文:宮崎敬一郎/写真:南 孝幸
ハーレーダビッドソン「ブレイクアウト117」ライディングポジション・足つき性
シート高:665mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

従来モデルよりハンドルのライザー変更で位置が上がっているおかげか、フラットハンドルが付いている割に自然なライポジだ。シートのホールドもいいので、Uターンでもハンドルを抑えやすく遠さは感じなかった。
ハーレーダビッドソン「ブレイクアウト117」各部装備・ディテール解説

基本的なフォルムは前モデルのイメージを踏襲しているが、ふんだんに使用されたメッキパーツがゴージャスな雰囲気を演出。

燃料タンクは43%増量された18.9Lとなり、ロングランも余裕でこなす。ボディカラーは全4色をラインアップする。

ミルウォーキーエイトエンジンは前モデルより大幅に排気量を拡大した1923cc。エルボー型のエアクリーナーが凄みを感じさせる。

右2本出し、ショートタイプのストレートマフラーは高級感のあるメッキ仕上げ。大排気量らしい重低音を響かせる。

26本スポークの美しいキャストホイールは、光沢あるブラック塗装の後に切削加工を施した、工芸品のような仕上がりが魅力。

駆動方式はおなじみのベルトドライブ。240サイズという極太のリアタイヤが迫力を醸し出す。リアサスペンションはソフテイルらしくリジッド風。

前モデル同様、リアショックはプリロード調整が可能。イニシャルアジャスターは簡単にアジャストできるノブ式で、車体右横のサイドカバーの部分に備わる。

オーバル形状のコンパクトなケースに縦3眼のLEDを組み合わせる、ユニークな形状のヘッドライトは前モデルと同様のタイプ。

ポリッシュ仕上げが美しいワイドなハンドルバー。前モデルよりもハンドルライザーが4分の3インチ高くなり、ライディングポジションの自由度も増した。

スタイリングを妨げないよう工夫された、ハンドルライザー上部に一体化されたデジタルメーターは従来通り。今回クルーズコントロール機能も追加された。

ライダーをしっかりホールドしてくれる、バケット形状のシートは滑りにくいディンプルタイプの表皮を採用。シート自体肉厚で、ロングランも苦にならない。
ハーレーダビッドソン「ブレイクアウト117」公式動画
2023 Harley-Davidson Breakout 117
www.youtube.comハーレーダビッドソン「ブレイクアウト117」主なスペック・価格
全長 | 2370mm |
ホイールベース | 1695mm |
最低地上高 | 115mm |
シート高 | 665mm |
車両重量 | 310kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV4バルブV型2気筒(Milwaukee-Eight 117) |
総排気量 | 1923cc |
ボア×ストローク | 103.5×114.3mm |
圧縮比 | 10.2 |
最高出力 | 76kW(102HP)/5020rpm |
最大トルク | 168Nm/3500rpm |
燃料タンク容量 | 18.9L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 130/60B21 63H BW・240/40R18 79V BW |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 326万4800円(ビビッドブラック)(消費税10%込) |
331万9800円(モノトーン)(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎/写真:南 孝幸