実写ドラマ「ゆるキャン△」シリーズで登場したヤマハの50ccスクーター「ビーノ」を撮影! ノーマルとの違いや、ビーノに備わった便利な装備を紹介します。
文:石神邦比古/写真:南 孝幸

ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

画像1: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

燃費に優れる49ccの水冷4ストSOHC2バルブエンジンは、OEM元であるホンダ製。上り坂でもパワフルで発進・加速も軽快。燃費や騒音、排ガスに配慮したアイドリングストップシステムを採用。

ホイール径は10インチで、ブレーキ形式は機械式ドラム。リアサスペンションは後輪左側にモノサスが配置差される。

ちなみに、音と演出からの判断ですが、原作・アニメだとエンジンはどうやら2ストロークエンジンの模様。カタチは第二世代で中身は初代といったところ。

作品内で登場する乗り物、キャンプ道具などは現実に存在するアイテムがモデルになっているものが多いので、ビーノはあえて2ストの設定にしているように思えます。何かしらの作者の思い入れがあるのでしょうか……。


画像2: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

大きなマフラーガードが取り付けられた黒塗りのサイレンサーは静粛性が高く、閑静な住宅街でも騒音になることはなさそうです。原作・アニメ版では第二世代の形状で描かれてます。


画像3: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

テレスコピック式のフロントサスペンションはカッチリした印象で、適度に衝撃を吸収しながら安定した走りを提供します。ブレーキは機械式ドラムを採用。


画像4: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

ビーノのレトロポップなスタイリングを強調するヘッドライト。バルブタイプですが、夜間は十分な光量を発揮します。同じくバルブタイプの丸くて大きめなウィンカーは、ジョルノベースとはいえ前モデルと大きな雰囲気の差はなく、ビーノの個性的な装備となっています。

画像5: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

ロゴの下に取り付けられたバッチは、モデルチェンジ前の2018年モデル「ペールシアンパール2(パールシアン)」のものと配色が同じに見えます。

画像: ▲2018年登場「ビーノ XC50D」ペールシアンパール2(パールシアン)

▲2018年登場「ビーノ XC50D」ペールシアンパール2(パールシアン)


画像6: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

視認しやすいアナログスピードメーターに、液晶パネルを備えた複合式のインストルメントパネルにはゆるキャン△ロゴが入ります。液晶パネルはフューエル残量を常時表示し、それ以外の時計、オド・トリップはボタンで切り替えます。

ちなみに、漫画・アニメ・ドラマでメーターのカタチが全部違います。漫画では初代を模したシンプルな丸型メーター。アニメは第二世代に倣った可愛らしいひょうたん型。ドラマは現行モデルの多機能スマートタイプ。


右のスイッチボックスにはアイドリングストップのオンオフスイッチが備わり、左のブレーキレバーには後輪のブレーキロックレバーが搭載。

また、リアブレーキレバーを操作するとフロントブレーキも適度に作動する、コンビブレーキシステムも導入されています。


画像7: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

右側に500mlペットボトルが収納できるインナーボックス、左側にフタ付きのグローブボックスを装備。中央には取っ手の太い手提げでもかけられる大型の荷掛けリングを用意。

グローブボックス内には12Vのアクセサリーソケットが備わり、スマホなど電子機器の充電が可能。

これらの装備は第二世代モデルまででは搭載されていないので、ビーノを選ぶ際には大きな判断材料になりそうです。

画像8: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

原作・アニメではリアキャリアと一緒にUSBスマホホルダーを取り付ける描写がありましたが、第三世代の現行モデルではその手間も省けそうです。

ただし、グローブボックスのフタには穴が無く、ケーブルを通すクリアランスが確保できないので、スマホホルダーにスマホをつけたまま充電したい場合は何かしらの工夫が必要。

画像9: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

キーシリンダーには盗難防止のシャッターを装備。


画像10: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

座面が広く肉厚なシートの座り心地はバツグン。滑りにくい素材で、ブレーキング時の体がズレが抑えられます。

その下のメットインスペースは約20リットルの十分な容量を確保。ジェットヘルメットを干渉すること無く収納することが可能。シートはキーシリンダー横のボタンを押すことで開きます。


画像11: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

前ページでも紹介した通りリアキャリアはオプションパーツ。ロープをかけるのに便利なフックを多数と、センタースタンドを立てるのに役立つハンドルが備わります。


画像12: ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」各部装備・ディテール解説

リアの灯火類にもバルブ式を採用していますが、明るく視認性は良好。

ヤマハ「ビーノ」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1650×670×1015mm
ホイールベース1180mm
最低地上高105mm
シート高720mm
車両重量81kg
エンジン形式水冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量49cc
ボア×ストローク39.5×40.2mm
圧縮比12.0
最高出力3.3kW(4.5PS)/8000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量4.5L
変速機形式Vベルト式無段変速
キャスター角26°30′
トレール量76mm
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J・80/100-10 46J
ブレーキ形式(前・後)機械式ドラム・機械式ドラム
メーカー希望小売価格20万3500円(消費税10%込)

文:石神邦比古/写真:南 孝幸

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