盤に差し掛かる。

セッション最終盤にはマニュエル・ゴンザレス(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)がセクターベストを刻むもわずか0.003秒及ばず。

カネットがポールポジションを獲得。2位にゴンザレス、3位にフィリップ・サラック(QJMOTOR Gresini Moto2)が入った。ポイントリーダーのアコスタは4位、ランキング2位のトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)は10位に終わっている。

画像2: カネットがポールポジション獲得!日本勢は苦戦

アコスタが完勝で今季7勝目! アルボリーノとの差は65ポイント差に

気温31度、路面温度60度という暑さの中、22周で行われた決勝レース。2列目4番グリッドのアコスタが好スタートを切り早くもトップに浮上。ポールシッターのカネットも意地を見せ、オープニングラップをトップで終えるも、続く2周目のターン1でアコスタがカネットをとらえトップに立った。

アコスタとカネットのトップ争いが行われる中、予選10番手のアルボリーノも抜群のスタートを決めており、3周目には表彰台圏内の3番手まで浮上した。

先頭争いはアコスタがペースを上げ逃げにかかる。カネットが食らいつく中、3位のアルボリーノはペースが上がらず、フェルミン・アルデゲル(Beta Tools SpeedUp)やゴンザレスとの3番手争いを強いられることになる。アルボリーノは抵抗することができず、5位に後退。その後も前方との差は開く一方となってしまった。

トップのアコスタはトップのまま周回を重ねる中、3番手のアルデゲルが2番手のカネットとの差を詰めていく。しかし、カネットも粘り2位の座を明け渡すことはなかった。

約3秒のマージンを築いたアコスタが完勝で今季7勝目。ランキング2位のアルボリーノが6位で終わったため、両者のポイント差は今季最大の65にまで広がった。

カネットはMoto2クラスで13回目の2位。またしてもMoto2クラスでの初勝利とはならなかった。3位にはアルデゲルが入っている。

画像: チャンピオンが目の前に迫るアコスタ。Moto2チャンピオンの称号を提げての昇格を目指す。

チャンピオンが目の前に迫るアコスタ。Moto2チャンピオンの称号を提げての昇格を目指す。

今大会で苦戦が続いた日本勢。小椋は接触によりロングラップペナルティが科されたこともあり17位、野左根も5周目に転倒とノーポイントに終わっている。

そんな中、羽田が14位でフィニッシュ。日本勢で唯一の入賞となり、貴重なポイントを持ち帰っている。

2023 Moto2 第15戦 決勝結果

画像: resources.motogp.com
resources.motogp.com

This article is a sponsored article by
''.