2020年4月に発売された250ccの新型フルカウルスポーツである「ジクサーSF250」。新設計の油冷単気筒エンジンを搭載し、軽さや扱いやすさも魅力となっている。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

スズキ「ジクサーSF250」インプレ(太田安治)

画像: SUZUKI GIXXER SF250 総排気量:249cc エンジン形式:油冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:800mm 車両重量:158kg 税込価格:48万1800円

SUZUKI GIXXER SF250

総排気量:249cc
エンジン形式:油冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:800mm
車両重量:158kg
税込価格:48万1800円

予想以上にスポーティな油冷ユニットが楽しい

スズキ独創の油冷システムが話題のジクサー250SFだが、僕の興味は冷却システムよりも出力特性。軽二輪クラスで他メーカーと異なるスタンスを取るスズキだけに、メカよりそのキャラクターが気になっていた。

車重はジクサー150よりも19kg重いが、それでもGSX250Rと比べると20kg軽く、ハンドル切れ角も大きいから取り回しは苦にならない。カウルの端から見える油冷エンジンも実にコンパクトにまとまっている。

肝心のパワーフィールは高回転域で軽やかに回る特性。活気付くのは4000回転超で、7000回転から1万回転までがパワーバンド。ボア×ストローク値からトルク重視型ではないとは想像していたが、ここまでスポーティだとは思わなかった。

画像: スズキ「ジクサーSF250」インプレ(太田安治)

6速・100km/hは約6800回転で、高速道路クルージングでも余裕あり。ただし7000回転を超えると振動が増えてくる。ウインドプロテクション性能も考え合わせると、高速での快適な走行速度は90km/hぐらいだ。

ハンドリングはしっとりした接地感があり、寝かし込み、切り返しの手応えが一定で、フルブレーキング時も不安な挙動は出ない。サスペンションのスプリングはフロントがやや柔らかめ。積極的に攻め込むとサスペンションの減衰力不足を感じるシーンもあるが、スポーツ性能メインのキャラクターではないので、乗り心地とのバランスからみれば妥当な設定だ。

スズキ「ジクサーSF250」ライディングポジション・足つき性

シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: スズキ「ジクサーSF250」ライディングポジション・足つき性

車格の割にシート高は800mmと高め。ユーザー層を考えると、もう少し低くても良いと思う。ただ、その代わりヒザの曲がりが少ないので、長時間走行は楽。ハンドルも低すぎず、上半身にかかる負担も少ない。

スズキ「ジクサーSF250」注目ポイント

画像: 油冷エンジンは26PSを発生。高効率な冷却システムにより、冷却フィンを不要とし、大幅なコンパクト化を実現。

油冷エンジンは26PSを発生。高効率な冷却システムにより、冷却フィンを不要とし、大幅なコンパクト化を実現。

画像: ワイドで個性に満ちたレンズ形状のLED ヘッドライトがインパクトあるマスクを演出。ウインカーは電球タイプ。

ワイドで個性に満ちたレンズ形状のLED ヘッドライトがインパクトあるマスクを演出。ウインカーは電球タイプ。

画像: 多機能デジタルメーターを採用。バーグラフ式タコメーター、ツイントリップ、ギアポジション、時計、燃料計などを表示。

多機能デジタルメーターを採用。バーグラフ式タコメーター、ツイントリップ、ギアポジション、時計、燃料計などを表示。

スズキ「ジクサーSF250」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2010×740×1035mm
ホイールベース1345mm
最低地上高165mm
シート高800mm
車両重量158kg
エンジン形式油冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク76.0×54.9mm
圧縮比10.7
最高出力19kW(26PS)/9000rpm
最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜20’
トレール量96mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格48万1800円(消費税10%込)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

スズキ「ジクサーSF250」関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.