250ccのフルカウルスポーツブームの先駆けともいえるカワサキ「Ninja 250」。2020年に4気筒のNinja ZX-25Rが登場して以降も人気は健在だ。 
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

カワサキ「Ninja 250」インプレ(太田安治)

画像: Kawasaki Ninja 250 総排気量:248cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:795mm 車両重量:166kg 税込価格:65万4500円

Kawasaki Ninja 250 

総排気量:248cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:795mm
車両重量:166kg

税込価格:65万4500円

スムーズでスポーティな2気筒エンジンを堪能

ニンジャ250は動力性能の強化と存在感のあるスタイリングを命題として2018年に登場。先代モデルよりスポーティさを増した正常進化モデルとしてデビューした。

ハンドリングは寝かし込みや切り返しが軽快で、先代より初期旋回力も高まった。車重が軽くなったことも効いているが、車体の剛性バランスとライディングポジションのアップライト化などの効果だろう。

エンジンのキャラクターは、回転上昇に応じてパワーが盛り上がるスポーツライクな特性ながら、低中回転域でのレスポンスがダイレクト。

特に素晴らしいのは8000回転からのパワーとトップエンド・1万3000回転近辺までの伸びやかさ。高回転域まで回して走らせているときのエキサイティングさは2気筒モデルの中でもトップレベルだ。しかも、5000回転近くもの幅広いパワーバンドを持っているので、スムーズに、爽快に、そして速く走ることができる。

ペースを上げてみても、車体が部分的に捻れるような感覚はなく、車体全体が適度にしなって旋回性を生んでくれる。

前後タイヤの接地状態を体感しやすいのも特徴で、コントロール性も高いから、タイヤのグリップ限界まで不安なく攻め込める。

37馬力というハイパワーだが、スポーツライディングを安心して楽しめるパッケージングが光っている。それでいて街乗りも意外なほど快適だ。

カワサキ「Ninja 250」ライディングポジション・足つき性

シート高:795mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: カワサキ「Ninja 250」ライディングポジション・足つき性

ゆったりとしたライディングポジションで、長時間走行での快適性はクラストップレベル。シート高は795mmだが、シート形状の工夫などもあり、実際の足着き性は良好。

カワサキ「Ninja 250」注目ポイント

画像: ダウンドラフト吸気を採用して、スロットルバルブを大径化。37PSのパワーは2気筒モデルの中でもCBR250RRに次いで強力だ。

ダウンドラフト吸気を採用して、スロットルバルブを大径化。37PSのパワーは2気筒モデルの中でもCBR250RRに次いで強力だ。

画像: Ninja ZX-6Rなど、ニンジャシリーズに共通のファミリーフェイスを採用。ヘッドライトは眼光鋭い2眼式LEDだ。

Ninja ZX-6Rなど、ニンジャシリーズに共通のファミリーフェイスを採用。ヘッドライトは眼光鋭い2眼式LEDだ。

画像: メーターはアナログのタコメーターと反転表示の液晶モニターとの組み合わせ。ギアポジションインジケーターなども備える。

メーターはアナログのタコメーターと反転表示の液晶モニターとの組み合わせ。ギアポジションインジケーターなども備える。

カワサキ「Ninja 250」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1990×710×1125mm
ホイールベース1370mm
最低地上高145mm
シート高795mm
車両重量166kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量248cc
ボア×ストローク62.0×41.2mm
圧縮比11.6
最高出力27kW(37PS)/12500rpm
最大トルク23N・m(2.3kgf・m)/10000rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.3゜
トレール量90mm
タイヤサイズ(前・後)110/70-17M/C 54H・140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク
メーカー希望小売価格64万4500円(消費税10%込)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

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