YZF-R1譲りのCP4エンジンを搭載するMTシリーズのフラッグシップモデル、MT-10がさらなる熟成を果たした。今回試乗した上級グレードのSPは、外装のアップデートをはじめ、オーリンズ製の電子制御サスペンションにも熟成を受け、その走りを大きく洗練させているぞ。
文:宮崎敬一郎、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

ヤマハ「MT-10SP ABS」ライディングポジション・足つき性

シート高:835mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

画像: ヤマハ「MT-10SP ABS」ライディングポジション・足つき性

シート高は高めで片足のかかとが少し浮くが、ステップがYZF-R1より低く、ヒザにゆとりがある。ただ、よほど力を入れていないと、何速でも中回転以上を使ったフル加速で強烈な加速に負けて尻がズレ気味になる。

ヤマハ「MT-10SP ABS」各部装備・ディテール解説

画像: 「ダイヤモンド」をキーワードに、無駄を削ぎ落した造形。タンク左右の吸気ダクトのデザインが強力なパワーの凄みを表現している。

「ダイヤモンド」をキーワードに、無駄を削ぎ落した造形。タンク左右の吸気ダクトのデザインが強力なパワーの凄みを表現している。

画像: クロスプレーン・クランクを採用した997cc水冷直4エンジン。新たに平成32年排出ガス規制に適合し、同時にパワーアップも図られた。

クロスプレーン・クランクを採用した997cc水冷直4エンジン。新たに平成32年排出ガス規制に適合し、同時にパワーアップも図られた。

画像: 運動性能向上のためにマスの集中化を狙った2段膨張室を備えるミッドシップマフラーを採用。ベースモデルのYZF-R1と共通デザインだ。

運動性能向上のためにマスの集中化を狙った2段膨張室を備えるミッドシップマフラーを採用。ベースモデルのYZF-R1と共通デザインだ。

画像: 6軸IMUによって高い精度で制御され、シフトアップだけでなくシフトダウンにも対応するクイックシフターが標準装備されている。

6軸IMUによって高い精度で制御され、シフトアップだけでなくシフトダウンにも対応するクイックシフターが標準装備されている。

画像: 前後ホイールは軽量なアルミ鋳造製。フロントブレーキは対向4ポットラジアルマウントキャリパー&Φ320mmフローティングディスク。

前後ホイールは軽量なアルミ鋳造製。フロントブレーキは対向4ポットラジアルマウントキャリパー&Φ320mmフローティングディスク。

画像: SPの倒立フロントフォークも、リアサスペンション同様のオーリンズ製電子制御タイプ。こちらにもスプールバルブが採用されている。

SPの倒立フロントフォークも、リアサスペンション同様のオーリンズ製電子制御タイプ。こちらにもスプールバルブが採用されている。

画像: 標準装着されているタイヤは、専用開発のブリヂストンS22。オーリンズ製の電子制御サスは幅広いシーンに対応可能。

標準装着されているタイヤは、専用開発のブリヂストンS22。オーリンズ製の電子制御サスは幅広いシーンに対応可能。

画像: オーリンズ製電子制御サスペンションは、二輪車世界初採用のオイル流路切り替えをスムーズに行えるスプールバルブを採用する最新仕様だ。

オーリンズ製電子制御サスペンションは、二輪車世界初採用のオイル流路切り替えをスムーズに行えるスプールバルブを採用する最新仕様だ。

画像: フロントマスクの下、フロントフォークのアンダーブラケット前面には、ステアリングダンパーが装着されている。

フロントマスクの下、フロントフォークのアンダーブラケット前面には、ステアリングダンパーが装着されている。

画像: ヘッドライト周りのデザインをより個性的なものへと一新して迫力を際立たせ、MTシリーズの頂点らしい力強い走りと凄みのあるイメージに。

ヘッドライト周りのデザインをより個性的なものへと一新して迫力を際立たせ、MTシリーズの頂点らしい力強い走りと凄みのあるイメージに。

画像: フルカラー4.2インチTFT液晶メーターは、明るく鮮明に必要な情報を提供。ハンドル右のホイールスイッチを介して各種設定も行える。

フルカラー4.2インチTFT液晶メーターは、明るく鮮明に必要な情報を提供。ハンドル右のホイールスイッチを介して各種設定も行える。

画像: タンデムスペース一体のシート。スポーツライディングに必要な機能性に加え、快適にライディングを楽しめるようにデザインされた。

タンデムスペース一体のシート。スポーツライディングに必要な機能性に加え、快適にライディングを楽しめるようにデザインされた。

画像: 別体ナンバーホルダーの採用や、短く切り詰めたデザインで軽快な印象となったテール周り。後端にコンパクトなLEDテールランプが備わる。

別体ナンバーホルダーの採用や、短く切り詰めたデザインで軽快な印象となったテール周り。後端にコンパクトなLEDテールランプが備わる。

画像: 【公式動画】ヤマハ発動機 新型MT-10 ドライバビリティ開発ストーリー www.youtube.com

【公式動画】ヤマハ発動機 新型MT-10 ドライバビリティ開発ストーリー

www.youtube.com

ヤマハ「MT-10SP ABS」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2100×800×1165mm
ホイールベース1405mm
最低地上高135mm
シート高835mm
車両重量212kg《214kg》
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量997cc
ボア×ストローク79.0×50.9mm
圧縮比12.0
最高出力122kW(166PS)/11500rpm
最大トルク112N・m(11.4kgf・m)/9000rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜
トレール量102mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・190/55ZR17M/C(75W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格192万5000円《218万9000円》(消費税10%込)
※《 》内は「MT-10 SP」

文:宮崎敬一郎、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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