老舗バイク用品メーカー・デイトナが2021年からイタリアのライディングフットウエア・ブランド「TCX」の製品を正規輸入販売している。この記事では春・夏・秋の3シーズンに適したシューズを紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸

TCX「イカス エアー」テスト&レポート

画像: TCX IKASU AIR サイズ:25.5、26、26.5、27.5、28.5cm 税込価格:21,890円

TCX IKASU AIR

サイズ:25.5、26、26.5、27.5、28.5cm
税込価格:21,890円

履き脱ぎも楽な3シーズンシューズ

競技用ブーツからストリート向きシューズまで、豊富なラインアップとCE規格認証の安全性によって急速に存在感を高めているイタリアンブランドがTCX。この『IKASU AIR』は、アッパー素材を牛革スエードとメッシュ生地のハイブリッドとし、高い質感と暑い時期の快適性を両立していることが特徴だ。

ヨーロッパブランドのシューズは甲高/幅広な日本人の足に合わないことがあるが、このシューズのフィット感は部分的な窮屈さのない、ごく自然なもの。ベルクロ類は使わず、中央のファスナーを開閉するだけで履き脱ぎが素早くスムーズに行える。

気になる通気性は風がスカスカと抜けるのではなく、指先に熱気がこもらない程度に設定されている。冬場以外の3シーズンで快適に履けるし、夏場でも天候や高度によって気温の変動幅が大きいツーリングではこの程度の通気性がちょうどいい。

全体に細身でカジュアルなフォルムだが、くるぶし部分には衝撃吸収素材のD3Oを装備し、つま先とかかとには補強材をプラス。さらにミッドソールにはステップを踏み込む荷重を足の裏全体に分散して疲労を抑えるシャンクプレート(芯材)も内蔵するなど、スニーカーやアウトドア用ブーツとは明確に異なる安全性と快適性を備えている。ライディングシューズ選びに悩むエントリーユーザーにもお勧めだ。

画像: 中央の線ファスナーを長めに設定したことで履き脱ぎがスムーズに行える。グローブを着けたままでも難なく開閉できる。

中央の線ファスナーを長めに設定したことで履き脱ぎがスムーズに行える。グローブを着けたままでも難なく開閉できる。

濡れた路面や砂利道でも滑りにくいソールパターンを採用。後部のリフレクターはデザイン上のアクセントにもなっている。かかと、つま先には樹脂製カップ、靴底には横からの衝撃を抑えるシャンクプレートを内蔵。CE規格認証の安全性も魅力。

画像: シンプルなデザインで車種や車体色を問わずにマッチする。ベルクロバンドなどがないため履き口は細めで、パンツの裾が干渉することもない。

シンプルなデザインで車種や車体色を問わずにマッチする。ベルクロバンドなどがないため履き口は細めで、パンツの裾が干渉することもない。

画像: “バイク用シューズは蒸れる”という人におすすめ! 通気性・安全性・使い勝手のよさを併せ持つTCX「イカス エアー」

テスター太田安治の欲張りリクエスト

適度な通気性能で真冬以外は快適に履ける。シューズの構造上、プロテクション性能と通気性の両立は難しいが、アッパー素材の通気性を高めて、日本や東南アジアの暑さを苦にしないタイプがあっても良さそう。

文:太田安治/写真:南 孝幸

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