トップ10トライアルを前に緊急事態発生!

画像: 見事ポールポジションを射止めたTeamHRC このチームの優勝は、レコーナ(左)の出来にかかっている

見事ポールポジションを射止めたTeamHRC このチームの優勝は、レコーナ(左)の出来にかかっている

鈴鹿はトップ10トライアルまで終了しました。
今日の鈴鹿は、昨夜からの雨が残る雨はじまりで、鈴鹿4耐の決勝レースが始まると、やや小降りから曇り空へ。そのまま鈴鹿4耐も終了し、8耐フリー走行とトップ10トライアルが行なわれました。
しかし、そのフリー走行で波乱が続出! 走行時間すぐに、#33TeamHRCのイケル・レコーナが1~2コーナーあたりでグラベルへ飛び出して転倒! マシンのダメージは最小限でしたが、ここまで順調に来ていたHRCに暗雲が垂れ込めた瞬間でした。
と、その騒ぎも収まらないうちに、今度はなんと、#10KRTのジョナサン・レイが転倒! 今度はヘアピンあとのMCシケインの立ち上がりで、開け開けの状態でクラッシュパッドへ。マシンのダメージもややあって、ピットへ帰った後、マシン修復がはじまりました。
これでアクシデントもおしまい、と思ったら、今度は#5TSRホンダのジーノ・レアがシケインで転倒! 今度はライダーのダメージもあって、レアはヘリコプターで病院へ搬送されました。

画像: 最終アタックでも鬼神の走りを見せた長島 コースサイドで見ていて怖いくらい乗れてる!

最終アタックでも鬼神の走りを見せた長島 コースサイドで見ていて怖いくらい乗れてる!

その影響もあってか、トップ10トライアルはスタート時刻を遅らせて走行形式を変更し、トップ10のチームのみが出場できる、40分間の走行となったのでした。トップ10トライアルだと、10チーム20人のライダーが1人ずつコースインするタイムアタックショーですが、変更された走行では、10台が同時にコースイン。正直、トップ10トライアルの、あの独特なイベント感は薄れてしまいましたが、ドクターヘリ出動でスタート時刻が遅れて、そのままトップ10トライアルを始めると終了時刻が遅れてしまうことで、通常のセッションになったのだと思います。

画像: やはり決勝にピークを持ってきたか、ジョナサン・レイ つい5日前にチェコでレースしてたのに!

やはり決勝にピークを持ってきたか、ジョナサン・レイ つい5日前にチェコでレースしてたのに!

トップ10トライアルでは、やや雲行きに不安があるからか、全ライダーとも最初からガンガン! 中でも、暫定ポールを獲っていた#33TeamHRC長島哲太が、コースインするや鬼神のアタックを開始! CBR1000RR-RWも走ってる、さらに長島のライデイングもキレッキレで、出したタイムはなんと2分04秒934のスーパーラップ! このウィーク、2度目の04秒台で、見事にポールポジションを獲得しました!
「強いチームで、速いマシンで、今のところ順調に来ていると思います。(高橋)巧さんが(スプリント仕様の)CBR1000RR-Rで2分03秒台に入ってますが、ぜーーったいムリ(笑)」(長島)

2番手には、長島から0秒215遅れての#10KRTのジョナサン・レイ。このウィーク、徐々に調子を上げてきて、それなのに公式予選でジョナサンが走るライダーレッドの時だけ雨が降るという謎の不運で、満足にタイムアタックをしていない中でのファイナルアタックでした。
「フリーでミスしてしまったけれど、あれは初めて履くブリヂストンのソフトタイヤの特性をつかめなかったから。徐々にフィーリングをつかんできたし、決勝へは問題ないよ」(レイ)
3番手にはこれも05秒台に入れてきた#7YARTヤマハ。このウィークが始まって、ヨシムラSERTに、HRCに、KRTに、そしてTSRに大なり小なりアクシデントが降りかかってきたなか、表面上はノントラブルでここまで来たYART。正直、ワンマッチワークスチームのHRCやKRTには自力で及ばないかも--と思われてましたが、ヤマハトップチームの意地を見せました。
「まさか自分たちがこの位置にいるなんて思いもしなかった。マシンをうまく鈴鹿に合わせられていると思う。雨でも晴れでも対応できるチーム力で勝負したい」(カネパ)

画像: EWCレギュラーチームの実力を見せつけたYART 確実だけじゃない、スピードもある優勝候補です

EWCレギュラーチームの実力を見せつけたYART 確実だけじゃない、スピードもある優勝候補です

4番手以下は以下の表のとおり。これで8耐は、あす日曜日朝のウォームアップを経ての、決勝レースを残すのみ! まずは天候が荒れませんように、全ライダーとも事故なくレースフィニッシュを迎えられますように! 3年ぶりの鈴鹿8耐が、いよいよです!

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写真/木立 治 後藤 純 中村浩史 文責/中村浩史

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