2018年に衝撃のデビューを飾った新世代カタナが進化した。ベースモデルであるGSX-S1000の進化に合わせ、電子制御やエンジン関係をアップデート。あわせて装備面も充実した新型は、パフォーマンスをさらに高めて大きく進化している。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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スズキ「KATANA」インプレ(宮崎敬一郎)

画像: SUZUKI KATANA 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm 車両重量:215kg 発売日:2022年2月25日 税込価格:160万6000円

SUZUKI KATANA

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:825mm
車両重量:215kg

発売日:2022年2月25日
税込価格:160万6000円

パワーコントロールを一層高めて戦闘力UP

久しぶりにKATANAに乗ったが、改めて思った。リッターバイクとは思えないほどコンパクトなバイクだ…。ベースとなったGSX-S1000よりずっと小さく思える。前後に短く、低い。またがった状態で眺めると、まるで400クラスのようだ。

KATANAはそんなコンパクトな車体に150馬力ものパワーを搭載したワンパクなスホーツバイク。ストリートパフォーマンスに特化したような、前後に体重移動を掛けやすいライポジなど、キャラクターとしてはストリートファイターと言っていいだろう。

それでいて、全力でサーキットを走れば、200km/h以上のフルバンクコーナリングもやってのける車体と足回りを持っている。そんな速度で、このライポジで風と戦うのは正直厳しいが、その代わり、クイックなコースや多少路面の悪いコースで暴れる車体を抑え込んだり、リフトするフロントを制御するには好都合だ。

画像: スズキ「KATANA」インプレ(宮崎敬一郎)

ハンドリングは非常に軽快で、旋回性も強力。一般的なツーリングスポーツよりも少し硬めで路面からの衝撃を細かく伝え気味の足回りだが、スタビリティは良好。波状鋪装くらいなら平気でラインを乱さずコーナリングできる。このあたりの運動性能は、足回りのクオリティこそ及ばないものの、リッタースーパースポーツに近いものを実現できている。

今回のモデルチェンジはGSX-S1000と同様、スロットルのライドバイワイヤー化など、電制エンジンマネージメント機構の変更がメイン。外観的にほとんど変わっていない。

走ってみて感じる違いは微妙だが、SDMSの選択モードに関係なく、3000〜4000回転あたりのレスポンスが滑らかになった感じ。8000〜1万2000回転あたりをフルに使っているときにパワーを滑らかに、かつダイレクトに引き出せるようになったかな、という違いだった。ただ、前モデルではやろうとさえ思わなかったが、トラコンをオフにし、最もパワフルなライディングモードで、ブン回して走ることもできた。

この時の挙動は、コーナーの立ち上がりではパワーリフトするかドリフト…ちょっとでも路面が濡れていようものなら盛大にホイールスピンしたり…と、手強くも楽しい暴れん坊だ。しかし、そんな状況でもパワーコントロールがやりやすくなっていた。電子制御デバイスの充実で、新しいKATANAは確実な進化を手に入れている。

画像: 新色のマットステラブルーメタリックの採用で新鮮なイメージに変身。インパクトあるスタイリング自体は新型でも継承。

新色のマットステラブルーメタリックの採用で新鮮なイメージに変身。インパクトあるスタイリング自体は新型でも継承。

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