今回はカワサキ水冷エンジンの代表ともいえる、1984年に登場したGPZ900Rから続くニンジャ系列エンジンに関するアイテムにスポットを当てよう。これらがあればニンジャからZRXシリーズを安心して楽しめるのだ!
文:小川 勤/取材協力:ケイファクトリー
※本企画はHeritage&Legends 2023年1月号に掲載されたものです。

ニンジャエンジンをまだまだ楽しめる!

元祖・ニンジャこと、カワサキGPZ900Rのデビューは1984年のこと。現在では発売からほぼ40年が経過している。ファイナルエディションが登場したのが2003年だが、そこからでも20年の時が経った。人気のロングセラーモデルとして、今も現役で街中を走る姿を見る機会はとても多い。最近では映画「トップガン マーヴェリック」で人気が再加熱。これから乗ってみたいというライダーやもう一度乗りたいライダーも多い人気機種なのだ。

ところでそのGPZ900Rに積まれたエンジンは、排気量や仕様を変えながら同車以降も多くのバイクで活躍。ZX-10やZZR1100/1200など、時代毎の最速フラッグシップ系はもちろん、ZRX1100から1200DAEGにも採用された。そのDAEGですら、初期型からなら10年超が経過している。

カワサキ初のサイドカムチェーンエンジンはコンパクトな作りで、それは軽快なハンドリングに直結。ハイパワーにも対応し、チューニングのしやすさに定評があるのも長く愛される秘訣なのだろう。

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経年変化を恐れず愛車の体調をキープしたい

そんなニンジャ系エンジンを搭載するモデル共通の悩みに、ウォーターパイプの劣化=サビがある。

「冷却水を交換したら赤かった……」長く動かしていなかったバイクなどに多く見られる症状である。

真っ赤な冷却水が排出されたGPZ900Rのウォーターパイプをカットしたのが、タイトルでお見せした写真。普段はなかなか覗くことができない部分だけに驚かされるが、ゴムパイプの部分までこれほど赤くなっているとは思わなかった。そう、GPZ900RからZRX1200DAEGまで、すべてのモデルのウォーターパイプはスチール製で、想像以上にサビが進行している場合があるのだ。

もちろんクーラントには防錆効果があるが、温まったり冷えたりを繰り返すエンジンは気温によっては結露しやすく、少しずつ水や空気が混入してしまうのである。特に逆輸入車を手にした場合、長年クーラントを交換していない車両も多いのでチェックしたい。ウォーターパイプ内にサビが進行してしまうとラジエーター液が汚れて冷却効率が落ちるし、最悪はウォーターパイプに穴が空いて冷却水漏れを起こす可能性もある。

そして、そんなトラブルと無縁になれるのがケイファクトリーのチタン製のウォーターパイプなのだ。焼き色付きとナシが用意され、もちろんカスタムとしてのルックス向上も叶えてくれるが、メリットは「絶対に錆びないこと」。ニンジャ系エンジンを長く楽しむために開発されたアイテムでもある。まずは車検時など冷却水交換のタイミングで、そんなサビの悩みから解放されるチタンパイプに交換するのもいいだろう。

画像: ▲ケイファクトリーでは、ニンジャシリーズを支えるさまざまなアイテムをラインナップ。ニンジャ系エンジンをこれからも楽しみ続けるためには、現状の不安要素をひとつずつ減らしていくケアが必要になってくる。チタン製パイプへの置換もそうした対策のひとつになる。

▲ケイファクトリーでは、ニンジャシリーズを支えるさまざまなアイテムをラインナップ。ニンジャ系エンジンをこれからも楽しみ続けるためには、現状の不安要素をひとつずつ減らしていくケアが必要になってくる。チタン製パイプへの置換もそうした対策のひとつになる。

ニンジャ系エンジン搭載車は、もはやすべてが希少にして貴重。今後もその価値はさらに高まっていくだろう。ひとつずつ不安をなくし、トラブルとは無縁のバイクライフを実現してほしい。

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錆びないチタン素材への置換で水まわりからのダメージを低減!

GPZ900R用の純正ウォーターパイプは現在ではすべて廃番部品となった。ZRX系ならまだ入手可能だが、せっかく交換するならサビないチタン製がお勧めだ。GPZ900RのシャシーにZRX系エンジンをコンバートした際に使用できるキットもラインナップする。

■for GPZ900R
7万8980円
※各パーツの単品販売もあり ※Oリング、ボルト1本、銅ワッシャー1個付属

画像1: 錆びないチタン素材への置換で水まわりからのダメージを低減!

■for ZRX1200(〜’09)
7万8980円
※各パーツの単品販売もあり ※Oリング、ボルト1本、銅ワッシャー1個付属。
※ZRX1200DAEG用と「シリンダ-ヘッドアウト」が異なる。
※ZRX1100との共通パーツは「ポンプ-シリンダ」のみなので、このセットは装着不可 。

画像2: 錆びないチタン素材への置換で水まわりからのダメージを低減!

for ZRX1200DAEG
7万8980円
※各パーツの単品販売もあり
※ZRX1200用とは、シリンダ-ヘッドアウトが異なる。
※Oリング(大:2/小:6)、ボルト1本、銅ワッシャー1個付属 。すべて単品での購入も可能で、写真上からシリンダーヘッドアウト/2万4750円。シリンダーインレット/2万350円。シリンダーポンプインレット/1万3200円。ポンプシリンダー/2万1450円。この他にポンプインレットとラジエターの間のホース部分に使用するオプションのチタン製パイプも用意する。

画像3: 錆びないチタン素材への置換で水まわりからのダメージを低減!

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GPZ900R〜ZRX1200系エンジンの、カムチェーンまわりの異音を軽減したい

■カムチェーンテンショナー:7150円

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画像1: GPZ系はカスタムパーツだけでなく長く乗り続けるためのアイテムにも注目だ|ケイファクトリー【Heritage&Legends】
ノーマルの自動調整式では、スプリングの張力が落ちてくると適正な力でカムチェーンを抑えられなくなり、異音が発生することも。手動式に置換すれば、車両に合わせたテンションに調整することが可能なのだ。

■チタン製プッシュロッド 5500円/クロモリ製プッシュロッド 3080円

画像2: GPZ900R〜ZRX1200系エンジンの、カムチェーンまわりの異音を軽減したい

画像2: GPZ系はカスタムパーツだけでなく長く乗り続けるためのアイテムにも注目だ|ケイファクトリー【Heritage&Legends】
クラッチレリーズからミッションのシャフトを貫通してクラッチを断続するパーツ。純正部品はすでに廃番。上写真の焼き色の付いたロッドがチタン製で、下がクロモリ製。チタン製を使う際は、クラッチスプリングプレート側のベアリングと、それに組み込むプッシュロッドが当たるホルダも同時交換を推奨している。

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ラバー系の劣化も意外とストレスになるから積極交換を!

■汎用タンクダンパー固定キット for GPZ900R :1320円

画像3: GPZ系はカスタムパーツだけでなく長く乗り続けるためのアイテムにも注目だ|ケイファクトリー【Heritage&Legends】
ゴムパーツは劣化で割れてしまったり、痩せたりすることが多いパーツ。そうした理由でタンク固定用のゴム部分がなくなってしまっているGPZ900Rは意外と多いらしい。同様の固定方式のモデルであれば、どの車種でも使用することができる。

■汎用ラバーナット(M5×14.2㎜/P=0.8)
for GPZ900R
880円(4個)/1540円(8個)

画像4: GPZ系はカスタムパーツだけでなく長く乗り続けるためのアイテムにも注目だ|ケイファクトリー【Heritage&Legends】
φ14.2㎜はスクリーンなどに使用できる汎用タイプで、カワサキの純正部品番号「92015-1757」に対応するもの。ほかにφ17㎜もラインナップし、こちらはZX-10RやZX-14Rなどのカウリングなどの固定に使うことができるものだ。

■シートロック用シリンダー
for GPZ900R、ZEPHYR750:3300円

画像5: GPZ系はカスタムパーツだけでなく長く乗り続けるためのアイテムにも注目だ|ケイファクトリー【Heritage&Legends】
純正部品としては単品購入できない、シートを外すためのキーシリンダーの内部パーツ。摩耗したり割れるとシートが外せなくなる。ケイファクトリー製はジュラコンからの削り出し品だ。

取材協力:ケイファクトリー

まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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