東京都大田区にあるモータリスト合同会社が日本における正規輸入代理店を務めるオーストリアのKSR Group GmbH。2016年のLambrettaブランドの再興以来、日本におけるKSR Groupの総代理店を務めている同社だが、今回KSRのコア・ブランドである BRIXTON(ブリクストン)の取り扱いを開始することを発表した。発表と同時に、来る大阪、東京、名古屋のモーターサイクルショーの会場でBrixtonをデビュー予定。各会場でお披露目されるモデルはまだ未定だが、販売のコアとなるモデルが用意されることもアナウンスされている。

BRIXTON(ブリクストン)とは?

画像: BRIXTON(ブリクストン)とは?

BRIXTONは、1916年創業のKSRはモーターサイクルビジネスに進出して以降、様々なブランドのインポーター、ディストリビューターとして成長。年間60,000台以上の販売台数を誇る、欧州のモーターサイクル・セールス・カンパニーだ。

2018年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でデビューして以降、幅広い排気量モデルを投入し成長を続けているKSR Groupのコア・ブランドである。イギリスの首都・ロンドンの南部に位置するBrixton地区からその名称を受けたブリクストンは、古典的な美しさと、先鋭的なカルチャーが共存するこの地域ならではの空間からインスパイアされている。

KSR Groupにとってモーターサイクルビジネスの中核をなすブランドであるブリクストン。ただ排気量を並べるのではなく、スタイルごとに個性を持たせている。同じオーストリアにあるデザイン会社「RIDE」とのコラボレーションにより、個性的かつ美しいスタイルに。

エンジンラインアップは空冷125㏄シングル、水冷125㏄シングル、空冷250㏄シングル、水冷500㏄ツイン、水冷1200㏄ツインが用意されている。

新興ブランドにもかかわらず、125㏄から1200㏄までをラインアップに持つあたり、「多彩なラインアップでライダー にとって飽きの来ない、長く付き合える」というコンセプトに対する本気が窺える。

ブリクストンの2つのファミリー

画像: ブリクストンの2つのファミリー

Brixtonは「Classic Range(クラシック・レンジ)」と「Crossfire Range(クロスファイア・レンジ)」の二つで構成されている。クラシック・レンジは、Brixtonブランドのスタートとともに生まれ、クラシック・ブリティッシュ・スタイルをイメージしながらも、Brixtonの名を象徴するストリート・カルチャーのエッセンスを織り交ぜているのもその特徴の一つだ。

現在のクラシック・レンジはさらにスポーティ・ スタンダード・クラシックな「Cromwell(クロムウェル)」シリーズ、カフェレーサー・スタ イルの「Sunray(サンレイ)」シリーズ、超個性的なストリート・スタイルの「Rayburn (レイバーン)」シリーズと、スクランブラー・スタイルの「Felsberg(フェルスベルク)」シリーズに分かれている。

クロスファイア・レンジは、BrixtonのXの文字をアイコンとし、エッジの効いた新たなるストリート・カルチャーの旗手となる意味が込められた新しいスタイルが特徴。 フューエルタンクに象徴的なXをデザインしつつ、ボディ構成もそのXのエッジを生かしたスタイルはクロスファイア・レンジならでは。エンジンラインアップもクラシック・レ ンジとは一線を画する水冷モデルがメインとなっている。

ブリクストンのラインアップ

Cromwell(クロムウェル)

画像1: ブリクストンのラインアップ

クラシック・レンジの中心となるCromwellは、 125cc、250cc、1200ccの3種のエンジンラインナップで構成されている。

最量販機種の125㏄は空冷単気筒EFI。 前後ディスクブレーキに2色のボディカラーを用意され、歯切れのよいエンジンと、コンテンポラリーなクラシック・ブリティッシュ・スタイルを具現化したタンクデザインが特徴だ。希望小売価格は 495,000円。

一方、250㏄は145㎏と軽量におさえられたボディを生かし、クラシック・スタイルながらストリートファイターとして車列の先頭を駆け抜けるパフォーマンスを得ている。空冷単気筒エンジンにはEFIが与えられ、前後輪のディスク・ブレーキはABSが装備されている。2色のボディカラーはいずれも2トーン・デザインで、丸みを帯びたタンクの造形はBrixtonならではだ。希望小売価格は704,000円。

Brixton最大の排気量である1200㏄を擁する唯一のモデルがクロムウェル1200だ。Brixtonが開発した専用の水冷4サイクル並列2気筒エンジンは、1200㏄の排気量から108Nmものビッグトルクをわずか3100rpmで発揮できるトルクフルな設定となっている。こだわった外観はノスタルジックだが、ライド・バイ・ワイヤやクルーズコントロール、選べる2つのライディングモー ドにトラクションコントロールなど最新のテクノロジーも装備されている。足周りは前後KYB製のサスペンションユニットとピレリ・タイヤによってまとめられ、希望小売価格は1,496,000円となっている。

Sunray(サンレイ)

画像2: ブリクストンのラインアップ

125㏄の小排気量クラスには珍しいカフェレーサースタイルの「サンレイ」。エンジンこそ空冷単気筒EFIを共有しているが、低く構えたハンドルバーとバーエンドミラー、前後17インチのややファットなタイヤ、シングル・シートを想起させるエルゴノミクスにピンと跳ね上がっ たマフラーなど洗練されたクラシック・カフェ・レーサースタイル。希望小売価格は528,000円。

Rayburn(レイバーン)

画像3: ブリクストンのラインアップ

クラシック・ボバー・スタイルの「レイバーン」。サイドカバーには小ぶりのレザー・バッグを備え、個性的なスプリング・スタイルのシングル・シートでまとめ上げられている。 多くのライダーにクルーザー・スタイルではない「クラシック・ボバー」に注目し、ファクトリー・カスタムならではの洗練されたスタイ ルを知って欲しいという願いも込められたレイバーンの希望小売価格は594,000円。

Felsberg(フェルスベルク)

画像4: ブリクストンのラインアップ

ドイツ中部の丘陵と砂礫の町「フェルスベルク」から名付けられたモデル。ストリート・カスタムがブリクストン・クラシックスの正統派ならば、そこに連なるストリー ト・スクランブラーがフェルスベルク・シリーズだ。もっともスタンダードである125(希望小売価格440,000円)に加え、ダートライディングの愉しみを想起させる125XC(495,000円)が用意されている。また、250㏄クラスにはフラットトラック・ダートライディングをイメージさせる250FT(682,000円)も設定されている。

Crossfire(クロスファイア)

画像5: ブリクストンのラインアップ

クラシック・レンジが伝統的なブリティッシュ・ストリート&スクランブラーをイメージしているのに対し、クロスファイア・ レンジはBrixtonの“X”をアイコンにデザインされたスタイルに統一されたラインアップだ。

数学の未知数を表す”X”には、未知であること、多様性を表すもの、エッジの効いたもの、といった意味があり、クロスファイア・レンジはBrixtonブランドの未来を担うブランドを代表するモデルに位置付けられている。シリーズの末弟となる125XS(396,000円)は、唯一の空冷エンジン搭載モデルである。コンパクトにまとめられたボディながら、フューエルタンクはシリーズ共通のXをデザイン。前後12インチのタイヤは敏捷なハンドリングを実現し、凝縮感にあふれるスタイルとなっている。

一方、同じ125㏄ながら水冷エンジン を搭載するCrossfire 125(605,000円) は、そのパワフルさを武器にした全く斬新なカフェ・レーサースタイルだ。上位モデルと同様の伸びやかなデザインは125㏄クラスながら細部まで作りこまれ、高級感溢れるモデルとなっている。Crossfire 500(1,100,000円)は、水冷DOHC2気筒エンジンを搭載し、KYB製アジャスタブル・サスペンションや、スーパーバイクで知られるJ.Juan製の前後ブレーキシステムがおごられたシャシーで、パワフルな走りを心地の良い走りに変換してくれる。

「ストリートを超えて、ラフロードにも立ち入ってみよう」。そう定義づけられたXをさらに奥深くへと誘うのがXCモデル(1,298,000円)。ストロークを伸ばし たサスペンションに19インチタイヤを組み合わせ、アップ・フェンダーを装備したスタイルは、ラフロードをストリートの様に駆け抜けることができる。タンクパッドにサイドゼッケンプレート、ウィンドシールドやクラッシュバー、ラジエーターガードなど、装備も充実。 洗練されたスタイルとオフロードとの意外な組み合わせが斬新だ。

This article is a sponsored article by
''.