ケイファクトリーの“オハコ”ともいうべき、様々なパーツで彩られたコンプリートマシン群。当サイトにも数多く掲載される、同社のバイクをワクワクしながら穴が開くほど眺めたカスタムフリークも少なくないはず。そんな各車について、改めて振り返りたい。
※本企画はHeritage&Legends 2023年3月号に掲載されたものです。
文:小川 勤

見て、乗って楽しいフルカスタムに興奮!

今回紹介する様々なバイクは、この数年間に製作されたケイファクトリーのコンプリートマシンのほんの一部。面白いのは、ニューモデルを発売日に購入して、速攻でフルカスタム化していることである。

そしてカスタムの主力機種に関しては、マフラーやビレットパーツ、スイングアームといった自社製パーツにとどまらず、他社の高性能サスペンションや超軽量ホイールまでを装着。車両のキャラクターによってはタイヤなども変更して、走行テストをしながらセットアップが施されているのである。

僕はここで紹介されているすべてのバイクに試乗しているが、どれもが『パーツのポン付け』でなく『走る』仕様になっていて、新車から登場間もないにも関わらず、何もここまで……という完成度になっているのだ。走行後に意見を伝えると、さらに細かい部分も改良していくのがケイファクトリーの物作り、そしてコンプリートマシン作りの姿勢なのである。

今、これほどの勢いでコンプリートマシンを製作するパーツメーカーはとても少ない。

「カスタムがバイク趣味としてもっと盛り上がってくれるといいな、と思っています。発売直後に製作するのはお客さまのワクワク感を冷めさせたくないから。だって、気に入ったバイクのカスタムされた姿を早く見たいじゃないですか。性能だけで考えればノーマルはとてもよくできています。でもマフラーを変更すれば必ず軽くなりますし、ビレットバーツを装着すればディテールの質感が上がります。

一方で、そんなパーツを装着してもサスやブレーキがノーマルでは寂しい。足まわりはバイクメーカーもコストをかけられないところで、変更すれば必ず変わりますし。そういう性能やレーシーなイメージを追求するカスタムがある一方で、見た目を大切にする盆栽もあっていいと思うんです。どちらのカスタムも夢がある。カッコいい、こんなバイクがほしい! って思ってもらえると嬉しいですね。

昔は色々なコンストラクターがデモ車を製作していましたよね。私も見ていて本当にワクワクしたし、楽しかったんですよ」とケイファクトリー代表の桑原裕志さんは言う。

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サスペンションやブレーキにも手を入れ“走る”カスタムを提案!

KAWASAKI Z900RS

CLR-RG+ フルエキ ヘキサゴンサイレンサー:29万1500円(左)
CLR-R+ フルエキ ラウンドサイレンサー:25万8500円(右)

画像1: KAWASAKI Z900RS

▼CSR+フルエキ スタンダードタイプ:17万3800円

画像2: KAWASAKI Z900RS

Z900RSに関しては、デビュー時から積極的にパーツを展開。数台の新車を購入し、パーツ開発が進むごとにコンプリート車のバリエーションも増えている。お家芸のマフラーでは、スリップオンとフルエキを数えきれないほどラインナップ。様々なユーザーの憧れを叶える準備がリアルタイムで続いている。すでに2023年モデルのパーツも用意されているから、詳細はケイファクトリーのWebでチェックしてほしい!

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1100時代からさまざまなZRXに着手、パーツバリエーションも豊富

ZRX1200 DAEG

CLR-RG+ フルエキ ヘキサゴンサイレンサー:28万500円

画像: ZRX1200 DAEG

ZRX1100からZRX1200DAEGまでZRXシリーズのパーツも豊富にラインナップする。中でもDAEGについては、バリエーションを変えたデモ車がこれまで何台も製作された。最新仕様は足まわりの強化はもちろん、スロットルボディをファンネル化。もちろんサブコンによる燃調のセッティングも施されているのだ。

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スーパーカーサウンドを披露するため速攻でサーキットテスト!

Ninja ZX-25R

チタンフルエキ ヘキサゴンサイレンサー TYPE SP:20万3500円

画像: Ninja ZX-25R

2020年の販売開始直後にフルエキゾーストを製作。高回転まで回し切るスポーツ性を重視したSP仕様と、扱いやすさを重視したスタンダードの2タイプのチタンフルエキに加え、レース用エキパイも用意する。セパハン&ステップでポジションを繊細に合わせ込むことが可能だ。

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理想のエキパイを追求するためエンジンのオイルパンまで製作!

ZEPHYR1100

CLR-R エキパイ単品:14万800円(レース専用部品)

画像: ZEPHYR1100

エキゾーストパイプの先端からサイレンサーにかけて、理想的な曲線を披露するフルエキ。手曲げのようなシルエットを機械曲げで実現しているのが同社マフラー最大の特徴なのだ。FCRキャブレターも装着して吸排気系をトータルチューンのはもちろん、足まわりもセッティング済み。

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前後17インチ化実現のため、ピボットやリンク周りを試行錯誤

GPZ900R

チタンフルエキ ”D-Header”:25万7400円

画像: GPZ900R

エンジンから車体、すべてに手が入ったフルカスタム。17インチ化に合わせて、フレームのピボット部を下げる大幅な仕様変更に合わせて、リヤサスのリンクまわりを何度も組み替えている。最新の17インチラジアルタイヤを履いても違和感のない仕上がりが魅力の1台だ。

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前後サスのオーリンズ換装で、巨体を軽々と操れる仕様に

HAYABUSA

チタンフルエキ 2本出し ヘキサゴンサイレンサー:42万200円

画像: HAYABUSA

第3世代のハヤブサを発売日に購入し、当日のうちに全バラにしてカスタムをスタート。発売から1週間でこの形に仕上げて話題をさらった。金色の2本出しマフラーは大迫力。細かなアジャストができるハンドル&ステップのポジションパーツは、この巨体を軽々と操るための必需品! 自社製パーツにとどまらず、前後オーリンズ製サスやマジカルレーシング製のカーボンパーツなども装着する。

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こちらも発売から数日でフルカスタムを発表!

KATANA

CLR-RG+(プラス)フルエキ ヘキサゴンサイレンサー:29万1500円

画像: KATANA

このカタナも上段のハヤブサ同様、発売日からカスタムをスタート。その模様はYou Tube番組のモーターステーションTVで今も観ることが可能だ。オーリンズ製フロントフォークを支持するトリプルツリーなどは即座に採寸。アップハンドルを低くマウントしている。BST製カーボンホイールを装着するためのカラーなどもその場で製作された。ビレットパーツでテールを延長して、カタナらしいシルエットも追求!

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サーキットで遊べる気軽なファンバイクを目指して

YZF-R7

CLR-RG+(プラス)フルエキヘキサゴンサイレンサー:25万3000円

画像: YZF-R7

「こうしたパッケージのバイクで、仲間同士でサーキットでワイワイ遊べたら楽しいと思うんですよ」と桑原さん。その発想をそのまま形にしてしまったのが、このYZF-R7なのだ。マフラー、ステップ、ハンドルのほか、ギアーズ製のリヤサスを装着して、よく動く足を実現している。

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アフリカツインで始まった、ホンダツインにも即応

NT1100

チタンフルエキ ヘキサゴンサイレンサー:28万500円

画像: NT1100

シックなボディカラーにゴールドの焼け色付きフルエキが映えるNT1100。エキパイ&サイレンサーはチタン製で大幅な軽量化を達成している。今回は紹介できなかったが、ケイファクトリーはホンダの125ccカテゴリーもキャラクターに合わせて様々なマフラーを展開している。

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前後にオーリンズを奢り、上質な乗り心地を披露

REBEL1100

チタンフルエキ ヘキサゴンサイレンサー:27万2800円

画像: REBEL1100

アフリカツイン系の270度クランク・不等間隔爆発2気筒エンジンを搭載したレブル。チタンフルエキはその鼓動感をより明確に伝えるセッティングがなされる。さらに前後オーリンズサスが上質な乗り心地も約束。ラジエターコアガードやスライダーも人気パーツだ!

取材協力:ケイファクトリー

まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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